web業界はホワイト企業も多い!ホワイトなWeb業界企業の探し方
ホワイトなWeb業界の企業とは
答え:主体性と自由度が高い企業
Web業界は全体として過酷なイメージがあるかもしれませんが、Web業界の中にはホワイト企業も存在します。
ホワイトなWeb業界の企業の端的な特徴としては「主体性と自由度の高さ」です。「企業がクライアントに対して勝手がきく」「社員が仕事に対して勝手がきく」、だから居心地がいいホワイト企業になるわけです。
ホワイトなWeb企業の特徴
ホワイトを作り上げる要素を知ろう
先ほど、Web業界のホワイト企業について「企業がクライアントに対して勝手がきく」「社員が仕事に対して勝手がきく」という風に述べました。
では、企業も社員も勝手がきくという状態はどのように作り上げられるのか、そこを紐解けば、ホワイトなWeb企業の特徴が理解できます。
<Web業界のホワイト企業の特徴>
・自社の製品やサービスを持っている
・下請けをしていない
・顧客をリードできるノウハウがある
・リスクヘッジしている事業がある
・経営者に人格と人徳がある
上記の5つの特徴を持っていれば、自然と福利厚生が充実し、残業時間は減る、といったようなホワイト企業の特性を帯びていくはずです。
特徴1:自社の製品やサービスを持っている
Web業界で事業が安定的に回ることを考えれば、自社の製品やサービスが安定的に収益を上げている可能性が高いです。
自社の製品やサービスが順調であれば、ハードなスケジュールで制作業務をこなす必要がありません。
また、自社の製品やサービスを展開させることは、コンテンツの企画・販売・運用・解析などを行うため、各作業フェーズのノウハウを得ることができます。すると、ノウハウそのものをサービスや強みとして打ち出すことができます。
特徴2:下請けをしていない
広告代理店などの下請けをしてしまうと、業務をセルフコントロールしづらくなります。
孫請けをしてしまうと、「ディレクターのディレクター」から指示を受け、トップのディレクターの声を直接聞くことができずに、「リスキーな伝言ゲーム」をしながら、制作などの業務を進める必要があります。
一番上の企業や担当者は、顔を合わせたり、こちらの状況を直接見る機会がないため、発注や指示が荒々しくなります。
ホワイトな企業は、集客の仕組みも安定的で、良質な顧客と直接取引をしていると言えます。
特徴3:顧客をリードできるノウハウがある
Web業界で顧客に対してリーダーシップを取れるような企業は、企業側のアドバイスや意見を顧客が信用してくれます。そのため、こちらの想定した流れ通りに物事が進みやすくなります。
制作の案件の場合は、「それでお願いします!」と即座にオッケーを貰うことができ、修正が極端に少なくなります。
顧客をリードするためには、顧客に信用してもらう必要があります。企業が独自のノウハウを持っていて、そのノウハウで顧客を引き上げることができれば、自然と顧客は身を任せてくれます。
特徴1「自社の製品やサービスを持っている」によって、自社の独自のノウハウが蓄積されれば、クライアントワークに還元することもできます。
特徴4:リスクヘッジしている事業がある
事業がWebを軸にした事業だけじゃなく、他の事業が同時に伸びているのもホワイトWeb企業の特徴の一つです。
複数の事業が助け合うことができれば、無理なハードワークを避けることができます。短期的なお金の回収に振り回されることなく、中長期的な投資を行い、企業体制をより盤石でホワイトなものにしていくことも可能になります。
特徴5:経営者に人格と人徳がある
会社は「経営者の独裁国家」とまでは言いませんが、そういった比喩が腑に落ちるくらい、経営者の色合いが、風土や環境を作り上げていくと言えます。
経営者に人格と人徳があれば、企業の環境はよりホワイトになっていきます。どんなに会社の経営状況が盤石で潤沢だとしても、「社員への還元」を選択するかどうかは、経営者次第です。
Web業界のホワイト企業を見抜く方法
Web業界のホワイト企業の特徴をチェックする
先ほど述べた、Web業界のホワイト企業の特徴をそのままチェックリストにすると良いでしょう。
<Web業界のホワイト企業の見抜き方>
・自社の製品やサービスを持っているか?
・下請けをしていないか?
・顧客をリードできるノウハウがあるか?
・リスクヘッジしている事業があるか?
・経営者に人格と人徳があるか?
上記のような視点で分析をしながら、付随する情報を集めていくと良いでしょう。
今の時代は、過去に働いていた人の「口コミ」や「書き込み」へアクセスしやすいですし、経営者などの動きをSNSを通して閲覧することも可能です。
補足:経営者の労働価値観をチェックしよう
経営陣の価値観や哲学こそが、企業体質の根源
「社員が働くこと」をどのように捉えているかは、経営者によって千差万別です。
例えば、クリエイター上がりの経営者だとしても、「自分はきついことをやってきたから、みんなきつくて当然」と考えるか、「自分の頃は良い環境を与えてもらえてなかったら、みんなには良い環境を与えたい」と考えるかは、その人によりけりです。
会社を「自分があってこそのもの」と捉えるのか、「社員がいてくれて成り立つもの」と捉えるのか、そういった会社に対する価値観は経営者によってあまりにも大きく違います。
経営陣の価値観や哲学こそが、企業体質の根源です。
なので、経営者の価値観にフォーカスすれば、その企業がホワイトかどうなのかを知ることができます。
企業規模が小さければ小さいほど、経営者との関わりは密になります。自分自身の価値観にマッチした企業かどうかを見るために、経営者の価値観に焦点を当てることは非常に大切です。
ホワイトな環境が必ずとも正解とは限らない
集中的な通過儀礼をしたほうがキャリアが起爆する
Web業界のホワイト企業の特徴や探し方をお伝えしてきました。
単にホワイトな環境で働くと、居心地は良いものになるでしょう。しかし、長期的な「キャリアアップ」という観点で言えば、集中的に鍛えられる企業へ行くのも悪くないでしょう。
過酷な環境に敢えて飛び込んで早急にスキルやリテラシーをビルドアップするビジネスパーソンも存在します。ずっといないことを前提に、通過儀礼として過酷な環境を踏み台にするパターンです。
過酷な環境で使われているようで、過酷な環境を使い倒す、そんなやり方もあるわけです。
ホワイト企業に就職して、終身雇用の勤め上げることができ、さらには企業内オペレーションスキルのみで他のスキルは必要なし、こんな企業はWeb業界には存在しないでしょう。
65歳で定年だとして、65年間続いているWeb業界の企業はないと言えます。終身雇用で定年退職者を送り出したWeb業界の企業は存在しないと言えます。日本最初のホームページは1992年の公開だと言われているからです。
ホワイト企業を見つけることも大事ですが、自分のスキルと精神力と体力を高め、あらゆる環境をホワイトに感じられるようになることも大切ですね。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。
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