海外で大ブレークの可能性がある「日本国産コンテンツジャンル」5選
日本国内ではいたって「普通」「日常」と捉えられているものが、海外では大きくブレークする可能性を秘めています。
これからの企業存続を考えると、国内のマーケットのみならず海外の市場に可能性を見出すことはとても大切です。海外向けのサービスや商品、情報、ノウハウなどのコンテンツを展開する際に、「実は日本にとっては普通のものが大きな価値になる」という視点を持つと、大きなコストを使わずに、海外へ進出できます。
そこで今回は海外で大ブレークの可能性がある「日本国産コンテンツジャンル」を5つご紹介していきます。
ジャンル1:収納
片付け、整理整頓、掃除、断捨離など
日本の収納術はまだまだ海外で大きくブレークする可能性があります。このことを証明したのが、片づけコンサルタントである近藤麻理恵さんです。
近藤麻理恵さんは、国内で出版した著書『人生がときめく片づけの魔法』が、海外で大ヒット。2019年にはNetflixで自身の冠番組『KonMari 〜人生がときめく片づけの魔法〜』を持つばかりか、この番組が全米でブームを巻き起こしました。
テクノロジーが急速に進化し続けるにつれて、モノやコトを消費し、整理し、片付ける、この一連の流れが非常に難しくなっています。
モノづくりでは細部まで行き届いたメイド・イン・ジャパン製品が評価されてきたように、今度はモノやコトを整理するジャンルにおけるメイド・イン・ジャパンがブレークする可能性を秘めていると言えるでしょう。
ジャンル2:発酵食品
味噌、漬物、豆腐など
2018年にNHKスペシャルで『「人体」 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった』という放送があったように、今、すべての病気の根本的な改善として「腸内細菌」が世界の研究者から注目されています。
つまり、あらゆる人体の健全な改善は腸内細菌に目を向けることで、その解決策を見出せる可能性が高いということです。
腸内細菌を正常化するためには、「加熱処理されていない発酵商品を食べる」ことが良いとされています。そして、腸内細菌は多様性が高いほど、良い状況になると言われています。
そのため、様々な発酵食品が注目されています。
そして、日本は発酵食品大国です。味噌、漬物、納豆、醤油などがそうでしょう。こうした日本の発酵食品を海外仕様にすることで、新たな活路が見出されるかもしれません。
海外から日本へ来る観光客には、「腸内フローラを整える発酵食品ツアー」というコンテンツを打ち出せるかもしれません。
また、加熱処理されていない食物の腸内フローラ正常化の観点からの「寿司」の効能なども、コンテンツとしては掘り下げていくと面白いでしょう。
ジャンル3:瞑想
座禅、仏教、呼吸法など
情報やテクノロジーの刺激が過剰になるなかで、世界の人々にとって「今-ここに集中すること」は想像以上に難しい課題になっています。
ビジネスやスポーツの世界でマインドフルネスはとてもニーズがあります。
そして、海外の脳科学の著書を読むと、登場するのが「仏教」や「座禅」です。マインドフルネスになる手段として、仏教的文脈や座禅の手法がとても効果が高いと研究でも示されています。
日本独自の座禅や仏教や呼吸法を国内から正しく届けるメディアなどは既にニーズが高いと言えるでしょう。発酵食品で例に挙げた時と同様に、海外の人に「日本のマインドフルネスツアー」というのが展開できるかもしれません。
ジャンル4:コミュニケーション
パートナーシップ、人間関係など
日本は「恥の文化」などと、内向性をネガティブな印象付けにするような国民性がありますが、内向性には大きな力があることが様々な研究で示されています。
デジタルデバイスで各個人が24時間365日あらゆる発信ができる時代に、海外の人が持つ外向性というのはコミュニケーションとしては疲れてしまうかもしれません。
おもてなし、譲り合いの精神、こうした「内向性を利用し、相手の立場を考え、行動に出る」という日本的な行動体質は世界中に生かせるのではないかと思います。
海外からコーチングが日本に導入されましたが、今度は日本から輸出できるパートナーシップを築くコミュニケーションノウハウが生まれてくるでしょう。
ジャンル5:診断
性格診断、将来診断、動物占い
海外の富裕層向けに日本の病院で診断を受けるメディカルツアーが流行っているなど、日本の健康に関するコンテンツは、薬局などの活況を見れば、まだまだブレークするのは理解できると思います。
すると、アイデアとして出てくるのが、「医療以外の診断」です。これは、日本的な学問や専門分野に即した診断が特にブレークする可能性があると言えます。
最後に:日本の「常識」をカスタマイズした先に大きな可能性がある
国内のあらゆるコンテンツを海外で想定してみましょう
以上、海外で大ブレークの可能性がある日本国産コンテンツのジャンルを5つご紹介しました。これはあくまでもSTASEON的見解で、その他にも、日本はまだまだ海外で見出せるものがたくさんあると感じています。
ぜひ、自分では常識だと無意識レベルになっているものに意識を芽生えさせ、海外での価値を思考する機会を増やしてみてください。
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