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プロデューサーの“ニッポン代表”を日本デザインセンターから輩出する。
INTERVIEW 2022.3.08

プロデューサーの“ニッポン代表”を日本デザインセンターから輩出する。

株式会社日本デザインセンター プロデューサー 久芳剛史/森田瑞穂/菰田健太

設立1959年。名だたる大手企業数社の共同出資により設立された広告デザインの名門。言わずと知れた国内トップクラスの制作会社が『日本デザインセンター(以下NDC)』である。同社に在籍するプロデューサーはクリエイティブワークに精通するのはもちろん、クライアントの課題解決及び商品価値、企業価値を向上させるためのノウハウを習得。多くのスタッフのハブとなり、チームをまとめ上げながらプロジェクトを推進している。今回はNDCにおけるプロデューサーの活躍ぶりを探るべく、対談形式にて3名からお話を伺った。

コンセプトメイクからアウトプットまで

―みなさんNDCへはどういった動機でご入社なさったんですか?

久芳:広告代理店で営業として、トータルプロデュースを行う立場だったのですが、もう少しクリエイティブに寄った環境で仕事をしたいという気持ちが生まれてNDCに転職を決めました。

森田:私は制作会社で撮影周りのプロデューサーでした。撮影周りっていうとどうしても制作の最後の部分がメインになってしまうんです。もっとクライアントに近い立場で仕事を手がけてみたいと思い、転職しました。

菰田:僕も上流から手がけたいという気持ちでしたね。学生時代からデザインファームで働いていたのですが、規模感からできることの幅とか案件の領域に限界を感じて。NDCならコンセプトメイキングからアウトプットまで、しかも若い自分でもビッグクライアントの案件に携われると思ったんです。

―実際、入社してからの印象はどうですか?

菰田:プレゼンがうまくいって、クライアントから信頼いただけた場合は特に、より上流の意思決定から実際に何を制作するべきか、どのタイミングでどういうことをするかといった部分まで設計することができています。まさに伴走している感じ。

森田:クライアントと直接やりとりできるから、何でお困りなのかわかるよね。提案含めて深いところから関われる仕事が結構あるかな。そこが面白いところですよね。単に作業請負じゃないという。

久芳:デザイナーやコピーライター、撮影スタッフが身近にいて、ワンチームでコミュニケーションを取りながらクリエイティブの方向性を固めたり、制作のプロセスに自分自身も関わっていける。これは前職の代理店時代にはなかったところですね。

・日本デザインセンターのプロデューサーの求人はこちら

―案件の特徴みたいなものって感じますか?

久芳:僕は自動車メーカーを中心に担当させてもらっていますが、単発で終わる仕事ではないんですよね。年間を通じてどれぐらいの予算を獲得できるのか、新たなコミュニケーションプランを立てマネタイズできないか、費用対効果なども意識しながら日々クライアントと向き合っています。

菰田:関係性が深く、長く続いていますよね。

久芳:ひとつの案件に対してカタログ、Webサイト、周辺ツール、あるいは動画といったように、提案の余地が広いんです。案件によって関わるスタッフと一緒に協議しながら企画を練ります。ですので、日々、刺激を受けながら成長していける環境が常にあると思います。

―媒体の傾向はやはりWebがメインですか?

森田:私が手がけている領域では比較的全方位的なものが多いですね。紙もつくるけどWebもあるし、空間的なサイン計画も。面白いのだと書体をゼロから作ったり。Webだけで完結とか、あるいは紙だけというケースはほとんどありません。

久芳:紙とWebだとやっぱりやることが大きく変わるよね。

菰田:進行のスケジュール感は早いですね。やはり印刷とかないですから。あとWebはフィードバックも早いです。ユーザーからの声を取り入れながら制作に踏み込んでいける。

久芳:いま菰田くんが言ったように客観的データが取れるし、アウトプットが合っているかどうかもリアルタイムにキャッチアップしながら内容を可変させていけるのはデジタルの良さだと思う。紙だと印刷してからリアクションが取れるまで2~3ヶ月はかかってしまうし、手にする人も限られてしまう。ただ購入意欲が高い人たちも多いので、媒体の接触する環境と掲載内容の議論も大切だと思っています。

菰田:動画が載せられるのも大きいですよね。音や躍動感は写真でも表現するんだけど、やはり動画で見せたほうが伝わりやすさが違います。臨場感が掻き立てられる。NDCの場合、社内に動画制作のスタッフもCGのスタッフもいるから、CGを使いながらデータ空間内で動かす、といった設計手法も取れるんです。

久芳:だからデジタルを主軸にするのは当たり前の流れですよね。とはいえ、一方で紙には紙ならではの良さがある。そこをどうバランスをとっていくかをクライアントと一緒に考えて取り組んでいけるのも、この仕事の面白いところ。だから信頼関係が大事なんです。

稼ぐ案件と学ぶ案件のバランス

―菰田さんは伝統工芸品のリブランディングにも関わっているとか?

