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プロダクトデザイナー志望者に面接の準備とコツを伝授!
COLUMN 2020.4.13

プロダクトデザイナー志望者に面接の準備とコツを伝授!

デザイン関連の職業の中でも、プロダクトデザイナーは新規、中途を問わずに人気がある職業です。業務内容の幅が広く、実力次第でフリーランスになることもできるので、やりがいがある仕事だといえます。この記事では、プロダクトデザイナーを目指すうえで有効な面接対策の内容やコツをご紹介します。

プロダクトデザイナーとは

プロダクトデザイナーは、飛行機や自動車をはじめとした工業関係の機械や、身近なファッショングッズや生活用品など、さまざまな製品のデザインを担当する仕事です。プロダクトデザイナーの「プロダクト」とは「生産品」という幅広い意味の言葉で、扱うデザインの対象も広範囲のものとなります。

関連業務として、市場調査や実物の制作などもプロダクトデザイナーが行います。デザインに関する知識だけではなく、マーケティングスキルや素材の性質に関する知識など、総合的な知識が必要とされる職業です。

勤務形態

プロダクトデザイナーのおもな就職先は、工業系メーカーやプロダクト関係のデザイン事務所です。デザイン事務所とは、外部企業からデザイン業務を請け負う企業のことです。フリーランスとして働くプロダクトデザイナーも一定数存在します。将来的に独立する場合、メーカー勤務で業界経験を積んでから独立する人がほとんどです。

仕事の流れ

新しくプロダクトデザインを行うときは、新製品のコンセプトや設計などについてクライアントの説明を受けるところから始まります。そこで得た情報と、製品の想定される使い方や最適な材質、ターゲット層などをふまえ、ラフスケッチを作成していきます。

制作方針が決定したら、クライアントへのプレゼンに向けてスケッチの清書、実物の模型制作などを行います。クライアントから再調整を依頼された場合は適宜調整を行い、企画が了承されたら仕事は完了です。

プロダクトデザイナーになるための準備

プロダクトデザイナーの求人では、理系もしくは機械学部の卒業歴や、プロダクトデザイナーとしての実務経験が必須であることがほとんどです。ここでは、習得しておくと面接が有利になる資格や技能、面接対策で重視するべき要素をご紹介します。

活用できる資格

プロダクトデザイナーとして働くうえで、必須とされる資格はありません。業務スキルを証明できるものとしては「プロダクトデザイン検定」という民間資格が役に立ちます。誰でも受験できる資格試験であり、取得しておくとプロダクトデザイナーへの新規就職、あるいは転職の際に有利です。

プロダクトデザイン検定には1級と2級があります。2級はプロダクトデザイナーとして基礎的な知識を習得していること、1級は実務ができることを証明する資格です。

申し込みおよび受験は1級、2級とも随時行うことが可能で、全国のテストセンターが受験会場となります。
ただし、実際に面接を受ける際には、資格よりも実務に用いるツールの使用経験や、ポートフォリオの質を重要視されるケースが近年は増えているようです。

重要なスキル

プロダクトデザイナーとして活躍するには、以下のようなスキルを習得しておくと有利です。

Photoshop、illustratorのスキル

デザイナーとして働くうえで、Adobeの「Photoshop」「Illustrator」といった作画ソフトをある程度使いこなせることは必須条件といえます。とくにプロダクトデザイナーは「Photoshop」を使う頻度が高いので、よく使うショートカットキーやデザイン関係の専門用語に関する知識なども覚えておくと、新卒採用の人は面接で有利です。

中途採用の人は単独でプロダクトデザイナーの実務ができることが要求されるので、新卒採用に比べてさらに高度なスキルが求められます。

オリジナルの発想力

プロダクトデザイナーとして実力を伸ばしていくには、オリジナリティがある表現や作風を持っておく必要があります。オリジナルといっても、他の人が制作したデザインをいくつも見て良いところを学び、参考にすることは問題ありません。すでにあるデザインに少し付け加えたり、逆に取り除いたりすることが、新たな発想につながることもあります。

完成度が高いプロダクトデザインを作るには、さまざまな作品の良いところを正しく理解できる観察力と、他人にはない独自の発想力が必要です。

ポートフォリオ制作

デザイナーの採用面接を受けるうえで、ポートフォリオは欠かせないものです。デザイナーの採用担当者にとって、ポートフォリオは職務経歴書よりも重要な判断材料とされることもあります。

また、面接時間の数十分という短時間で読まれるものという点を踏まえ、ポートフォリオを製作する際には、応募先の企業が手がけている分野に近く、自信がある作品から先に掲載していくことをおすすめします。作品を時系列順に掲載するよりも、自信作を1ページ目から掲載するほうが面接官に向けて応募者の実力をアピールしやすくなります。

ポートフォリオはデザイナーの顔とも呼べるものであるうえ、学歴などに自信がない場合などの不足を補ってくれるものでもあります。十分な対策を講じておきましょう。

プロダクトデザイナーの面接のコツ

ここでは、プロダクトデザイナーの採用面接へ応募する際に考えておくべきこと、面接で受け答えをスムーズに進めるコツをご紹介します。

志望動機を固める

デザイナーの採用面接を受ける際は、応募先の企業を選んだ理由をしっかりと考えておく必要があります。ポートフォリオの制作に時間を使いすぎて、志望動機を十分に考えられていなかったということがないよう注意が必要です。

役員面接がある企業の場合、デザインと関わりがない人事部長や総務部長などが面接官になるケースが珍しくありません。志望動機がいい加減な内容だと評価がとくに下がりやすいです。

志望動機として、入社後に手がけたい製品や、数ある企業から応募先企業を選んだ理由であるなどを明確にしておくと良いでしょう。

面接の形式に合った対策をする

プロダクトデザイナーの求人に応募する際は、採用プロセスをよく確認しておきましょう。実例としては、書類選考のみでほとんど当落を決める企業や、事前に面接用の課題を出して当日に成果物をプレゼンさせる企業など、さまざまな面接形式があります。

いずれの面接形式でも、ポートフォリオや履歴書、職務経歴書を正確に書き上げることが大事です。事前に課題をこなす必要がある場合、極力しっかりと仕上げたうえで自信をもってプレゼンするようにしましょう。基本的なことですが、面接官にとって「採用したい人材だ」と思わせるように心がけることがポイントです。

よく聞かれる質問に備える

志望動機のほかに聞かれやすい質問としては、「どのように会社に貢献できるか」「志望企業が手がけた製品デザインを見てどういう感想を持ったか」などが挙げられます。デザイン部門長が面接官である場合、志望企業の事業内容や制作物に関して、とくに入念なリサーチを実施したうえで解答を準備しておくべきです。

事前にしっかりと回答を用意することで、面接官の質問に対してスムーズに答えやすくなります。リサーチをあまり行わずに答えると、場当たり的に賞賛するような解答になりやすく、面接官にかえって悪印象を与えてしまう可能性もあります。

まとめ

プロダクトデザイナーへの就職、転職を目指す際には、良質なポートフォリオを制作することが面接対策として有効です。志望企業に採用される確率を少しでも高めるには、面接の形式や重要視される書類を的確に理解し、対策を講じることが大切です。プロダクトデザイナーを目指している人は、当記事で紹介した面接のコツや必要なスキルに関する解説を参考に、適切な面接対策を進めていきましょう。

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