【Webサイトを公開するときの要】レンタルサーバーの正しい選び方をご紹介
Webデザイナーには、デザイン以外にも覚えることがたくさんあります。その中でもとりあえずWebサイトを公開するのに必要なのが、サーバーの選定に関する知識です。
サーバーを用意するにはいくつか方法がありますが、手軽に公開環境を準備できるレンタルサーバーを用意する方法がおすすめです。しかしレンタルサーバーは種類やプランが多く、「始めてWebサイトをレンタルサーバーにアップロードしようとしているが、どのレンタルサーバーと契約すればよいか分からない・・・」と悩む方も多いです。
そこで今回はサーバーをスムーズに選定したい方向けに、レンタルサーバー選びのポイントやおすすめのレンタルサーバーなどをご紹介していきます。
Webサイト公開にサーバーは必須
自分で試作品として制作したWebサイトを楽しむだけならば、パソコンやスマホでファイルをダウンロードするだけでもこと足ります。しかし多くのユーザーにWebサイトへアクセスしてもらう場合は、インターネット上にWebサイトへアクセスできる場所を設ける必要があります。
この場所に該当するのが、サーバーです。
Webサイトで収益を上げるためには、スペックなど各種要素を考えてじっくりサーバーを選定する必要があります。適当にサーバーを選ぶとWebサイト読み込みが遅かったりと、SEO上も悪影響が出てくるからです。
サーバーを用意する方法は、
・自社でサーバー用コンピューターだけを用意して、OSやWebサーバーソフトなどを自力で入れる
・ホームページ制作サービス(WIXなど)に登録して、サーバーを最初から借りた状態でサービス内で制作を進める
・レンタルサーバーを借りて、オリジナルのWebサイトをアップロードする
などさまざまです。
この中でも
・レンタルサーバーを借りて、オリジナルのWebサイトをアップロードする
方法は、すぐサーバーを用意できる点、自由なWebサイトカスタマイズが可能な点などから多くのWebデザイナーに支持されています。
レンタルサーバー選び方のポイント3つ
レンタルサーバーを選ぶときは、次のポイントに気を付けましょう。
・自分の公開したいWebサイトに見合うスペックや値段であるか
・WordPress自動インストール機能など、各機能が充実しているか
・サポートに不安がないか
自分の公開したいWebサイトに見合うスペックや値段であるか
レンタルサーバーサービスは多種多様で、初心者が迷ってしまうほどです。しかもサービスごとにプランが分かれており、スペックや値段が異なります。
レンタルサーバーを借りるときは、自分の公開したいWebサイト内容に見合うスペックか、また料金であるか確認しましょう。
たとえば
・自分の履歴を公開するだけの、2~3ページ程度の簡素なポートフォリオサイト
であれば、多少アニメーションは付けるかもしれませんが必要な容量はそう多くありません。スペック的にも大掛かりなものは必要ないので、月数百円程度のサーバープランで十分です。
しかし
・商品点数が膨大で、動的な機能もたくさん搭載されているECサイト
では、後でデータも追加していくため容量が少しのプランではスペック不足です。処理速度なども考えると、CPUなどにも余裕がある月1,000円前後、またはそれ以上のプランを選ぶことになるかと思います。
WordPress自動インストール機能など、各機能が充実しているか
各レンタルサーバーサービスによって、機能は異なります。
たとえばWordPress自動インストール機能(クイックインストール機能)があると、自分でコードを入力したりしてWordPressをインストールする手間が省けて便利です。しかし有名なレンタルサーバーである「バリューサーバー」は、クイックインストール機能に対応していないのでWordPressインストール作業が若干面倒になります。
またあまりにも安いプランを選ぶと、WordPress自体をインストールできないので注意しましょう。
他にも
・自動バックアップは無料で利用できるか
・無料SSL(暗号化通信技術)が利用できるか
・サイト読み込み高速化機能が付いているか
など、レンタルサーバーによって対応は分かれてきます。
「このレンタルサーバーは有名だからとりあえず契約しよう」ではなく、「このレンタルサーバーは○○と○○に関する機能が付いているから丁度よい」という基準で選定できるようになるとベストです。
サポートに不安がないか
