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SNSで10代にウケるコンテンツの仕組み
COLUMN 2019.10.18

SNSで10代にウケるコンテンツの仕組み

過ごしてきた環境、受けてきた影響は世代によってあまりにも違いがあります。そのため、世代によって「ウケるコンテンツ」にも違いがあります。

そこで今回はSNSで10代にウケるコンテンツの仕組みを掘り下げていきたいと思います。

1.一言で感想が言えるインパクト

SNSに感想を投じたくるコンテンツ

視聴・閲覧した後に、分かりやすい感想を10代の子たちが述べることができるコンテンツです。つまり、分かりやすい感想を抱けるコンテンツです。「これって、○○じゃん!」と即座に感想を持つことができれば、そのままSNSのシェアに繋がります。

キャッチーな感想を抱いているということは、それだけコンテンツの軸がしっかりしていることです。多くの10代が同じことを思い、同じようにシェアする可能性が大きくなります。

コンテンツを作って10代にテストマーケティングをした際に、「これって、どんなコンテンツだった!?」と質問して、その答えをはっきりしたものであれば、そのコンテンツは良質と言えるでしょう。

2.スピーディーな展開

間延びを排除したコンテンツ

例えば、動画を例にしても、YouTube、インスタストーリー、TikTok、過去にはVINEなどがあり、これらの動画は、テレビ番組に比べると、極端に短いことが分かります。

10代は間延びを嫌います。軸に沿ってスピーディーに展開するコンテンツで興味を逃さないことが大切になります。あらゆることに「ながら作業」をしがちな今の時代だからこそ、マルチタスクをしていても楽しめる、理解できる、見たくなる、そんなコンテンツを作る必要があります。

3.ツッコミどころを作る

指摘したくなるコンテンツ

個人がメディアを持つ時代、特に10代は息を吐くようにSNSをします。なぜなら、10代にとっては何気なく会話をする舞台の一部としてSNSが強く機能しているからです。

コンテンツに対して、何かツッコミどころがあれば、そのツッコミをSNS上に発信することになります。「ある種の不完全さ」が10代にとってのツッコミを生み、ウケるコンテンツとしてバズに繋がるのです。

4.自己発信を刺激する

真似したくなるコンテンツ

10代の「私もやりたい!」という自己発信を刺激すると、コンテンツはウケます。特に真似したくなるコンテンツは良いでしょう。SNSが始まって以来、ダンスを絡めた動画などは10代のウケるコンテンツの定番となっています。

キラーフレーズが連呼されていて、それを使いたくなるというコンテンツも10代に受けるコンテンツの一つです。

5.友達と比較できる

比べる楽しみを生むコンテンツ

10代は社会人とは気質の違った友達との関わりがあります。そこで「友達と楽しく比較する機会」を与えるコンテンツは10代に評価されるコンテンツになります。

友達と比較を楽しむことを演出できる最も効果的なコンテンツの一つが「診断」です。人気キャラクターや有名人とタイアップした診断は非常にSNSと相性が良いです。

6.応援したくなる気分を与える

励ましたくなるコンテンツ

「上から目線のハイブランドなコンテンツ」ではなく、「同じ目線、もしくは下の立場から一生懸命が滲み出ているコンテンツ」のほうが10代の子には受けやすいと言えます。それは、デジタル・テクノロジーが非常に開かれた空間だからです。

インターネット文化が発達する前は、各業界や分野が非常に閉ざされた空間だったため、ある業界や分野のトップが示したものを受け入れて楽しむ時代でした。しかし、今は開かれた多様性の時代であり、まずは同じ目線、もしくは、その下に立ってコンテンツを組み立てることがウケるコンテンツを作る秘訣になっています。

7.共感性と特異性を備える

共感しながら刺激を受けられるコンテンツ

共感を与えながらも、特異な個性を放つギャップのあるコンテンツは10代にウケます。例えば、「あるあるネタ」で共感を惹きつけながら、そのネタを演じる演者をかなり個性的にしていくと、共感性と特異性の両方を備えることができます。

8.作為的な雰囲気がない

実直なコンテンツ

テレビ文化では「テレビのお約束」のようなものがあり、作為性があることは暗黙の了解になっていますが、作為性は10代の気持ちを冷めさせる要素の一つになります。

作為的な雰囲気のない実直さを貫くことで、心の底からコンテンツを信じることができます。そして、心の底からコンテンツを楽しむことができるのです。

9.異世界への没入感

異世界へ浸ることのできるコンテンツ

10代の好むアニメやゲームは、現実とは違う世界を味わい、世界観を楽しめるものになっています。少しでも違う世界へ浸っている感覚を与えることができるコンテンツは10代から評価されやすくなります。

創り上げる世界に対する「疑問」を残すことで、その「疑問」に対して、いろんな解釈がSNSで議論を起こすという可能性もあり、ますます、多くの10代の心を魅力していくことになります。

10.心地良い場違い感

レアな場違いを味わえるコンテンツ

場違い感のあるコンテンツは10代の子に非常に受けます。「あんなタレントがこんなことしてくれてる!」とか「あの人が体張っている!」といた具合です。

場違いな演出やキャスティングは、SNSと非常に相性が良いです。それは、たまにしか見れないものを見ているお得感やレア感があるからです。

最後に:10代にウケるコンテンツは、コンテンツ作りの大事なことを教えてくれる

世代の違いだけでなく、多くの違いのある人たちを理解していこう

以上、SNSで10代にウケるコンテンツの仕組みをひも解きました。10代にウケる特徴はあっても、ベースとしての良いコンテンツという共通点はあるように感じました。

また、私たちは「違い」に対して自分が思っている以上に、周囲に耳を傾けるべきだとも感じました。人にはそれぞれ違いあり、その違いを理解することが、人を理解したコンテンツを作る力に繋がっていくからです。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。

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