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イラストレーターとはどのような仕事?仕事の内容や流れ、やりがいを知る
COLUMN 2020.2.03

イラストレーターとはどのような仕事?仕事の内容や流れ、やりがいを知る

イラストレーターの仕事内容はご存知でしょうか。ぼんやりと「絵を描く仕事」という印象はあるでしょうが、具体的な仕事内容はあまり知られていないかもしれません。一口にイラストレーターと言っても、取っている勤務形態や描くイラストの分野は各々異なります。また、仕事自体も複数人でこなすこともあります。

この記事では、イラストレーターの働き方や仕事の内容、そしてやりがいについてご紹介します。

イラストレーターの働き方

イラストレーターの勤務形態は「企業に勤める」「フリーランスで働く」のどちらかに分けられます。それぞれに長所と短所がありますので、以下で詳しく解説します。一般的に言えば、安定する代わりに仕事を選べないのが企業勤め、好きな仕事を選べる代わりに不安定なのがフリーランスだという傾向があります。

企業に勤める

イラストレーターの勤務形態の1つは、企業に就職しサラリーマンとして勤めることです。業種としては広告代理店やデザイン事務所、近年ではゲームやアプリの開発メーカーなどの企業がよく挙げられます。

広告やデザインを扱う際には、多くの場合イラストレーター1人だけでなくコピーライターやグラフィックデザイナーのような複数のメンバーとチームを組み、一緒に1つの作品を制作します。ゲームやアプリを扱う場合、画力や芸術への知識だけでなく、開発しているゲームやアプリへの知識もある程度求められます。

企業勤めの場合、仕事は会社の営業担当者が受注してきたものをこなします。そのため比較的安定して仕事が得られますが、自分の受けたい仕事を選り好みできません。そのため、得意でない作風でイラストを描く可能性もあります。さらに言えば、あくまで企業の一社員であるため、時にはイラストと無関係な仕事をする必要もあるでしょう。

フリーランスで働く

イラストは基本的に1人で描くことになります。フリーランスであれば自分で受けたい仕事を選ぶことが出来るため、イラストレーターの多くはフリーランスで働いています。

しかしフリーランスでは、仕事を受注する営業やお金を管理する経理など、勤め人であれば企業がやってくれる工程も全て自分自身で行う必要があります。人気が出れば企業での給料より多くの報酬を稼げますが、逆に人気が出ないと収入はほぼありません。

フリーランスとして成功し、非常に多数の仕事や大仕事が舞い込むようなイラストレーターの場合、自らの事務所を立ち上げることも多々あるようです。

イラストレーターの仕事内容

イラストレーターの大まかな仕事内容は、「多くの人が広く目にする身近なイラストを描く」「専門家が利用する専門的なイラストを描く」の2種類に分けられます。イラストに求められる内容もイラストレーターが心がけることも、それぞれで異なります。

身近なイラストを描く

イラストレーターの仕事の多くは、広告や雑誌、あるいはさまざまな商品に使われる挿絵のような、身近な場所で使われるイラストを描くことです。

「デザインを華やかにする」「解説を分かりやすくする」など、依頼者はイラストに何らかの役割を持たせようとしてイラストを求めます。イラストレーターは依頼者の意図どおりに描かなくてはなりません。

また、身近なイラストゆえに多くの人の目に触れるため、誰が見ても分かりやすくキャッチーな出来にする必要があります。栄養ドリンクの広告でイラストの人物が疲れた表情をしていては説得力がありませんし、抽象画のように複数の解釈ができるイラストでは内容を誤解される恐れがあります。

専門的なイラストを描く

イラストレーターの中には、建築物の投影図のような図版を描く「テクニカルイラストレーター」や生物の解剖図を描く「メディカルイラストレーター」のような、一般人が目にする機会の少ない専門的なイラストを描く人もいます。こうしたイラストは専門家が見るもののため、重要な部分は可能な限り正確に描かなくてはなりません。一方で、要旨に関わらない部分は省いていく必要もあります。

このようなイラストを描くために、イラストレーターはその分野に対する深い専門知識が必須となります。そのため、各専門分野を勉強していた人がイラストレーターへ転向するケースもあるようです。

イラストレーターの仕事の流れ

イラストレーターの仕事の流れは企業勤めかフリーランスかによって異なります。企業勤めの場合は仕事の受注や依頼者との交渉などを会社側で行い、作品制作も概して複数人のチームで行います。