レンタルサーバーのサポートに不安がないかも、チェックしておきましょう。レンタルサーバーにトラブルが起きた場合、迅速なサポートで障害がスムーズに復旧するかどうかもWebサイト運用で大きなカギになるからです。
安いプランを選ぶと、電話サポートが付いてこないケースがあります。「電話で細かくトラブル内容を相談したい」という場合は、電話サポート付きの少し高いプランに登録したほうが安心です。
また「Web公開用サーバーを移転したい」といった場合は専門のスタッフがいないと実行が難しいですが、オプションとして移転などの代行サポートを提供している業者もあります。
こういったサポート内容も含めて、契約するサービスを選んでください。
おすすめのレンタルサーバー3つ
ここからは、おすすめのレンタルサーバーを3つご紹介していきます。
・コストパフォーマンス重視ならば、ロリポップ
・信頼性などを求める場合は、さくらサーバー
・スペック重視の場合は、エックスサーバー
コストパフォーマンス重視ならば、ロリポップ
「ロリポップ」は、安くレンタルサーバーを使いたい方向けです。
・エコノミー
・ライト
・スタンダード
・ハイスピード
・エンタープライズ
の5プランがあり、最安値の「エコノミー」は月額100円で利用できます。
静的な部分がほとんどのWebサイトならば、エコノミーでも十分運用できるかと思います。
ただしエコノミーではWordPressが使えないので、WordPressでデザインしたい方はライト以上のプランを選択しましょう。
ちなみに最近ではストレージSSD、転送量も200GB/月とスペックの高い「ハイスピード」プランも登場したりと、プランの選択肢が広がっています。スペックの高いサーバーをお得に借りたい場合も、ロリポップを検討してみてください。
信頼性などを求める場合は、さくらサーバー
「さくらサーバー」は他のレンタルサーバーサービスが出てくる前からレンタルサーバーを提供している、老舗のサービスです。
・ライト
・スタンダード
・プレミアム
・ビジネス
・ビジネスプロ
・マネージド
など、多彩なプランを用意しています。
最安値のライトプランはWordPressこそインストールできないものの、月額131円とお得です。また一つ上のスタンダードプランは月額524円とライトプランと同じようにお得ながら、
・WordPressが使える
・マルチドメインを100個まで登録可能
・ディスク容量が100GB
などある程度のサイト規模にも余裕で耐えられる構成になっています。
さくらサーバーは他にも
・独自Webフォントが利用可能
・無料SSL完備
・ブログサービス「さくらのブログ」を開設可能
など、さまざまな機能が付いていて使いやすいです。
スペック重視の場合は、エックスサーバー
「サーバースペックを最も重視する」という方には、「エックスサーバー」が一番おすすめです。
エックスサーバーには
・X10
・X20
・X30
の3つのプランがありますが、どのプランを選んでもSSDが利用できるので高速です。
一番安いX10を選んでも、
・ディスクスペースが200GB
・MySQLデータベースが50個まで利用できる
・電話も含め対人サポート完備
などプラン内容が充実しています。
またエックスサーバーはプラン同士を変更する際も、一度解約して再契約するといった手間が掛かりません。携帯電話会社のプラン変更のように、変更の旨を伝えればサーバー領域を変えずにそのままプラン変更できます。
サイト規模がある程度大きくスペックが低いと不安な場合は、多少値段は高くなりますがエックスサーバーが最有力選択肢になります。
まとめ
今回はレンタルサーバーの選び方のポイント、そしておすすめのレンタルサーバーを3つご紹介してきました。
Webサイトをアップロードする場所として、レンタルサーバーは必要です。レンタルサーバーを選ぶ際はアップロード予定のWebサイト構成や規模などに応じて、適切なプランを選ぶのがコツです。
今回ご紹介した3つのレンタルサーバーは、稼働率も高く安定したWebサイト公開が可能です。ぜひレンタルサーバーを比較して、スムーズにサーバー選定できるようになってください。
▼関連記事
・【動画あり】初心者向け!Webマーケティングにおける「リスティング広告」とは?
・【動画あり】使いやすい問い合わせフォームで顧客流出を防ぐ!EFOの実践方法
・【動画あり】パンくずリストのSEO効果とは?必要性と正しい設定方法