フリーランスは、何かも自身でこなす必要があります。営業も集客も税理を「外注」する場合も、自身で選択する必要があります。
そして、フリーランスとして長期的に成功するために、セルフブランディングも不可欠です。
稼ぐフリーランスは、自分をなるべく高値で売ることに長けています。それは、自分自身の価値をよりよく表現もしくは演出していることになります。
そこで、フリーランスが自身の報酬単価や稼ぐ金額を大きく高めるためのセルフブランディング術について掘り下げていきたいと思います。
方法1:市場や競合に対する自分の価値を表現する
価格は自分で釣り上げて公開することもできます。特に情報弱者と呼ばれるような層に対して、あまりにも高値で商品やサービスを売ることは難しくありません。
しかし、このような稼ぎ方をしても、自分自身のフリーランスの幸福度はあまり上がりません。なぜなら、本質的に顧客を正当に幸せにしなければ、自身のビジネスパーソンとしての自尊心は高まらないからです。
また楽に高値で稼ぐことに慣れると、着実な労を要するビジネスに対して向き合う力やメンタルがなくなっていきます。結果ダークなフリーランサーとして一生を終えていくことになるでしょう。
まず、あなた自身が本質的にブランディングを成功させるなら、市場や競合の現状を洗い出してください。
様々な企業や個人の方が、同様のサービスの中にも様々な差異を持っています。
その中で、あなたが市場や競合と比較して出せる価値があれば、その価値は高く見積もりを出せることを意味します。そうした価値を集めて商品やサービスを展開するから、ギャラを高く打ち出せしても、集客が可能になるわけです。
市場や競合に対する自分の価値を表現する、このことを徹してください。
方法2:ニッチ化・特化のチャンネルを持つ
高単価で自分を売り出すことの最も手っ取り早い手法に「特別になる」というものがあります。
あなたしかできない、あなたしかいない、あなただけである、だから、あなたに最高値で頼むわけです。
ですから、自身のサービスや商品をニッチ化すると、特別になることができます。
例えば、「食品パッケージの筆文字デザイン」に特化したデザイナーなどはそうでしょう。「食品 パッケージ 手書き 筆文字 デザイナー」というかなり狭い範囲に特化していますよね。
1人のフリーランスが稼ぐことを考えれば、かなりニッチにしても十分に稼ぎ切れるぐらいの仕事が舞い込んできます。
例えば、月に3件しか仕事がなかったとしても、1件の単価が30万円であれば、90万円になりますよね。
しかも、あなたはニッチ化した分野だけの仕事をしないといけないわけじゃありません。
ニッチなチャンネルを打ち出しながらも、より一般的なチャンネルの仕事を持ち合わせて良いわけです。
ニッチ化・特化のチャンネルを突き詰めると、特化している人が少ない分、メディアからの取材や出演依頼なども舞い込んできやすくなります。
すると、掲載実績や出演実績やコラボ実績などで、自身のフリーランサーとしてのブランドが高まり、他のチャンネルの仕事の単価も高くすることができるようになります。
方法3:既存客を実績にし、新規に対して価格を上げ続ける
セルフブランディングのコツは、全く自分を知らない人に対してリブランディングを繰り返すということです。
そのため、最初は実績を得るために、無料で仕事を行ったり、敢えて低単価で行うことは悪いことではありません。
そして、既存客や過去に行った仕事(商品)を実績にしていきます。どういう成果を顧客にもたらしたのか、どう顧客を幸福にしたのか、そういったものを打ち出していくだけです。
そして、今後、顧客を開拓する際には、今の単価よりも高い価値で売り込んでいきます。
そうしたことを繰り返すうちに、価格交渉が苦手な人も、徐々に単価を上げて、自分自身のフリーランス生活に余裕を積み上げていくことができるようになります。
方法4:見込み客へ対して圧倒的な価値をローンチする
無償で教材やコンサルティングなどを提供することによって、自身のパフォーマンスを理解させる手法です。
本当に自分が良いものを展開しているというのであれば、その中でも無償で配布するものを作ると良いでしょう。
ポイントは、何かの課題解決や悩み解消に役立つものを作るということです。
すると、見込み客が自然に集まってきます。
こうした切り込み隊長になるようなラインナップを持っておくと良いでしょう。
方法5:大手とタイアップやコラボレーションしやすいラインナップを作る
自分のブランドは既存ブランドとの付き合いによっても価値が変動していきます。
そのため、大手ブランドとのタイアップやコラボレーションを行うことができれば、自分のブランドが引き上がり、サービスや商品を高値で売ることができます。
例えば、食品グッズをネットショップで販売しているのであれば、メディア受けするような分かりやすいラインナップを作ってプレスリリースを出したり、百貨店のバイヤーなどに営業してみるのも良いでしょう。
大手メディアのニュースで流れたり、大手百貨店での販売実績が作れたりすれば、自身の自然なブランディングに繋がります。
最後に:正しいセルフブランディングで心地よくフリーランスとして稼いでいこう
以上、フリーランスのセルフブランディング術について、本サイトなりに掘り下げてきました。
正当なブランディングとは、そもそも価値がないものに、大きすぎる価値を出すことではありません。
もちろん、一見無価値と思われるものが、ニーズや場面を変えれば、大きな価値になることはありますが、この場合は、真っ当なブランディングと言えるでしょう。
セルフブランディングとは、自分をより深く理解し、市場やニーズと結びつけながら、自分を高め、顧客や関わる人を幸せにすることです。
だからこそ、正しいセルフブランディングは、フリーランスとしての人生を本当に良いものにします。
ぜひ、正しいセルフブランディングで心地よくフリーランスとして稼いでいってください。