クリエイターの「社内転職」という選択:会社を辞めずに仕事をチェンジするキャリアパスについて
同一会社内で職場環境を変える社内転職。クリエイターであれば、別のクリエイティブ領域へ社内転職するか、まったく別の職種に社内転職する道があります。
そこで、今回は、クリエイターの「社内転職」という選択について掘り下げて解説していきたいと思います。
よくある社内転職の機会
機会1:社内公募
一般的な社内転職は、社内公募として掲載された求人に自分から応募する形が一般的です。
機会2:人材欠員
突如、欠員ポジションが出た際に、早急な解決策として、社内で補充しようという流れになります。
機会3:クリエイター側からの提案
社内交流がアクティブで変化に柔軟な企業の場合、クリエイター側から経営側に提案することで、社内転職が可能になったりします。
ケースによっては、新しい部署を立ち上げ、新しい職種を手にすることができるかもしれません。
社内転職のメリット
メリット1:情報アクセスによる転職ミスマッチの回避
自分が社内の人間であるため、別の部署や役職の情報にリーチすることができます。
そのため、きちんと事前に情報を把握し、転職のミスマッチを防ぐことができます。
メリット2:スキルの掛け算が起こる可能性が高くなる
クリエイターが、別の職種や部署で仕事を行うことで、より幅広いスキルやリテラシーを身に付けることができます。
すると、自分のクリエイティブスキルを活かす新たなアイデアが見つかります。
スキルが複合的に掛け算になり、クリエイティブに実質携わっていないことが、クリエイティブの底力を引き上げるということが起こります。
メリット3:社外転職では実現できない職種を手にすることができる
一生懸命に社内の仕事に取り組んでいる人材は、可能性が評価されています。そのため、本人が未経験であっても、その職種に対する熱意が伝われば任せてもらえるケースが多くあります。
会社を辞めて、普通の転職活動をしていては、内定をもらったり採用されないような未経験の職種や部署で働くことができるのです。
社内転職によって自分の適性が大きく分かる
社内転職によって自分の才能をより開花させることができる
社内転職は、会社という箱は変わらずに、職種や部署だけが変わっていきます。社内転職によって得られる感覚は、「やること」や「立ち位置」が変わるだけで、自分は大きく変わらずとも、結果が大きく変わるということです。
この感覚が腑に落ちれば、自己効力感を高く保つことができます。自分が結果を出せなくても、その原因は全部自分にあるわけじゃない。だから、「環境や取り組み方を主体的に自分の才能に合わせていこう!」と前向きになれるのです。
もしくは、「自分の才能に合った環境や取り組み方のある場所へ行こう!」と前向きになります。社内転職は、自分の才能や力をより細かく吟味する機会となるのです。
社内転職を手繰り寄せるたった一つのコツ
真摯に仕事に向き合い、想いを伝え続ける
社内転職のセレンディピティを掴むには、真摯に仕事に取り組み、仕事への想いを伝え続ける、たったこれだけです。
結果や成果があれば理想ですが、大事なのは仕事に取り組むプロセス。そして、働く本人の想いです。
自分の想いを上司が好意的に聞いてくれるということは、資質を認められているということでもあります。だからこそ、上司側からチャンスがあれば、声を掛けてもらえるようにもなります。上層部との会話などにも自然に登場しやすくなります。
企業側にも社内転職のメリットはたくさんある
メリット1:社員にメリハリを与える
慣れ過ぎて、惰性になっていた仕事が一気に新しくなるため、社員の心を刺激し、メリハリを与えることができます。新入社員以外の「研修」として、短期間の社内転職を行う選択を取るのも良いでしょう。
メリット2:社員がゼネラリストになる
社員が複合的なスキルを身に付ければ、どんな部署でも成果を出せるようになります。色んな知見やスキルを通して、様々なものの見方ができるようになります。
ジャンルが多様化し、情報が細分化する中で、スキルや情報を横展開できる人材を育てることはとても重要です。
メリット3:社員のモチベーションアップ
できることが増えれば、自律性が高まります。自律性が高くなると、脳のドーパミン分泌を促すなど、やる気に満ちた状態をより作りやすくなります。
最後に:転職の際に、社内転職の情報を掴むようしよう
「社内転職」の取り組みから企業の本質を知ることができる
以上、クリエイターの「社内転職」という選択について、様々な観点からお伝えしてきました。「社内転職」によって、自分の社会人人生の幸福度を高めてくれるきっかけになるクリエイターは少なくないのではないでしょうか。
クリエイターの方は、今後、転職活動をする際に、企業に対して社内転職の取り組みを尋ねてみると良いでしょう。社内転職は転職後の自分の重要な可能性の一つです。
また、社内転職に対する取り組み、価値観、今後の対策などをヒアリングすることで、その企業の本質をより深く知ることができます。社内転職をするにも、社外に転職するにしても、自分の可能性一つ一つを丁寧に扱うことで、道は開けていきます。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。
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