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クリエイターが転職すべき企業の特徴
COLUMN 2019.12.11

クリエイターが転職すべき企業の特徴

皆さんは、「クリエイターにとって適切な企業の特徴」と聞かれると何を思い浮かべますか?

クリエイターは「生みの苦しみ」と戦う仕事です。クリエイターがクリエイティブと言われる所以は、「プロジェクトごとに生み出すべき正解が異なる」からです。

クリエイターとは商業的なビジネス大喜利の側面を持ちます。脳の疲れ方が他の職種とは異なる部分も多いのです。

そこで、今回は、クリエイターとしての自分を高めるために、クリエイター転職するべき企業の特徴について解説していきたいと思います。

特徴1:休憩・休暇の融通が利く

主体的なコンディショニングのできる環境

クリエイターは、「体力仕事」のイメージがありませんか?クリエイターがハードワークだとして、一番使っている部分は肉体でしょうか?

クリエイターの仕事がしんどいのは、「脳の体力」を激しく利用するからです。

言ってみれば、クリエイターの仕事とは「脳内トライアスロン」なのです。

じゃあ、トライアスロンをしている選手たちっていうのは、みんな一緒の時間に休むかというとそうでもありませんよね。

疲れ方も疲れる度合いも人それぞれです。クリエイターの仕事は「いかに頑張るか」を軸にするのではなく、「いかに休むか」がとても大切です。

この「いかに休むか」の質が、「いかに頑張るか」の質を決めます。

そして、脳の疲れとは数値で測れるものでもありません。可視化しづらいからこそ「休みを自由に取ることができる環境」は大切なのです。

また、1日の休息の取り方だけでなく、1週間、1カ月などの単位で見た休暇も融通が利くほうが良いでしょう。

特徴2:スキルアップの機会がある

時代に取り残されないための鍛錬の時間

クリエイターが単線的なスキルを使って、同じ仕事を繰り返すようでは、その企業に勤めれば勤めるほど、クリエイターとしての自分がガラパゴス化していきます。

すると、次のキャリアがリスキーになってしまいます。

例えば、プログラミングもできるWebデザイナーが、通販会社でバナー画像だけを毎日作る仕事を行っていたとします。2年後、バナー画像を非クリエイターの社員が簡単に作れるツールが導入されることになりました。すると、そのWebデザイナーはプログラミングスキルのアップの機会を2年間も失っていたことになります。

こういったキャリアの過ごし方は非常にもったいないと言わざるを得ません。もちろん、社内の環境や同僚との時間が素晴らしいものだったとしても、クリエイターの価値は、その大半はスキルです。

新しいスキルを拡張したり、違ったスキル同士を組み合わせるような機会を定期的に作ってくれる企業で働くほうが、長期的な成功を手にすることができるでしょう。

特徴3:自然なコミュニケーションを促す仕組みがある

脳の幸福度とパフォーマンスを高める親密性

他人から必要とされる、他人から認められる、そのためには、他人との関わりが必要です。

愛着度や親密度が高まると、脳はドーパミンやセロトニンやオキシトシンで満たされていきます。

仕事を頑張る、同僚と切磋琢磨する、案件が終了する、同僚と喜びを分かち合い認め合う、こういった仕事とコミュニケーションにおけるフローがあるからこそ、「また、頑張ろう!」と脳は思えるわけです。

意見を言える風土、先輩からの気配りや声掛け、発表の場など、自然なコミュニケーションを促す仕組みは、クリエイターにとってはかなり重要なのです。

特徴4:既存事業と新規事業のバランスが取れている

安定と攻めのバランス

時代にマッチさせる、いや、時代の先を行くイノベーションマインドを持った会社は、クリエイターの成長を促す環境だと言えます。

しかし、新しいことにはリスクが伴います。転職するなら倒産リスクなどがない企業に勤めたいのは言うまでもありません。

そこでチェックしたいのが、既存事業と新規事業のバランスです。両者のバランスが良ければ、新規事業を安定させる確率が上がります。新規事業が安定すれば、それは既存事業になり、別の新しいことに時間を割いていきます。既存事業のどれかがガラパゴス化しても、常に何かが残っている状態になります。

既存事業と新規事業のバランスが取れている企業は、安定志向と攻めのバランスが良く、クリエイターとして学ぶことは非常に多いと言えるでしょう。

副業O.K!

本業を感化させるパラレルワーク

副業解禁の流れになっていますが、気持ちよく副業を支援する企業はまだまだ少ないと感じていませんか?

クリエイターは絶対に副業をするべきだと考えています。

特に自分でコンテンツやサービスを売るような副業はお薦めです。

なぜなら、創作すべきものを企画し、発案し、作った後には、プロモーション、集客を経て、運用していくまでのワンストップを体験できるからです。

企画・集客・運用・分析などをすべて一貫して行うと、クリエイターが「モノやサービスが売れる感覚」を養うことができます。

この感覚は本業にも生きてきます。副業が本業のスキルを上げていくのです。さらに、副業で5~10万円ほどを安定して稼げるようになれば、心の余裕も出てくるはずです。

すると、本業でも焦ることなく、着実に仕事に取り組むことができるようになります。クリエイターだからこそ、なおさら副業を歓迎してくれる企業に勤めたいところです。

最後に:クリエイターの本質を常に考えよう

クリエイターのパフォーマンスは環境や状況で大きく変わる

以上、クリエイターが転職すべき企業の特徴について掘り下げてきました。

サラリーマンのクリエイターの方は、1日だけその企業で働くわけではありません。日々勤めあげていくはずです。

1日だけを見ると、小さな影響でも、その影響が日々積み重なって、クリエイターの能力やマインドは作られていきます。

さらには、クリエイターのパフォーマンスは環境や状況で大きく変わります。同じ質のデザインを求められていても、制作フローや上司との相性、休息の取り方などで、出せる結果の質はとても変わっていくのです。

クリエイターとは何か、クリエイティブな活動とは一体何なのか、常に「本質」と向き合ってみてください。本質を知れば、自分に何が本当に必要なのかが理解できます。

自分が転職するべき企業も分かってくるはずです。逆に自分が「合わない」と感じた場合は、「なぜ、合わないのか?」、「自分に何があれば、フィットするのか?」を考えてみましょう。

そうやって、クリエイターの自分と自己対話していくことで、どんな企業に勤めても力を発揮できるような対応力の高いクリエイターになっていきます。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。

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