プロ・アマ問わず応募可能!コピーライターとしてチャレンジしたい広告賞
コピーライターになるために必要な資格はありません。経験と実績、人脈がものをいうクリエイティブな世界で仕事を始める方法の1つに、賞やコンテストに応募して受賞することが挙げられます。
この記事では、プロ・アマチュアを問わず応募できる、コピーライターとしてチャレンジしたい広告賞をご紹介します。
※なお、各賞の応募条件などの詳細については、ホームページなどでご確認ください。
受賞すれば大きなアピールポイントに!
始めにご紹介する4つの賞は、有名かつ圧倒的な規模を誇る広告賞です。受賞すれば大きなアピールポイントとなります。
宣伝会議賞
「宣伝会議賞」は、「コピーライターの登竜門」として名高い日本最大規模の公募型広告賞です。広告業界の発展を願い続ける、月刊「宣伝会議」が主催しています。
この賞にチャレンジすることで得られる2つのメリットをご紹介しましょう。
まず協賛企業が実際にアピールしたいことが課題として出題されるので、実際にコピーが起用される可能性があります。さらに、プロのコピーライターが審査を行い「実際に通用するコピーか否か」の講評を発信するので、若手コピーライターの実践経験となります。
C-1グランプリ
「C-1グランプリ」は、コピーの可能性を引き出すために立ち上げた読者参加型のコピーバトル企画です。東京コピーライターズクラブと月刊「ブレーン」が組んで、毎月開催しています。
広告代理店や制作会社の多くが、月刊「ブレーン」を定期購読しており、比較的自由なテーマと秀逸な視点を持つ受賞作品が多いことが特徴です。
朝日広告賞
「朝日広告賞」は、60年以上の歴史を持つプロ寄りの新聞広告賞です。この賞は、新しい広告表現の可能性にチャレンジし続けており、アマチュアの方は一般公募の部で応募可能です。朝日新聞社が主催しています。
「デザインとコピー」のセットで応募する「一般公募の部」は、若手クリエイターが腕を競う場であり、現に活躍するクリエイターにとっても飛躍するきっかけとなっています。 2018年度の課題は10個の部門から57社の課題が提示されました。
毎日広告デザイン賞
「毎日広告デザイン賞」もプロ寄りの賞で、80年以上の歴史があります。新聞広告の可能性を求めることを賞の趣旨とし、アマチュアの方は一般公募の部で応募可能です。毎日新聞社が主催しています。
この賞はデザイン性が強い新聞広告賞で、「デザインとコピー」のセットで応募します。2018年度は、8部門から多数の協賛企業による課題が提示されました。
小さな賞からチャレンジ!メディア系のコピー
上記の他にも、実力試しやスキルアップにチャレンジしたい賞が多くあります。メディアで見聞きする可能性がある5つのコンテストを抜粋して解説します。
コピー大学賞
「コピー大学賞」は、「できるだけ多くの人にチャンスを」をモットーに行われます。コピーライターを目指す方や若手コピーライターが実績を積み、ライティング技術の向上を図る機会となるためのキャッチコピーコンテストです。
コピーライターを目指す方のためのオンライン上の大学、「コピー大学」が開催しています。
コピー大学賞の審査は、課題提供企業と一般の方が行います。キャッチコピーは、クライアント企業の広告宣伝に用いられるとともに消費者に対するメッセージなので、一般の方の意見も重要視しています。
御教訓カレンダー大賞
「御教訓カレンダー大賞」は、カレンダーに掲載するパロディー表現を競うコピー賞です。御教訓カレンダー大賞事務局が毎年募集しています。
お題として提示される表現方法は、教訓・ことわざ・標語・コマーシャルコピーなどをパロディーにしたものです。応募投稿は1ヶ月ごとの制限があり、優秀作品は毎月「一次通過作品」として発表されます。最終結果発表もユニークで、当該年のカレンダー本紙で判明します。
KNBラジオCMコンテスト
「KNBラジオCMコンテスト」は、協賛各社・北日本放送・リスナーが一緒になって作り上げるラジオCMを、全国に発信するべく設定されたコンテストです。毎年、富山県の北日本放送が主催しています。
協賛各社の課題に応える、20秒のラジオCM用コピーを制作します。課題を出す企業は、一般企業・観光・銘菓・ラジオとのコラボ商品をはじめ、バラエティー豊かです。もちろん、放送局がある富山県在住の方でなくとも応募が可能です。
