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クリエイターの離職率を下げる方法
COLUMN 2019.10.04

クリエイターの離職率を下げる方法

クリエイターが「この会社にずっといたい」と思う会社とはいったいどんな会社なのでしょうか?制作会社の一員にしろ、企業のインハウスクリエイターにしろ、有能な人材がずっと働いてくれれば、社内のクリエイティブに関するリソースは強固なものになります。

そこで、今回はクリエイターの離職率を下げる方法をご紹介していきたいと思います。

方法1:クリエイターの成果を可視化して評価する

自分自身の作業に価値を感じさせる

企業勤めのクリエイターは、制作物があり、指定されたスケジュールのもとで制作します。どんなものを制作するかにもよりますが、クリエイターにとっての成果物とは「納品物」です。クリエイターが「結果」としてのフィードバックを得られるのは、納品完了のタイミングです。

ここに、クリエイティブ作業の辛さがあります。つまり、目に見える結果だけに注目すると、自分の仕事に対しての目に分かる結果が出るまでに大きな時間差があるわけです。そのため、納品完了まで、心理的な不安を感じやすくなります。

そこで大事なのが、クリエイターの作業に対する成果を上司やマネージャーが日々可視化して、評価としてフィードバックする時間です。

「ツールを使うのが早くなった」ということでも良いでしょう。「新たなパターンの組み合わせが、今回の制作物全体にフィットしそうだ」ということでも良いです。

もしくは、「先週は1時間で集中力が切れていた作業が、1時間半持続するようになった」ということでもい良いでしょう。

納品物でななく、作業のプロセスに注目すれば、クリエイター本人にも、会社にとっても、素晴らしい点がたくさん見つかるはずです。

日々、自分自身に喜びを感じられるフィードバックが多ければ、自分も会社も信じ続けることができます。

方法2:成長し続けられる環境を用意している

新たな力を積み上げる機会を作る

立ち止まってはダメだと腑に落ちるからこそ「離職」という選択が出てきます。

そこで、クリエイターに新たなスキルに挑戦する機会を会社が定期的に用意してあげることで、離職率を下げることができます。

例えば、月に数日は自主的にスキルアップすることをタスクにするのも良いでしょう。福利厚生でセミナーやワークショップの費用を負担するのも良いでしょう。

会社自体がクリエイター自身の能力を引き上げることも業務の一貫と認識しているカルチャーは、積極的に新しいことを学びやすくなります。

クリエイター自身が新たな分野を掘り下げているのに、周囲から「意識高い系」とイジられるような会社であれば、居心地の悪さを感じます。

スキルの獲得はクリエイターの自尊心を引き上げます。すると、未来に対して安心感が芽生え、ポジティブな居心地を感じることができます。

クリエイターによっては、「今は会社の業務でいっぱいいっぱいで新しいスキルの勉強は必要ありません」と言うかもしれません。その場合でも、業務に追われない日を作り、心地よく学んでもらう環境を用意すれば、スキルの獲得による自尊心の向上を後押ししてあげることができます。

方法3:裁量や選択権を増やす

創造のコントロール感を与える

クリエイターは、創造的な仕事を好む傾向にあります。創造的ということは、クリエイティブな活動に対して主体性を感じながら取り組めることを意味します。

そこで、クリエイター本人が主体的に取り組めるような裁量や選択権を少し増やしてみましょう。

もっと踏み込んで表現するなら、クリエイター本人が主体的に取り組めるような空気感やコミュニケーションを社内に轟かせましょう。

すると、クリエイター冥利に尽きる会社となり、離職率がぐっと下がるはずです。

方法4:本音の価値観を共有し合う

よく話し合い、よく議論しよう

作業のやり取りだけにコミュニケーションが終始する会社はクリエイターが離職しやすいです。とくに制作に追われている会社は、業務連絡で社内コミュニケーションが圧迫されがちです。働いているクリエイターからすれば、人間的にも、クリエイターとしての哲学や価値観からも、他の社員と何も共有も共感も共鳴もしていなため、サラッと辞めやすいのです。

本音の部分の価値観を共有し、よく話し合い、よく議論したもの同士は、お互いが自己開示性の高い関係になります。すると、次に転職する会社でも今のように本音をさらけ出して深い感情をやり取りし合えるのだろうか、と考えるようになります。

時間を掛けて話し合い、議論して築き上げた関係性を特別だと感じるようになります。

方法5:ライフワークインテグレーションを試みる

私生活と仕事が統合的でかけがえのないものにする

ライフワークインテグレーションとは、私生活と仕事を統合させることです。

例えば、私生活で子供を二人育てているママクリエイターに、子育てメディアの編集を任せ、子育てを考慮した勤務条件を用意してあげれば、ずっと働きたくなりますよね。

もしくは、社内にセルフケアをするようなマッサージルームや酸素カプセルが用意され、仕事が終わった後に社員が自由に使えるのであれば、仕事と生活の狭間である「休息」「心身のメンテナンス」を会社がワークライフインテグレーションしていると言えます。

会社がいい意味で私生活と統合的な流れを生む場所であれば、クリエイターの離職率は下がっていくでしょう。

最後に:離職率を下げる環境を常に考えよう

クリエイターがずっと働ける環境を

以上、クリエイターの離職率を下げる方法を解説してきました。クリエイターの離職率を下げる施策に関しては、「クリエイターに好かれるWebディレクターの脳科学的5つの特徴」でも述べた脳科学研究を用いて個人や組織のパフォーマンス向上を図る事を専門にするデイビッド・ロックの「SCARFモデル」が非常に参考になります。

SCARFモデルとは、「Status(ステータス)」、「Certainty(確実性)」、「Autonomy(自律性)」、「Relatedness(つながり)」、「Fairness(公平性)」が、脳のパフォーマンスにおける最重要項目であり、この5つに注目した施策を採ろうと示したものです。

クリエイターが自身のステータスの向上を感じ、未来に確実性を感じ、与えられた仕事を自律的に行える意識を植え付け、他の社員やクライアントとのつながりを強く感じ、扱いの公平性を感じたとき、脳はときめき、心が躍り、体が健やかに働けるというものです。

クリエイターの離職率を下げるには、どうすればいいかを定期的に再考すれば、会社はよりより組織になっていくでしょう。ぜひ、今回の記事も参考にしてみてください。

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