【Webディレクターの将来性】デキるWebディレクターが時代に求められる理由
Webディレクターの需要
web ディレクターはなくなる職業なのか?
Web制作の現場総括するWebディレクター。「IT革命」という言葉が2000年に新語・流行語大賞を受賞し、オブビアウス社が2006年にtwitterサービスを開始、初代iPhoneが2007年にアメリカで販売され、「インスタ映え」という言葉が新語・流行語大賞を受賞したのが2017年。
これからも新しいテクノロジーやシステムがWebに加わり、Webの世界はますますインフラ色を強めていくと考えられます。
そう考えると、Webディレクターの需要はむしろ高まるとも言えます。もっと厳密に言えば、Webディレクター的スキルやリテラシーは、今後ますます求められていくということが言えます。
Webディレクターはきつい?辞めたい?
Webディレクターが人材不足な理由
Webディレクターは過酷な業種と感じる方も多いと思います。Webディレクターの仕事は、企業によって定義に微妙な差異がありますが、ざっと挙げただけでも、以下のような仕事をしなければなりません。
- クライアントへのヒアリング
- クライアントへのリテラシー教育
- スケジュールの設計・管理
- コンテンツの品質管理
- 制作者へのディレクション
- 制作者のモチベーション管理
- クライアントと現場の仲介
これはどういうことかというと、一言でまとめてしまえば、「時間軸を自分で操作しにくい煩わしさに巻き込まれやすい仕事」ということが言えます。クライアントや制作を任せるデザイナーたちに振り回され続けるような仕事とも言えるわけです。
逆に、Webディレクターがクライアントや制作を担うクリエイターたちの心を掌握してしまえば、仕事はこちらのものという形になります。
Webディレクターはコミュニケーションの総合格闘技的な要素があるわけです。ヒアリング、ディレクション、カウンセリング、コーチングなど、あらゆるコミュニケーションノウハウを使って、こちらの意図をきちんと踏んでもらうことが必要になります。
Webディレクターは女性の方が向いている
だからこそ、転職の現場ではWebディレクターと女性の適性をプレゼンすべき
前述したように、Webディレクターという仕事は、高いマルチタスク能力が求められます。それでいて、コミュニケーションの細やかさが必要です。なので、本来は女性の方が適している職種だと言えます。
しかしながら、男女共同参画社会を掲げている日本の企業の現場でも、男性色、男社会的な要素が残る企業が多ければ、女性のWebディレクターというのがクライアントにとって、良いイメージを持たないという可能性もあります。しかし、そこは、打ち合わせを通じ、腕の見せ所といったところでしょう。
また、転職の際に、女性Webディレクターは、「そもそもWebディレクターは女性が向いている」ということを、面接者にプレゼンして腑に落とすと良いでしょう。「失礼ですが、現在は女性のWebディレクターはいらっしゃいますか?」と質問をし、「いない」と答えたのであれば、自分がその職場に入る優位性をさらに腑に落とすことができます。
Webディレクターのキャリアパス
Webの要素が時代と共に強くなれば、大きくキャリアパスできる
Webディレクターが会社や団体内で、ある職位や職務を目指すための道筋、それがキャリアパスです。
- <Webディレクターのキャリアパスとは>
- 会社や団体内にいるWebディレクターが
- ある職位や職務へ成り上がるために
- 通るべきキャリアの道筋
最も分かりやすいのが、「Webプロデューサー」になるでしょう。制作現場総監督であるWebディレクターから、もっと俯瞰的な立場で、他のメディアとの掛け合わせの提案、長期的なコンサルティング、クライアントの経営システムの一環に組むための設計など、「Webを作る」だけでなく「Webを使い成功を導く」ということを担う仕事がWebプロデューサーと言えます。
経営の知識、EC、DM、CRMなどの知識、様々なデータの解析能力など、Webディレクターにも必要なのですが、もっとクライアントに踏み込んで、成功へ導くことができる広くて深いノウハウがWebプロデュサーには必要になります。
また、社内や団体のキャリアにWebプロデューサーがなかったとしても、同質の内容は、自社にも制作の現場にも求められていきます。Webのインフラ性が高まれば、「あらゆるWebの力に長けていて、Webを使って変える力がある」という人材は、取締役などのトップの職位へキャリアパスすることも考えられます。
Webディレクターのキャリアアップ
営業職からコンサルタント職まで、あらゆるキャリアで成功できる
Webディレクターの仕事と一生懸命向き合い能力を日々高めている人は、正直、どんな仕事でもキャリアアップが可能だと感じています。
なぜなら、Webディレクターは案件ごとに、個性のあるコミュニケーションを常に取っていくからです。Web制作というジャンルは変わらないかもしれませんが、案件ごとに、勝負の色合いが違います。その経験は社会人として非常に財産になります。
成長できるコミュニケーションの場にいられる部分、同時に、多様性のある知識力や専門性の高いスキルを何かしら積み上げれば、キャリアは突き抜けていきます。
Webディレクターは転職をすることで、いろんな方針や制作体系を経験し、さらに自分を磨くこともできます。
ぜひ、Webディレクターであること、Webディレクターであったことを、自分の人生へ昇華させていきましょう。
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