良い文章を書けるライターとは?良いライターの見抜き方
そもそもライターの探し方を間違っている
良い文章を書けるライターを探そうとしても、なかなか見つけられない…そう悩む発注者は多いように思います。
その理由はシンプルで、多くの発注者がライターを探す際に「〇〇の分野の執筆経験のあるライター」「〇〇のジャンルに詳しいライター」という発想になっているからです。
数ある多くの分野の中で、その1分野の経験をピンポイントで探すのは、とても非効率になります。
未経験の発注者ほどライターを1分野にカテゴライズしたくなる傾向に
多くの発注者、ライターを求めている方々と接して感じるのは、ライティング経験がないビジネスパーソンほど、目の前のライターを何かしらの専門性のあるライターにカテゴライズしようとする傾向にあるということです。
例えば、新卒で広告代理店に入社し、ディレクター職に就くような方々がそのような傾向にあると言えます。
本人たちがライターを探しながら、「このライターは〇〇に詳しいライターなんだ!」「じゃあこのライターは●●の分野の執筆は無理だな」とフレーミングしているのです。
乱暴な言い方をすれば、発注者が自分で自分に言い聞かせるように、ライターをフレーミングしているということです。とてもカラフルな色眼鏡でライターを解釈しているわけです。
良いライターとはどんな分野も咀嚼する親和性になる
良いライターというと、良い文章が書けるライターであることは間違いないのですが、「書く」に着目すると、良いライターの本質は見抜けません。
ライターは「文章」というアウトプットスタイルに慣れたクリエイターです。だから、ライターが文章を出すことに負担がない状態であれば、どんな文章でもスラスラ出てきます。
要は、ライターにとって大事なのは、分野の咀嚼度になります。どんな分野に接しても、学習することへ前のめりになって、リテラシーを高める姿勢です。この姿勢があれば、ライターはどんな分野に接しても、スラスラと文章を書けるレベルに自分を高めることができます。
良いライターの見抜き方は未開への行動体質を訪ねること
よって、良いライターを見抜く際は、新しいジャンルの仕事を振った際に、どのような過程で執筆するかを尋ねることにあります。
また、未開のジャンルへの知的体験を積んでいくことを楽しいと思うかどうか、そうしたマインドも重要です。
未開のジャンルへ深い親和性を示そうとするライターこそ、良いライターです、あとは、こちらのディレクション次第で、彼らの力を存分に引き出すことができるでしょう。
分野とは独立的に存在し得ないこと
1つの分野に詳しい、このことの本質は、自然に他の分野に公約していることを意味します。
例えば、腸に詳しいライターがいたとします。すると「腸脳相関」の知識に自然と接していきます。すると、それは「脳」の知識でもあるわけです。
野球の分野に接する中で、「ストレッチ」の知識を深めていくと、「骨格」に詳しくなり、「整体」の分野へ踏み出すこともあります。
睡眠不足を掘り下げる過程で、寝る前のスマートフォンが、メラトニン分泌だけでなく、自尊心に影響を与えてストレスを与えるという考察が入るとします、すると、自尊心を心理学的な観点からより深堀りすることになるでしょう、
こうやって、良質な文書を求めれば求めるほど、分野から分野へ自然にまたぎ、それらを紐づける作業はより必然的になっていくのです。
これは良いライターほど感じてることではないかと思います、
ライターになった経緯を見ることでも良いライターを見抜くことができる
何かしらの分野に特化しているライターの中で多いのが、その分野が好きで趣味として掘り下げていたというバッググラウンドです。
好きな分野があってそれを仕事にしたいと思うとき、感想を述べるなどのライティング行為が非常に都合の良い表現となります。今では動画の表現が手軽に行えますが、表現の最もシンプルで手軽なものがライティングだと思われているわけです。
しかし、そのようなバックグラウンドで、新規のライティングスキルを積み上げる気概のないライターは、医者のようなものです。医者は医療に詳しく医療の現場のプロです。また、医者の中にも、医療を伝えることに手を出して、喋る・書くがプロよりも上手な方も存在します。
しかし、ライター業を突き詰めると、医者が一般の人に伝えるよりも、一般の人に伝わる文章が書けてしまいます。
それは分野の知識だけに頼らず、一つ一つの言葉の組み立てが相手にどのような影響をもたらすかにも絶えず注視しているからです。現時点の詳しさに関係なく、専門家よりも専門的な表現をすることは意外にも可能なのです。
物事を因数分解し、他の分野との共通性を見ていく
以上、良い文章を書けるライター、良いライターの見抜き方について、他のサイトやメディアとは違った視点で解説してきました。
今後出会うライターが、新しいジャンルの仕事を振った際にどのような過程で執筆するか、また、未開のジャンルへの知的体験を積んでいくことを楽しいと思うかどうか、この2つをチェックしてみて下さい。
また、自分自身が普段から物事を俯瞰して捉えることも大切です。物事を因数分解し、他の分野と比べてみて下さい。すると、共通することもたくさんあるはずです。
自分が知識に接しているとき、分野に惑わされないで下さい。その知識は、いろんな分野を自然にまたいでいます。知識や文章の本質を見極める癖がつけば、ライターへのディレクションも非常に長けてくるでしょう。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。
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