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現役デザイナーに聞いた!グラフィックデザイナーの仕事はとても大変!?(2/3)
COLUMN 2019.1.30

現役デザイナーに聞いた!グラフィックデザイナーの仕事はとても大変!?(2/3)

前回は現役のグラフィックデザイナーにインタビューを行い、グラフィックデザイナーのやりがいについてお話を伺いました。今回は実際の仕事で大変だった体験談、働きやすい会社などのお話をお届けします!

仕事で大変と感じることは?

グラフィックデザインに携わった事がある人は誰しもが辛いと感じた瞬間はあるはずです。グラフィックデザイナーが辛かったと感じた話でよくあるものとして「クライアント」とのやり取りがあります。前回にもお話しましたがグラフィックデザインはクライアントからデザインの依頼を受ける事で仕事が成立しています。クライアントの問題・課題を解決するのがグラフィックデザイナーの仕事です。 

ですが、このクライアントとのやり取りがなかなか大変です。自分が良いと思いデザインを提出しても、クライアントが満足していなければデザインはやり直しです。時にはデザインが再再々提出といった事もあり、なかなか納得してもらえずストレスが溜まってしまいます。それでもクライアントと向き合って仕事を進めていかなければなりません。 

グラフィックデザイナーは誰しも好み・得意なデザインのスタイルを持っています。しかし、クライアントの業種は様々です。業種や経営スタイルに合ったイメージのデザインを制作する必要があります。自分の得意分野だけの仕事ばかりだと良いのですが、なかなかそうはいきません。時にはティーンエージャー向けファッションブランドのゆるふわデザイン、法律事務所・会計事務所の堅実なデザインなどの依頼がくる事もあります。それぞれトーンやマナーが違いますので、それに合わせてデザインのテクニックを使い分ける必要があります。初めての分野の仕事では慣れるまでは苦戦してしまう事もあります。 

クライアントの要望は抽象的な事も多々あります。クライアントの思っているイメージを掴めない限りデザイン作業に着手できません。そこでクライアントにデザインについてヒアリングを行います。はっきり言ってしまいますが、ヒアリングはデザイン作業よりも重要です。何故かと言いますと、クライアントのぼんやりとした抽象的なイメージをヒアリングで問題・課題の具体化、言語化ができてしまえばデザイン作業は半分終わったようなものです。クライアントの問題・課題の具体化・言語化ができてしまえば、あとはグラフィックに反映させるだけです。私がヒアリングの際に意識しているのが「クライアントの目線、デザイナー目線、ユーザー目線」で問題を観察することです。すると問題・課題の本質、イメージが見えてきます。時にはグラフィックデザインで解決できる問題ではなく、全く別のアプローチが必要だった、というケースもありました。こうしてヒアリングをしっかり行いプレゼンに臨んでも、クライアントからダメ出しがくる事ももちろんあります。その度にグラフィックデザインは結局人対人の仕事だなと実感します。

会社としての働きやすさはどうか?

 

昨今はワークライフバランスを重視する会社も増えていて、デザイン業界も変わってきていると聞きます。一方、残業が非常に多い会社や休みが全くとれないような、いわゆる「ブラック企業」もあります。グラフィックデザイナーとして就職する際は十分にリサーチして就職する会社を決めましょう。会社に泊まり込みで心身に不調をきたしてしまい、業界を去ってしまった人をたくさん知っています。クライアントの無茶なスケジュールに振り回されて疲れてしまい、デザインが嫌いになってしまったという話も聞きます。グラフィックデザイナーは身体が資本です、会社選びはくれぐれも慎重に行いましょう! 

とはいえ、大事なクライアントからの急な依頼や、入稿日が近くなってくると遅くまで働くことは会社の大小問わずよくあります。例えば、深夜に行われていた海外のサッカーの試合結果の原稿をその日のうちにレイアウトして朝までに印刷所に入稿しなければならない、など。絶対にミスは許されないのに時間はないので大変なストレスを感じます。 

現在のグラフィックデザインの仕事は奪い合いになってしまっているのが現実です。金額やスケジュールの面でクライアントから厳しい条件での要求を受けざるを得ない事もあります。その影響なのか残業代が支給されない、さほど多くないみなし残業代で遅くまで働かなければならない会社もあるようです。今後、グラフィックデザイナーになりたい、長く働きたいという方はただデザイン作業だけできていればいいという考えでは、会社内でグラフィックデザイナーとして生き残れないという事を覚えておいてもらいたいです。クライアントのヒアリングのお話でお気づきかもしれませんが、コミュニケーション能力や営業能力もグラフィックデザイナーには必須スキルです。お客様の問題の本質にたどり着いていないのに、延々とPCに向き合って作業し再提出を繰り返していては無駄に時間と人件費を浪費してしまうだけです。また、会社ではチーム単位で作業することがほとんどです。そんな時に、チーム内で意思疎通をとっていないと思わぬ印刷事故、無駄な工数が発生するなどのトラブルを招いてしまいます。また、グラフィックデザイナーからアートディレクターへキャリアアップを目指しているのであれば、マネジメントスキルや予算管理も出来なくてはなりません。 

さらに、グラフィックデザインには流行り廃りがあります。印刷の技術、ハードウェアなども技術革新で仕事場や印刷所の環境が変わる事もあります。そのため、グラフィックデザイナーはさまざまな知識を日々更新しながら働く必要があります。勤務時間外に新しい知識について勉強する時間を取ることはなかなか難しいです。一方で大手制作会社では社内で定期的な勉強会を行われています。常に新しい技術を吸収して成長していきたいと考えている方は、こうした制作会社をターゲットに就職活動してみることをオススメします。好奇心旺盛な人ほどグラフィックデザイナーに向いていると言われています。大手制作会社では様々な案件を扱っていますので、好奇心旺盛なデザイナーがより成長できる機会に恵まれていると言って良いでしょう。ただし、勤務時間も仕事量に比例して長くなる場合が多いので疲労が溜まりやすいのでしっかりと検討してみてください。 

働き方改革が徐々に企業に浸透してきていますが、ワークライフバランスのコントロールは自分でもできます。デザイン業務で使用するグラフィックソフトは年々バージョンアップが行われて自動処理などが進化し、作業時間を短縮できるようになっています。ソフトをバージョンアップしても旧来のやり方で作業していると、勤務時間はいつまでたっても長いままです。勤務時間だけではなく、作業スピードが早いという事は生産性が高く、会社に利益をもたらしているということです。デザインの業務に携わりたいのであれば、常日頃から作業スピードの向上を意識してみてください。デザイン関係の会社に入ったけれども、いつも遅くまで残っている方は、グラフィックソフトのショートカットをひたすら覚えてみてください。手が早いグラフィックデザイナーは現場でとても重宝されます。自分が働きやすいと思える会社に勤めるための近道になるでしょう。


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