フリーランスのためのセルフブランディング術
フリーランスにセルフブランディング術はなぜ必要か?
答え:それは自分の可能性を取りこぼさないため
フリーランスの皆さんは、「セルフブランディング」という言葉を聞いて、どのようなイメージを持ちますか?「自分は全然凄くないのに、凄そうに見せる」といったようなことを思い浮かべる方も少なくないと思います。実際に、中身のないフリーランスが必死にセルフブランディングにのみに力を入れている状況というのはあります。
セルフブランディングとは、「真っ当に自分の力を評価されるために、相手にきちんと伝えてあげる」ということを意味します。
特に力もあって、素質もあって、将来性もあるけど、「今は実績がない」という才能ある駆け出しの人こそ、セルフブランディングが効果を発揮します。
要は、自分の本質をきちんと見てもらうために、情報を構成することが、セルフブランディングになるわけです。有能な人、本当に自力のある人こそ、身に付けて欲しい技術、それがセルフブランディングなのです。
フリーランスがセルフブランディングをするとどうなるの?
フリーランスがセルフブランディングをすることで得られる効果
前述してますが、真のセルフブランディングは「情報操作」ではなく「情報構成」なんです。なので、本当のあなたを理解してもらう作業がセルフブランディングになります。セルフブランディングをすることで得られる効果は計り知れません。
・いきなり大手の案件をもらえる
・大手のタイアップやコラボが実現する
・出版依頼などの本人にフォーカスした依頼が来る
・自分の体質に合った潜在顧客が声を掛けてくる
・同じ価値観のビジネスパーソンが応援してくれる
自分をきちんと打ち出すことで、自分にフィットした仕事・発注者・理解者・ファンが集まってきます。自分自身が肯定感を得られるので、自尊心が高まります。仕事の多様な成功をイメージできるようになります。それが相手への多様な理解力へ繋がり、分かち合えるフリーランス人生を手に入れることができるのです。
ギャラがアップする以上に、自分で自分を認めながら、相手も自分を認めてくれるというフリーランサーになっていきます。
セルフブランディング術1:ブランド人になるための写真を撮る
人物性をきちんと打ち出すのはブランディングの礼儀
ブランドとは格を意味します。なので、ブランド人になるには、人格を示す必要があります。そのために必要なのがあなた自身の人物写真です。
最低限プロフィール写真を撮影すると、今後のフリーランス活動でかなり使いまわしが利きます。ホワイトバックで、笑顔の写真を撮るのもいいんですが、自分が作業する場所で、いつも通り作業してる姿を撮ってもらうというのも、かなりのブランディングになります。
あなたの写真があることで、あなたの雰囲気が分かります。普段通りの仕事の写真なら、それこそ、よりあなたらしい写真を潜在顧客は閲覧することができるわけです。フリーランスとしてのあなた独自の雰囲気を伝えることによって、あなたの繋がりたい仕事や企業と繋がりやすくなるでしょう。
セルフブランディング術2:ブランディングツールを精査して揃える
フリーランスのブランディングを支える3つのツール
写真を第一条件として挙げたのは、「あなた」という実体をクライアントがきちんと可視化できるようにするためです。名刺やチラシに、フリーランサーとしての人となりを散りばめることは、ブランディングの基本中の基本です。
次に、フリーランスが活動する中で、流布するであろうツールを磨き上げます。やはり、名刺、ポートフォリオ、Webサイトといったところでしょう。
- 名刺
- ポートフォリオ(作品集)
- ウェブサイト(静的・動的)
人物性を伝えたうえで、名刺やポートフォリオやウェブサイトには、提供できる強みを公開していきます。これは、単にスキルの高さに及びません。ヒアリング能力があるとか、修正が出てもとことん付き合える忍耐力があるとか、サービス提供者としの強みを理解してもらいます。
情報は出せば出すほどアラが出ますが、出せば出すほど、自分とマッチングするクライアントを引き寄せる可能性もぐっと高まります。
セルフブランディング術3:繋がった人も含めてブランド
自分を積み上げながらいろんな人と会い続ける
出不精のフリーランサーに言うのも酷なんですが、人脈もあなたのセルフブランディングに直結します。ブランディングとは、自分の魅力をズドーンと伝わるようにする仕組みのようなものなので、その手法を極めながらも地力を積み上げたフリーランサーが有利になるのは当たり前の話です、
最初からブランディング目的でいかなくてもいいんです。「自分の地力が上がったら、周りに繰り出して、自分の立ち位置を確認する」、こんな面持ちでいいと思います。
すると、人脈の質も上がります。誰と繋がっているか、これがブランドになるわけです。外部取締役なんてのは、どんな人脈を持っているのかで決まる部分も多いんです。それぐらい、誰と繋がれるのかというのは、フリーランスとしても、これから法人化するクリエイターにも、価値があることなんです。
自分の実力と実績を磨き上げるのが一番真っ当なセルフブランディング
結局は地力、だから分かってもらえないのは良くない
セルフブランディングって、キラキラした上質ブランドを打ち出すような感覚を持った人も多いと思います。でも、どちらかというと、
自分の分野の本質を捉えている発注者なんていないんだから、それなら、こちらから、きちんと本質が伝わるように情報を構成して伝えてあげよう
といった情報構成なんです。その情報構成のセンスを感じるから「この人に頼もう!」ってなって、結果、ブランディング成功みたいな感じです。
だから、自分の地力を上げる。地力を上げたら、それをきちんと伝える。この当たり前のことを分かりやすく行い続けることができる人が長きにわたり、ブランディングの達人となっていくと思います。
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