仕事中についついネットサーフィンが進んでしまい、情報の波に乗っているつもりが、仕事をほっぽらかして「気づけば情報の波に溺れていた…」なんてことはありませんか?
今回は、仕事に集中できない、ネットサーフィン癖を直す方法を解説していきたいと思います。
方法1:自分の行動を黙読する
自己対話力の向上により、「むやみ」な状態を避けるようにする
一度ネットサーフィンを行うと止まらないのは、1つのページには必ずと言っていいほど大量のリンクがあり、次から次へ情報刺激を無限ループできるからです。
その結果、情報を受容する終わりどころを自制できなくなります。ランダムに情報を閲覧していて、「あっ、これなんだ!?」という心のフックになるものを見つけることは、スロットでフィーバーすることに似ています。
自分にとって不意に訪れる刺激は、脳にとっては報酬で、ドーパミンを分泌させるからです。
たまに出るアタリによって、情報閲覧の欲求が強化され、最終的には「特に見たいことがないけど、とりあえずネットニュースやSNSのぺージへ遷移する」ような行動をするようになります。
ネットサーフィン癖を直す手軽な方法としては、まず「自分の行動を黙読して、心の中で唱える」ことがオススメです。
そうすることで、自分がやっていることを、自分の頭の中に冷静に捉えることができるようになります。いったんネットサーフィンをしていても、「あっ、なんとなく自分のリズムでネットニュースを見てしまった。この記事に目を通したら、いったん作業に戻ろう」と自制を効かせられるようになります。
自分の行動を黙読すると、反射的な行動に少し歯止めを掛けることができます。要は、むやみな行動に対しても、その行動を心の中で宣言しようとするので、ネットサーフィンしようとした際に、「いやいや、あと5分、今の作業にコミットしないと!」と自分のやるべきことを後押しして吹き込むことができるのです。
自己対話を作業に取り入れることで、モチベーションを持続させることが上手になります。
方法2:行動や感情のトリガーを意識する
トリガーに対する解決案を策定することでよりよい行動を促すことができる
トリガーとは「引き金」です。あなたがネットサーフィンをしてしまう引き金となるのはどんな時でしょうか?
いったん作業が落ち着いたときでしょうか?少し不安が強まった時でしょうか?
あなたが何かの行動に走る時、別の行動、もしくはある感情がトリガーになっていることが多くあります。
ネットサーフィンをしてしまうトリガーとなる行動や感情を書き出して、ネットサーフィンではない別の代替案を差し出しましょう。
例えば、「仕事が行き詰った状態」がトリガーとなり、ネットサーフィンをしてしまうのであれば、仕事が行き詰った際は、「ウォーキング」を代替案として持ち出すと良いでしょう。
方法3:ネットサーフィンと同じ価値を持つ健全な対処へ変換する
何気ない対処をネットサーフィンのように価値を持たせていく
あなたが仕事中にネットサーフィンしてしまうのはなぜですか?それは、ネットサーフィンは完全に自分が100%コントロール感を持っていて、そして、仕事とは無関係の行為だからです。
要は、ネットサーフィンは、強制されたビジネスライクな世界から切り離された時間と空間を一時的に与えてくれるわけです。
だから、本質的には「強制されたビジネスライクな世界から切り離された時間と空間を一時的に与えてくれる」モノやコトであれば、ネットサーフィンでなくても構わないのです。
そう考えると、スマホを持たずに、いったんオフィスを離れて、公園のベンチで瞑想するのも良いでしょう。
オフィス内で自分が仕事を意識する必要のない空間を探すのも良いでしょう。
休憩は十分過ぎるぐらい取るのが理想です。そもそも切迫された状況に置かれているからこそ、手っ取り早く報酬を回収しようと、簡単にできるネットサーフィンを行っているわけです。
ですから、ネットサーフィンも1分など、ごく短い時間であれば、まったく構わないでしょう。長くなればなるほど、脳の体力はネットサーフィンで消耗され、仕事を取り組む余力がなくなっていきます。
強制されたビジネスライクから切り離された時間と空間を一時的に与えてくれるモノやコトが社内や近所の社外に転がっていないかピックアップしてみてください。
方法4:社内の人間をマーキングしながら仕事をする
自分のペースの中に相手のペースを含ませることで仕事の集中力を高める
カフェで第三者が仕事に没頭していると、自分もやる気が出て仕事の持続力が向上することはありませんか?
会社が家のようにくつろげると感じていると、自分自身でメリハリを発火させることが難しくなります。
そこで、社内を見渡し、仕事を集中している誰かに視点をマークします。その人が仕事に真剣に取り組んでいる姿を見ながら「あと10分は自分も仕事に集中しよう!」と時間などの目標を設定します。
作業しながら、マークした人物の様子をたまにチラッと見ながら、作業を行っていきます。
このことで、その人とは実際に協働していないにも関わらず、自分のペースを相手のペースに合わせるような感覚になります。要は、完全に自分のモチベーションに委ねているのではなく「マークした相手もそれとなく頑張っているから、それに合わせて自分も頑張ろう!」と気楽にパフォーマンスが出せるようになるのです。
最後に:自分は本質的にネットサーフィンを求めているのではないと知ろう
100%の生産性を追い求めずに、様々な方法を試していこう
以上、仕事が集中できない、ネットサーフィン癖を直す4つの方法をご紹介してきました。
物事の認知を変えるだけでも、自分の行動のセルフコントロール能力が抜群に高まる可能性があります。
仕事の調子やリズムが悪くなってしまうことは罪ではありません。大事なのは「ドツボにハマる」のを防ぐことです。
歯止めを効かせることができれば、逆境を乗り越え、必ず自分が「ノッている」という仕事感覚に戻ってくることができます。
すると、ちょっと何かが上手くいかなくても、逃避的な行動に走ったり、代償行為を求めたりしなくなるので、自分が自分をより良い方向に動かせるようになります。自己肯定感も当然高まります。
ネットサーフィン癖が止まらなくなってしまった人は、ぜひ今回の記事の手法を参考にしてみてください。