クリエイターのためのKPI設定術!目標達成できるクリエイターになろう!
クリエイターの皆さんは「KPI」を意識して、自分の仕事を行っていますか?
KPIという言葉をよく耳にして、なんとなく分かっているつもりだけど、深くは考えたことはないというかたもいるかもしれません。
しかし、KPIを正しく理解し、クリエイターとしてのあらゆる目標達成が促進されるとしたらどうですか?KPIをいち早く取り入れたくなりますよね。
そこで、今回はクリエイターのために特化したKPIの解説と、クリエイター向けのKPI設定術を解説していきたいと思います。
「KPIとは」を分かりやすく解説
KPIとは鍵となるパフォーマンスの指標
KPIは「Key Performance Indicator」の略で、直訳すれば、「鍵(キー)」となるパフォーマスの指標です。
では、何の鍵(キー)となるのかというと、それは「目標達成」の鍵となることを意味します。
KPIは「小さな目標達成の指標」とも言えます。Key Performance Indicatorの「Performance」の部分を「Process」と置き換えてイメージすることもできます。
目標達成の鍵となるプロセスを評価する指標です。
KPIを考えるうえで切り離せない「KGI」
数多くのKPIが昇華されたのがKGI
KPIは1つではなく、数多く存在しています。目標達成のための「Performance」や「Process」は一つでありませんよね。KPIが個別的で具体的であるほど、良質な指標だと言えます。
そして、KPIが集合したものは、KGIと呼ばれます。KGIは「Key Goal Indicator」の略です。「Goal」が含まれることからも、KGIは最終的なゴールの設定を行います。
つまり、KPIは、KGIに直結(もしくは間接的に結びつく)ものであるべきです。
多くのKPIを達成すればするほど、KGIに近づくイメージが描けることが、良いKPIの設定といえるでしょう。
KPIの具体的な例
KPIは具体的な数値で測れるもの
KPIは具体的な数字で測れる指標です。例えば、Webサイトに関するKGIを設定した場合、以下の項目がKPIとなるでしょう。
・ページビュー数
・リピーター数
・平均セッション時間
・直帰率
KGIを「検索エンジンの自然検索結果からの売上を10%増やす」と設定すれば、
・「青汁」というキーワードで3位以内に入る
・健康料理レシピの記事コンテンツを年度内に100記事追加する
・レコメンドエンジンを導入し回遊率を10%アップさせる
・紹介キャンペーン10回実施する
などが、KPIとして浮上するでしょう。
KGIのスケールに対して、KPIのスケールも決まります。なので、ある企業(個人)にとっては「KPI」でも、他の企業では、それを「KGI」にしていることもあるでしょう。
クリエイターがKPIを設定するメリット
数多くのKPIが昇華されたのがKGI
さて、クリエイターの皆さんに質問です。あなたのクリエイターとしての目標は何ですか?
また、日々、クリエイターとして上昇するために必要なことは何だと考えていますか?
世の中にはあまりにも多くのクリエイティブスキルが存在します。あなたは、今後、新たなスキルを加えるときに、どんなスキルを上乗せしますか?
クリエイターとは非常に曖昧な職種ですよね。だからこそ、クリエイターとして長期的に成功し続けることを考えたときに、KPIやKGIを設定することが非常に大きな武器となります。
「これやっておけばいい!」という単純な目標に取り組んでいるのであれば、そもそも指標づくりは必要ありません。
目標が長期的で複雑で、なおかつ、求められるパフォーマンスすらも、具体的な指標を作らなければ、目標からブレてしまうからこそ、KGIやKPIが重要になるわけです。
クリエイターのKPI設定方法
ポイント:スケール感を小さくする
クリエイターがKPIやKGIを設定する場合、そのスケールはかなり小さなものであることが良いでしょう。
例えば、KGIで自身の月収を「100万円」と設定した場合、自身の勤めている企業では非現実的であれば、KPIでは確実に転職活動の指標がでてきますよね。
こうやって、KPIとKGIを設定していくと「現実を知る」ことも良い点です。
KGIを「3ヵ月後のデザイン起こしは、全案件6時間以内で終わらせる」という程度に収めると良いかもしれません。
そのためにできるKPI設定は、
・他のクリエイターのデザイン集を100個追加する
・フォトストックサイトの素材を500枚購入する
・自分だけのデザインテンプレートを5パターン作る
ということができるでしょう。
最後に:クリエイターのKPI設定はクリエイティブの本質を可視化する
本当に自分に必要なことが分かる
以上、クリエイターのためにKPIについて解説してきました。
クリエイターはかなり自由なスキルの補完が行えます。むしろ、自由であることで見えてくるものがとても多いとも言えます。
デザイナーとしてのキャリアを突き詰めたい場合、デザインのスキルだけを拡張させればいいと考えるのは、かなり不自由な考えにとらわれていると言えます。
ライティングスキルを身に着けたり、マーケティングに詳しくなったり、副業でコンテンツを販売したり、他のクリエイティブスキルや感覚に鋭くなるほうが、デザインのスキルをより拡張させることは多いように感じます。
転職で賃金を高める際も、「〇〇もできるデザイナー」として、複数のスキルを持っていることのほうが得かもしれません。
KPIとKGIの設定を行う過程で、クリエイターとして必要なことがとても分かりやすく見えてきます。必要だと思い込んでいたことも見えてくるでしょう。
クリエイターのKPI設定、単に目標達成の力が備わるだけでなく、クリエイティブの本質を可視化する機会となります。
ぜひ、KPIを取り入れたクリエイティブ活動を実践してみてください。
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