以下では、フリーランスのイラストレーターにおける、発注から納品までの仕事の流れをご紹介します。

仕事の発注・契約

初めに、依頼者がイラストレーターへ仕事の発注を出します。この際のルートはさまざまで、依頼者側からイラストレーターへ連絡を取ることもあればイラストレーター自身が企業や公共団体などへ営業をかけることもあります。その他には、知人からのツテで依頼を受けることもあります。作品の内容・作品点数・納期・報酬など依頼の各事項を確認・交渉して受諾し、仕事の契約を結びます。

その後、「具体的にどのような作品を希望しているか」「そのイラストで伝えたいことは何か」などの詳細な内容を依頼者と話し合い固めます。依頼者の希望に沿うのが原則ですが、場合によっては、イラストレーター側からもより良い作品にできそうな案を出すこともあります。
また、アーティストのコンサートグッズのように、依頼内容が大まかにしか決まっていないこともあります。こうした場合には、そのアーティストのファン層や曲調などから作品の形をイメージしていきます。

ラフ画の提出・再検討

仕事を受注し完成品の大まかなイメージが出来上がったら、イラストレーターは想定しているイメージをラフ画として制作します。ラフ画を依頼者に確認してもらい、依頼者とイラストレーターとで作品のイメージを共有し、その後の方向性を確定させます。時には複数枚描き、依頼者に「これのこの部分はいい」「これの雰囲気はよくない」などの取捨選択をしてもらう場合もあります。

清書の制作・納品

ラフ画により方向性を固めたら、その方向に沿って作品を清書していきます。ラフ画を基に線画を描き、彩色を行って完成品へと仕上げます。依頼者によっては線画・彩色の段階でもう一度確認を取ります。作品の方向はラフ画の時点で確定しているため、清書はラフ画より時間をかけずに行えるようです。
作品が完成したところで依頼者に最終確認をしてもらい、問題がなければ作品を納品します。

イラストレーターのやりがい

どのような仕事にも何かしらの「やりがい」がありますが、イラストレーターの場合はやや特殊な仕事内容のため、感じられるやりがいの内容も珍しいものです。「大好きな絵を描く行為を仕事にでき、描いたイラストが多くの人の心を動かし、自分の死後にまで高い評価を受ける」という生涯に憧れるならば、イラストレーターという仕事は天職と言えるでしょう。

好きなことを仕事にできる

イラストレーターは、多くの人が考える「好きなことを仕事にしたい」という思いを実現できる職業です。イラストレーターは「良いイラスト、人気の出るイラストを描くためにどうすれば良いか」と常に考えなくてはなりませんが、絵を描くのが好きであれば苦になりません。「好きこそものの上手なれ」と言いますが、絵を描くのが好きで画力が上がっていき、それによりイラストレーターとしての評価が上がり依頼も増えてさらに多くの絵が描ける、という好循環を狙える職業がイラストレーターです。

人の心を動かせる

イラストレーターは、イラストを通して人の心を動かせる職業です。良い絵というものは人の心を動かします。誰しも名作と評される絵を見て感動した経験があると思われます。
良いイラストを描くことにより、以下のようなサイクルが期待できます。

・自分のイラストに人が影響を受ける
・影響を受けた人が自分へイラストを依頼してくれる
・新たに描いたイラストがさらに多くの人へ影響を与える

自分に対するファンができれば彼らからの声援が得られます。SNSの発達により感想を受け取りやすい現代ではなおさらです。ファンからの多くの声援によりイラストレーター自身の心も動かされるでしょう。

作品が後世に残る

イラストレーターのようなクリエイティブな仕事は、自身の作品が後世まで残ることも魅力の1つです。自分の作品がその場限りでなく、長期間世の中へ残り続けるため、非常に多くの人が作品を見てくれたり、時間が経ってから思わぬところで評価を受けたりします。現在「巨匠」と称される芸術家はその大半がすでに亡くなっていますが、彼らのように死後もその名と作品を広く知られる存在となれれば、芸術の世界で生きる者としては大きな喜びだと言えます。

まとめ

イラストレーターという職業は、会社勤めとフリーランスとに分かれており、描くイラストの分野もさまざまです。しかし、いずれの場合でも依頼者や同僚とよく話し、時に主役をよく引き立て、時に見る人へ強く訴えかける作品を描く必要があります。

難しい仕事ではありますが、絵を描くのが好きで多くの人の心を動かしたい、という人に適した職業です。「自分のイラストをたくさんの人に見てもらいたい」と考えるならば、ぜひイラストレーターへの道を考えてみてください。

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