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ゼネラリストは時代遅れ?時代が求めるゼネラリスト論
TIPS 2020.3.26

ゼネラリストは時代遅れ?時代が求めるゼネラリスト論

ゼネラリストの定義や抱える意味はとても広範囲に及び、解釈も人それぞれです。

そのため、ビジネスパーソンに「ゼネラリストについてどう思うか?」と尋ねると、「ゼネラリストは使えない」と答える人と、「これからはゼネラリストの時代だ!」と答える人と真っ二つに割れることも多いでしょう。

そこで今回は、「時代が求めるゼネラリスト」についてより深く広い視点で掘り下げて解説していきたいと思います。

なぜ、ゼネラリストは役に立たなくなったのか?

なぜ、ゼネラリストは役に立たなくなったのか?

一部の企業専用オペレーターがガラパゴス化したから

ゼネラリストとは、ビジネスにおける広範囲の知識や技術、経験を有する人材を指します。

いわゆる総合職・なんでも屋の役割が、ゼネラリストの定番です。

総合職は、会社の独自のシステムの中で総合的なビジネスパフォーマンスを発揮していきます。

経済が分かりやすい発展をしていれば、システムをいかに円滑に回すかが重要なタスクになります。総合職の腕の見せ所ですよね。

しかし、経済の分かりやすい発展が見えずに、リスクばかり高まり、テクノロジーによってあらゆる業務が円滑にオートメーションされていけば、総合職の個性的な役割は減ってきます。

会社や時代の変化を汲み取り、積極的に新しい知見やスキルを磨くことをすれば、ゼネラリストとしては、別の活路が見出すことができますが、会社の中で「なんとなくやり過ごすことができてしまう」と、総合職のスキルや知力や感性は頭打ちになってしまいます。

結果、役に立たないゼネラリストが生まれることになります。

一つの企業の中に長年に所属し、パイオニア精神を失ってしまったゼネラリストほど、役立たずになってしまいます。

スペシャリストは、スペシャリストとして恒常性を保つためには、向上心が小さかったとしても、その分野をある程度突き詰めざるを得なくなります。

こうして、一部のゼネラリストが鮮明に役立たない印象を与えてしまうのです。

管理職系ゼネラリストが役に立たないと思われてしまう理由

管理職系ゼネラリストが役に立たないと思われてしまう理由

管理職の多くのスキルは曖昧で水物だと認知されてしまうから

まず、相当に役立たずな管理職系ゼネラリストは、時代の流れに沿って、コミュニケーション体質を積極的に改変することができていません。

そのため、世代間ギャップを埋めることができずに、管理職として最低限必要なことすらままならなくなってしまいます。

そして、ここからが本題ですが、管理職系ゼネラリストは、本質的なスキルを理解されない側面があります。

語弊があるかもしれませんが、デキる管理職とは、「非イケメンで超モテる男性」のようなものです。

初見で出会った人や、本質を掴んでいない人からは、「超モテる」という事実をまず信用してもらえないでしょう。なぜなら、「超モテる」ということをロジカルかつ実践的に経験できていないからです。

総合的に物事を推し進め、人心を掌握していくことは、プロジェクト系の仕事では、専門的プレイヤーのプロフェッショナル以上の価値を持つこともあります。

時代が進むにつれてゼネラリストへ求められるハードルも高まっている

時代が進むにつれてゼネラリストへ求められるハードルも高まっている

ゼネラリストにはより強固なゼネラリズムが求められる

単純でアルゴリズム化できる作業はテクノロジーで補完できるようになり、情報量が日々増え、分野が細分化される中、ゼネラリストのゼネラリズムも、「広く速く強く」が求められるようになっています。

行ってしまえば、時代が進むほど、ゼネラリストへ求められるハードルは高まっていくのです。

30年前に通用していたゼネラリストのスキルは、もはや、ボタン1つで誰でも行えている部分もあるでしょう。

積み上げたものが、いきなりゼロになることもあるでしょう。そんな状況でも、即時に新しく立て直していくのが、息の根の長いゼネラリストです。

時代に常に求められる有能なゼネラリストとは

時代に常に求められる有能なゼネラリストとは

真のゼネラリストは常に2個以上の専門性を上手に使う

時代に求め続けられるゼネラリストは、2個以上のある程度の専門性を兼ね備え、ビジネスパーソンとして明確な個性を打ち出せる人材です。

クリエイターで言えば、セールスライティングに長けたLPデザイナーは、かなり有能なゼネラリストです。

管理職で言えば、業界のトレンドに詳しく、コーチングスキルに長けていれば、有能なゼネラリストです。

2個以上の特化したスキルがあれば、どちらかのスキルが廃れていったとしても、同時に新たなスキルの拡張を目指せば、常にスキルは2個以上で、個性のあるゼネラリストとして持続的な新陳代謝をしながら、生き残っていくことができます。

スキルを補完するスキルが磨かれれば、ゼネラリストとして、新たな分野に直面しても、その分野の吸収は的確でスピーディーになっていきます。

結果的にスキルを磨くセンスが突き抜けることが、真のゼネラリストでしょう。

他のビジネスパーソンと、「よーいドン」で取り組みをスタートさせたとして、早く呑み込んでそれなりに対応力を付けることが、ゼネラリストの本当のゼネラリズムなのです。

最後に:ゼネラリズムの視点はプロフェッショナルを超えることが多々ある

ゼネラリズムの視点はプロフェッショナルを超えることが多々ある

ゼネラリズムはゼネラリズムというプロフェッショナルである

ゼネラリストについて様々な観点から述べてきましたが、最後に伝えたいことがあります。

それは、「ゼネラリズムの視点はプロフェッショナルを超えることが多々ある」ということです。

例えば、西洋医学に特化した医者の解決方法を、医療とはまったく関係のない分野にいるゼネラリストが編み出した解決法が超えることもあります。

単線的な視点にならないゼネラリストは、1つの分野について考える際に、これまで触れてきた多様な分野での理論や法則を持ち込もうとします。

すると、その分野のキャッチアップに追われているプロフェッショナルでは出せない質感のアイデアやパフォーマンスを出すことができるのです。

そう考えると、ゼネラリズムはゼネラリズムというプロフェッショナルであることが言えますよね。

時代が複雑で多様化するからこそ、これからはプロフェッショナルとゼネラリストを自分らしく融合させることが大事になっていくのです。

ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。

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