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今注目のxRとは?VR・AR・MR・SRなどの先端技術や活用事例を紹介
COLUMN 2021.3.05

今注目のxRとは?VR・AR・MR・SRなどの先端技術や活用事例を紹介

最近では、「xR」という用語を目にする機会が増えたのではないでしょうか。VRゲームを筆頭にARミラー、MRカメラなどデジタル技術がどんどん進化し、バーチャルリアリティの分野も多様化しています。そして、VRやARに続き新しく誕生したxRとは一体何なのでしょうか。この記事ではxRについての概要や、VR・AR・MR・SRなどの先端技術について詳しく説明します。

xRについて

現在、IT市場では、xR・VR・ARなどが急速的に普及しています。まずは、これらの言葉が具体的にどういった意味なのか解説していきます。

xRとは

xRとは「Extended Reality」の略で、VR・AR・MRなど現実の世界に存在しないものを体験できる技術です。つまりVR・AR・MRなどの技術を総称してxRと呼びます。また、VRは「Virtual Reality」の略で、日本語に訳すと仮想現実という意味です。コンピューターで作り出されたバーチャル空間を、まるで現実のように体感できる技術はさまざまな分野で展開されており、すでに何らかのVRを体験した方も多いのではないでしょうか。

そしてARは「Augmented Reality」の略で、拡張現実を意味する言葉です。現実世界にバーチャルな視覚情報を追加し表示する技術を指します。MRは「Mixed Reality」の略で、複合現実という意味です。現実世界と仮想世界の距離を近づけて、よりリアルに感じられる技術とも言えるでしょう。これらに加えて、近年ではSR「Substitutional Reality:代替現実」という新しい技術も登場しています。このように、現実では体験できないことをシミュレーションできる技術がxRです。VR・AR・MR・SR、これらの詳しい解説は後の章で紹介します。

xRの発展性

以前は、VRゲームを筆頭にエンタメ業界がxR市場を牽引して来ました。しかし、今後は小売業や観光業はもちろん、行政や医療機関といったインフラサービスでも導入され、xRは幅広く普及していくと考えられています。用途としては翻訳や遠隔コミュニケーション、トレーニングやシュミレーション、デザイン作成など多岐にわたります。

また、VR・AR・MR・SRそれぞれの技術に違いはあるものの、近年ではその線引きは難しいです。理由としては、VRに近いけれどMRであったり、AR寄りのMRであったりと、技術の進歩に伴いそれぞれの境界線が曖昧になったためです。「これはVRだ」「これはSRである」とカテゴライズするよりも、「xR=多様なリアリティ体験」という幅広い概念で定義する方が、汎用性も高く最先端技術を表現するのにふさわしいでしょう。

xRに含まれる先端技術

先端技術の幅広い概念として捉えられるのがxRです。続いては、xRをより深く理解するためにVR・AR・MR・SRがそれぞれどういう技術なのか詳しく解説します。

VR(Virtual Reality)

VRはヴァーチャル・リアリティ・仮想現実を指し、ヴァーチャル世界をまるで現実のように体感できる技術です。例えば、VR用のヘッドマウントディスプレイを装着して、360度カメラで撮影した動画やCG映像などを体感できます。360°どの方向を向いても視界に入るのはヴァーチャル世界なので、高い没入感を得られます。

実はxRの中で最も古い歴史を持つVRですが、爆発的に普及したのは2016年辺りからです。PlayStation VRやHTC ViveなどのVR専用のハードウェアが登場し、ゲームコンテンツとして広まりました。現在もVR市場は拡大を続け、世界のxR関連市場は2022年には2000億円を突破すると言われています。近年ではゲーム分野のみならず、企業におけるトレーニング教材やリモートワークに活用する動きも活発化しています。

AR(Augmented Reality)

