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言葉のアイデア出しに使える7つのツール
TIPS 2020.1.29

言葉のアイデア出しに使える7つのツール

言葉のアイデアを出す際に息詰まることはありませんか?もしくは、言葉のアイデアを出せば出すほど、自分が持っている引き出しが限定されたワンパターンなものだと感じたりはしないでしょうか?

言葉のアイデアを出す際に重要なのは、多様なアイデアをとことんアウトプットすることです。

自分の言語能力だけに頼ると、必ずと言っていていいほど、自分の癖やスタイルのみが色濃くアウトプットされていきます。

そこで、今回は言葉のアイデア出しに使える10のツールを解説していきたいと思います。

乱文メーカー

ランダムに文章がアウトプットされる

乱文メーカーとは、とにかく、意味不明な主語・修飾語・述語を繋げて一分で出力してくれるメーカー(アプリ)です。

私たちは日ごろから常識に囚われて、言葉を乱すことは、労を要するクリエイティブな行為になっています。

乱文メーカーは、支離滅裂な文章がいきなり出力されます。しかし、それが、私たちの言葉のアイデアの刺激となります。

「あなたの知らない世界で、子供っぽい廃車と、ミミズが無双する」「シブい原子爆弾は、カツラを発言する」といった具合です。

感情類語辞典

類義語辞典はアイデアのグラデーションをプレゼントしてくれる

さて、続いて使えるのが類義語辞典です。感情類語辞典、性格類義語辞典、場面設定類義辞典など、小説家、脚本家、シナリオライター、漫画家などの言語系クリエイターのために販売されているものがあります。

類義語辞典を利用することで「言い換え」のアイデアが上手になります。

例えば、CMやサイトのトップページで、よりリズミカルな単語が欲しいときに、訴求したい意味合いが別のワードなら、しっくりくるということもあります。

類語辞典を用いることで、与えたい意味合いをよりキャッチ―に、リズミカルに、切れ味良くする表現が見つかりやすくなります。

国語便覧

一般的な認識度の高い決まり文句を確認できる

国語便覧は、小中学校で使っていた人も多いかと思います。国語便覧には、定番の和歌、俳句、四字熟語、故事成語、ことわざ、慣用句、同音異義語などが分かりやすく乗っています。

国語便覧に乗っている定番の表現は、いわゆる「一般的な表現」です。

そして、言葉のクリエイティブの分野では、過去の定番のフレーズをアレンジして使うことはとても多いです。

過去の名言や定番フレーズをダジャレとして言い換えることもあります。

国語便覧は一般的な認知度の高いフレーズだけを集約しているため、パロディの素材にすべきものが明確になります。

ネットニュースコメント欄

静かなる言葉の大喜利が熾烈に行われている

ネットニュースでコメント欄がある場合は、そのコメント欄に注目しましょう。

ネットニュースのコメント欄は集合知の塊のようなもので、大喜利として面白い回答にたくさん出会うことができます。

世相の一部を理解することにも繋がりますし、多くの言葉のアイデアを吸収することができます。

著名人の語録・名言集

切れ味のある言葉の表現を学べる

著名人の語録や名言集も言葉のアイデアの引き出しとして活用できるものはとても多いです。

自分が置かれた状況や、仕事で出さなければいけない言葉のテイストにフィットした著名人の語録や名言集を参考にすると、よりよいアイデアを思いつくことができるでしょう。

有名人の名言カレンダーもとても参考になります。

ヒップホップの歌詞

リズミカルなリリックが非常に有効活用できる

ヒップホップアーティストの歌詞もとても言葉のアイデアを刺激してくれます。

通常のポップソングに比べると、1曲当たりの歌詞が多く、言葉そのものをメロディではなくリズムに乗せることからも、ライターにはとても学ぶべきものが多いと言えます。

1アーティストの楽曲を聞きこむよりは、ランダムに多くのアーティストの歌詞に触れるほうが、アイデアは感化されていきます。

ベタ辞典

みんなが共感するベタな表現を集客した神書籍

ベタ辞典は、アナコイレコードという企画集団が制作し、出版まで行っている辞典です。「とりあえずビール」「夕陽のバカヤロー」「映画のチケットが2枚あるんだけど」「後は若い二人にまかせて」といったような、日常で使われ、もはやベタに昇華されてしまった言葉を集約した辞典です。

例えば、LINEスタンプのセリフのアイデアは、このベタ辞典からかなり活用できる部分があると思います。

最後に:言葉のアイデア力は、他の言葉を愛することから始まる

いかに自分の言語パターンを逸脱するかが重要である

以上、言葉のアイデア出しに使えるツールを解説してきました。もちろん、ツールを使わずに自分の脳内からポンポン多様なアイデアを出力するに越したことはありません。

ただし、結局は一人でやって、何も使わずにアイデアを出すということには限界があります。他の知見や考え方や癖を知ることで、自分の凝り固まったパターンを逸脱できます。

すると、自分が凝り固まったパターンを自分の得意ジャンルとし、自分の得意ジャンルから外れるパターンは、他を参考にしながら作り上げる総合力が身に付きます。

日本語の表現に関しては、これまで長い歴史があり、ゼロ→イチの表現を作るほうが難しいこともしばしばあります。

言葉のアイデア出しをする際は、ぜひ、今回ご紹介したツールを参考にし、よりより言葉を紡いでいってください。

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