コンテストの募集ページには、ラジオCM制作にあたってのポイントが載っています。プロのコピーライターがまとめているので、参考にされてはいかがでしょうか。
YBSラジオ1ミニッツストーリーCMアワード
「YBSラジオ1ミニッツストーリーCMアワード」は、想像力あふれるドラマ形式のラジオCM用コピーを募集するコンテストです。毎年、山梨放送が主催します。
協賛各社の課題に応える、60秒のコピーを制作します。ストーリーの中に、アピールしたい企業の商品や店舗などを自然に溶け込ませることが求められます。募集HPには特別審査委員からのアドバイスが掲載されており、ぜひ一読をお勧めします。
K-mix RADIO CMコピーコンテスト
「K-mix RADIO CMコピーコンテスト」は、「あなたが宣伝本部長」をキャッチフレーズに掲げ、ラジオCM用コピーを募集するコンテストです。静岡エフエム放送が主催しています。
協賛各社の課題に応える、20秒のラジオCM用コピーを制作します。募集ページには各企業からの課題と、応募者へのコメント・アドバイスが記載されています。「CMコピー制作のポイント」ページと併せて読み込んでみてはいかがでしょうか。
小さな賞からチャレンジ!生活系のコピー
次に、実生活に密着している2つのコンテストをご紹介します。
人工毛植毛キャッチフレーズ募集
「人工毛植毛キャッチフレーズ」は、人工毛植毛による薄毛治療に取り組む「株式会社ニドー」が開催するコンテストです。
こちらの企業は30年以上に渡って人工毛植毛を手掛けており、人工毛植毛の知名度をあげる感動的なキャッチフレーズを募集しています。
Honda交通安全ポスター・動画コンテスト
「Honda交通安全ポスター・動画コンテスト」は、交通安全を普及する取り組みの一環として、自動車メーカーHondaが募集するコンテストです。毎年、安全運転・交通安全・交通事故のない未来などが課題として上がります。
ポスター部門と動画部門があり、どちらも提示された作品テーマに沿って自由な発想で制作します。
記念行事・企業イベントに関わる賞もある!
企業や自治体・各種団体が記念行事として、もしくはイベントとして募集するコンテストもあります。
「世界HTLVデー 11月10日」制定記念 ロゴマーク・キャッチコピー募集
「世界HTLVデー」のキャンペーンと、「HTLV-1総合対策」の国内推進を後押しするために、シンボルとなるキャッチコピーとロゴマークを募集します。
2018年に、日本HTLV-1学会と国際レトロウルス学会が、11月10日を「世界HTLVデー」と制定しました。この制定記念として開催されます。社会的意義の高いコピーの1つです。
鳥取県営境港水産物地方卸売市場シンボルマークとキャッチフレーズ
鳥取県の境港に水揚げされる水産物のブランド化、及び価格向上を図るためのキャッチフレーズとシンボルマークを募集します。
境港はもともと日本海有数の水揚量を誇る港ですが、2019年に「境港高度衛生管理型市場」へ生まれ変わることからコンテストを開催します。
最優秀作品は、看板や水産物の容器向けステッカー・ポスター・パンフレットなど、県営境港水産物地方卸売市場のPRに広く使用されます。
あなぶきホームモデルハウスOPEN記念!新商品ネーミング募集
こちらは、香川県高松市に本社を構える「あなぶきホーム株式会社」が行う、新商品に関するコンテストです。
新規モデルハウスのオープン記念として、この新しいモデルハウスをベースコンセプトとした新商品のネーミングを募集しています。興味深いのは、応募にあたりできるだけモデルハウスに来場することをアピールしているところです。ホームページの閲覧でも応募可能ですが、コンセプトを実感する感度が求められています。
コヤマドライビングスクール教習所ふきだしコンテスト
東京都・神奈川県で自動車教習所を開校する、「コヤマドライビングスクール」が開催する「ふきだし」コンテストです。
世界各国のユニークな交通標識を題材に、そこに入れ込むふきだしの「セリフ」を募集しています。
いかがでしたか?プロ・アマ問わず応募可能な賞をいくつかご紹介しました。
チャレンジすることは実力試しとスキルアップに繋がりますし、受賞経験がアピールポイントとなるでしょう。
また、多彩なジャンルから課題が設定されていることがお判りでしょう。ぜひ、日常でアンテナ感度を高めてチャレンジしてはいかがでしょうか。
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