ARのAは「Augmented:オーギュメンティッド」の頭文字で、日本語に訳すと「拡張」「増やす」「付け加え」といった意味があります。つまり、ARとは現実世界に仮想世界を付け加えて拡張させる技術です。視界に入るものすべてが仮想現実に変わり、ヴァーチャル世界に入り込むタイプのVRに対して、ARは現実世界も視野に入れつつ、更にその上から仮想現実を重ね合わせるといったイメージです。現実世界のスポットを巡りながら、バーチャル世界のキャラクターたちを集めていくスマートフォン用ゲームアプリ「Pokémon GO」などがARの代表例です。ARは主にスマートフォンやタブレット端末で展開されているため、利用のハードルが低く普及率も高い特徴があります。

MR(Mixed Reality)

MRは複合現実を指し、現実世界と仮想世界を融合させる技術です。VRは仮想世界に没入するもの、ARは現実を仮想世界で拡張させるものですが、これに対してMRは、現実と仮想の世界をより密接に複合させる技術と言えます。VRのような仮想世界から現実世界を覗いたり、現実世界で仮想世界の3Dデータを表示させたりすることが可能です。より具体的には、開発予定の建造物やプロダクトを自由な方向からリアルに可視化する、遠隔地から3D情報を共有するといった活用がなされています。そして、教育や産業分野での利用も開始されています。

SR(Substitutional Reality)

SRのSは「Substitutional:サブスティチューショナル」で、日本語に訳すと「代替」「代用」といった意味があります。つまりSRとは、仮想世界を現実世界に置き換えてしまう技術で、xRの中でも新たな現実拡張方法として注目されています。これまでのxR技術では、利用者は主に視覚や聴覚を通してヴァーチャル世界を体感していました。SRでは視覚や聴覚に加えて触覚などほかの感覚もハックし、より現実世界に近い感覚を味わう体験もできます。SRが実用化されればヴァーチャル世界をより深く体験できる、まさにSFのような世界が実現できるかもしれません。

xRの活用事例

xRはすでにさまざまな分野で活用されています。その一例をご紹介します。

VRで人材育成:Talespin

VRといえば、これまでゲームやエンタメの分野で盛んに活用されて来ました。しかし、現在では企業の人材育成トレーニング教材としても、新たな広がりを見せています。エンタープライズ向けxR開発企業の米Talespin社は、バーチャルキャラクターを用いた企業向け人材育成ツールを発表しました。自然言語処理やAI、会話認識などの要素を組み合わせて、会話パターンやボディランゲージをリアルに再現し、まるで本物の人間と対面しているような感覚を味わえます。交渉や利害の対立するコミュニケーション、従業員へ解雇を告げる場面など、緊張感の高いシーンをロールプレイングで体験できるため、高度な対人スキルを身につけられます。

ARミラー:Sephora

ここ数年で目立つのが、アパレルやビューティー業界におけるARの商業活用です。その具体的な例が、アメリカを中心に人気の大手化粧品ストアSephor(セフォラ)です。Sephoraの公式アプリでは現在、ARミラーが採用されています。スマホのカメラに自分の顔を写すと、画面上で新作コスメが試せます。画面にはメイク方法のチュートリアルが表示され、商品をその場での購入も可能です。肌の色や骨格、パーツは人それぞれ異なるうえに、趣味嗜好なりたいイメージも個人により大きく異なるメイクにおいて、パーソナライズはもはや必要不可欠ではないでしょうか。カウンターまで出向いて美容部員と対面しなくても、お家で手軽にコスメを試せるのがARミラーならではの特徴です。コロナ禍で苦境に立たされているビューティー業界においても、xR技術が風穴を開けるかもしれません。

MRデバイス:JR東日本

xR技術はインフラにおいても活用の幅が広がっています。JR東日本では、信号や線路など現場の保守作業をより正確かつ迅速に行うため、MRデバイスが活用されています。現場で作業をする場合、VRだと視界を塞いでしまうため対象機器を触れませんでした。しかし、拡張現実であるMRなら、現実に付随して情報が表示されるので、確認しながら機器を操作することができます。そのため、作業員とリアルタイムで視界が共有できるほか、遠隔地でのデータ共有やベテラン社員のノウハウの活用も可能です。

まとめ

エンターテイメントからビジネス、インフラまでxR技術はわたしたちの身近にどんどん浸透しています。さまざまな利便性や創造性を提供してくれるxRです。機会があったらぜひ体験してみましょう。

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