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Googleが開発した最速メソッド「デザインスプリント」導入のポイント
TIPS 2019.3.07

Googleが開発した最速メソッド「デザインスプリント」導入のポイント

昨今グローバルのIT注目企業である、Google、Apple、Facebook、Amazonの頭文字をとって「GAFA」と呼ばれることも増えています。その中でも開発や評価制度など、非常にユニークな制度が取り上げることが多いのがGoogleです。今回はGoogleのプロダクト開発プロセスである、「デザインスプリント」について解説していきます。

デザインスプリントの特徴と目的

デザインスプリントのポイントとしては、最速の時間で、意味のあるインサイトを得ることを目的としています。Googleのデザインスプリントは、プロトタイプを用いて、5日間で課題設定から検証までを終わらせるようにしています。具体的には、5日間をそれぞれ「理解」「発散」「決定」「施策」「検証」のフェーズに分解しています。

このプロセスを設定しているのは、少人数でよりリーンに開発することを目的にしているためです。そのために、各フェーズでどのようなことをしているかを具体的に見ていきたいと思います。

Day1:現状を洗い出しスプリント課題を定める「理解」

Day1ではまず現状を洗い出し、この5日間のスプリントで解決する課題を設定します。課題の設定については、以下のような作業があります。
①中長期の目標を定める/確認する
②目標の達成に必要な解決すべき課題を決める
③解決すべき課題に優先度をつけて、スプリントで取り組む課題を決める
④プロダクトのストーリーマップを作る
⑤課題の解決度を評価する目標を設定する

5日間スプリントのプロセスの中で、Day1が最も重要かつパワーがかかるプロセスといっても過言ではありません。というのも、スプリントのWhyとWhat、あるいはWhoを明確に定めてしまわないと、今後のHowの部分で大きくブレて堂々巡りとなってしまう可能性があるからです。より解像度の高い目標を設定し、実効性のある施策作りに繋げていきましょう。

Day2:課題を解決する手段を出し切る「発散」

課題が明確になったら、その課題をどうやって解決するかのアイデア出しを行うのが、Day2「発散」です。ものすごくかんたんに言うと、この日はブレインストーミング(以下ブレスト)デイと言えるでしょう。ブレストは付箋を使ったり、ホワイトボードを使ったり、様々な方法があるのでチームに合ったやり方を色々と試してみましょう。

この「発散」プロセスのポイントとしては、あくまでもアイデアの「発散」であり、「決定」や「評価」ではないことです。アイデアを出すプロセスと、選定・評価をするプロセスを混ぜるとより思い切ったアイデアが出づらくなります。まずはアイデアを出すプロセスということを意識して行いましょう。

Day3:取り組むアイデアを選定する「決定」

Day3ではいよいよ取り組むアイデアを選定します。あくまでも決めることが目的ではありますが、どうやって決めるかをある程度定めておく必要があります。このあたりから実際の予算だったり、テストするユーザーであったり、プロトタイプのレベル感だったりという要件定義の側面が入ってきます。投票結果に従うであったり、投票を参考にプロダクトオーナーが決定するであったり、決定プロセスは明確に決めておきましょう。

またプロトタイプに実装するアイデアが決定したら、実際のテストを考慮して、「ストーリーボード」の作成をします。ストーリーボードとはプロトタイプの画面ごとに、ユーザーにとってもらいたい行動を定義し、プロトタイプの仕様ともなります。

Day4:ツールを使ってプロトタイプを作る「試作」

Day4ではこれまでのプロセスで決定してきた、アイデアをプロトタイピングツールで実装します。プロトタイピングツールは特徴や目的によって、様々なサービスが提供されているため、最も自社の体制にフィットしたものを選択しましょう。あくまでもプロトタイプなので、ストーリーマップに沿ったものが実現できるかにフォーカスし、なるべくシンプルなものにしましょう。
<参考記事> 短いサイクルでの検証にぴったり!デザインプロトタイピングツール5選

またプロトタイピングツールを使わないメンバーは、翌日に控えるテストにおして円滑にフィードバックが得られるように、テストシナリオやインタビュー内容、場合によってはアンケートなどの準備を進めておきます。

Day5:ユーザーテストを踏まえ、次のアクションを決める「検証」

このフェーズでは実際のユーザーに対し、プロトタイプを使ってもらい、意図した利用をしてもらえるか検証します。ユーザーに来社してもらうパターンもありますし、セールスに同行して使ってもらうやり方もあります。ポイントとしては、意図したアクションをとってくれたかをしっかり見極めるために複数のユーザーのテストを同時に行わないこと、最低でも5組程度はテストを行ってもらうことです。

またテストの結果は当日中にチームで振り返りを行い、次のアクションを設定します。Day1で設定した目標をうまく達成すれば、この課題は終了となりますし、一方で目標未達であれば、もう1週同じ課題でデザインスプリントを回します。 デザインスプリントについては最短時間で最大の効果を得られる、開発手法として多くの企業が試しています。一方で大規模なプロダクトになると、現実的にデザインスプリントによる開発ができるかというと難しい側面もあります。


ただデザインスプリントを一度回してみると、現状のプロダクトやチームのどこにボトルネックがあるか、明確になることが非常に多い印象です。また多くの場合、課題の優先度を明確にしきれていないまま進行することも多いため、デザインスプリントの中で課題の優先度を可視化することも非常に有用です。
どんなチームでも一度デザインスプリントの考え方、プロセスを踏んで得ることは少なくないと思います。ぜひ試してみてください。


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