菰田:奄美大島にある着物製造メーカーのブランディング案件ですね。ストラテジー・プロジェクトマネジメント領域に関わっています。デザイナーやコピーライターと一緒にブランドの本質を考えている。アウトプットもまずフィロソフィの言語化からはじめよう、というぐらい深いところからやっています。

久芳:売上構成比でみるとクルマ案件が高いですが、ここ2、3年ほどで幅広い業種のクライアントとお付き合いも増えていて、バランスが取れてきたと感じます。

森田:プロデューサーそれぞれが自分の担当部署をもっているけど、それ以外に違う領域に踏み込めるから自由度は高いですよね。いろんな種類の仕事があるので、お作法も違うけどそれぞれの案件に還元しあったりして。

―NDCといえば大御所から新進気鋭まで揃うトップクリエイター集団ですよね

森田:入社してから何度も体験しているんですが、さすがデザインセンター、と思えるクリエイティブがあがってくるんですよ。デザイナー然り、コピーライター然り、やっぱりこの人たちすごいなと。良いクリエイションがクライアントに喜んでもらえて、世の中に出て街や人々に浸透していく。プロデューサー冥利に尽きるって感じです。

久芳:なおかつ効果がきちんと出ることでクライアントに還元できて、その結果、NDCに利益となって返ってくるからね。

菰田:デザイナーもコピーライターも真面目で上昇志向のある人ばかりなので、ランチを食べに行っても、お互いの案件のアイディエーションをしあうみたいな、刺激的で楽しい環境です。ナショナルクライアントの場合はアウトプットをあちこちで目にすることができますし。

久芳:クリエイティブの質の縦軸はもちろんだけど、横軸もかなり広がっているよね。デジタルや動画に対する知見の深い方々とのつながりもある。その道のスペシャリストも中途入社してきている。グラフィック以外にも本当に自分が取り組みたい媒体や分野、ツールを提案しやすい環境が整いつつありますね。

・日本デザインセンターのプロデューサーの求人はこちら

―プロデューサーという仕事をする上で大事にしていることは?

森田:クリエイターとクライアントの両方に接しているのは自分なので、お互いが気持ちよく仕事できるように環境を整えることですね。モヤモヤしたものを抱えながら仕事をするといいものはできないですから。そのために自分ができることはなんでもやります。

久芳:そうですね、クライアントとスタッフ双方の満足度が高くないと良質な仕事だったとは言えないと考えています。クライアントの意向を汲み上げつつ、社内のクリエイターたちが、どうしたらよりよいクリエイションが生まれるか、細かい意識共有を重ねながらプロジェクト進行していますね。

菰田:全体を俯瞰する立場から間に入ってスムーズに仕事を進めていくのは重要ですよね。自分はまだ経験が浅いこともあり、今は一番に走り出すことを意識しています。プロデューサーはスケジューリングしなきゃいけないからこそ、先手打って動いておくのが大事だと思っています。先んじたからこそわかることを仲間や上の人に共有し、方向性を決めていこうと心掛けています。

デザインの仕事をより価値のあるものに

―NDCのプロデューサー、どんな人が向いていますか?

久芳:募集要項にも記載してあるかと思いますが、まずは何かものつくることが好きな方。そして主体的に考えをもって動いていける方。また精神的なタフさや寛容さも必要だと感じます。あとは場を和ませる力も有効かもしれません。どうしてもスケジュールやコストの面などで常に平和な状況ってばかりでもないので(笑)。

森田:そこをどうクリアしていくか、ってことですよね。

久芳:各プロデューサーの個性が活きてくるポイントです。自分はクリエイターに対して気持ちをうまく動かすことを意識しています。相手をその気にさせることも、自分自身もその気になることもプロジェクトに勢いを与える大切な力だと思います。

森田:調整ごとが多いから人間力が問われますよね。男女問わずどこか愛されるキャラであることって重要です。でも社内のクリエイターはみんなすごい腕の持ち主でありながら気さくな方ばかり。だから人が好きだったりいろんなことに興味関心を持てるタイプなら楽しくやっていけますよ。

菰田:そうですね、いわゆるコミュニケーション能力はかなり問われますよね。バランス力も。提案しているときでさえ、逆にクライアントに寄り添う場面すらある。僕もまだまだ駆け出しで、ぜんぜんできていないんですけど。

久芳:菰田くんがんばってるよ。

森田:がんばってる。

菰田:ありがとうございます(笑)。

―では最後になりますが、将来の夢というかビジョンなどあれば

菰田:会社としてデザインの仕事をより価値の高いものに押し上げていきたいです。日本でもスタートアップが増えてきていますが、お困りごとがあってもどこに相談したらいいか、どこだったら対応してくれるのかわからない起業家が多いんです。NDCならクリエイティブパートナーとして対話を重ねながら会社のコミュニケーションのトーンマナーやブランド像などを決めていくことができる。だから企業経営者に伴走しながらデザインの価値をわかりやすく伝えるといったことに取組みたいですね。

久芳:なるほどね。スタートアップの場合、サービスやプロダクトだけでなく自社のブランディングも確立できていないケースが少なくないからね。

菰田:世の中に、自分たちはこうだ、ということを明確に伝えていくためのお手伝いですね。クリエイティブのアウトプットだけでなく、ノウハウまで提供していけるような仕組みづくりを手がけていきたいなと思っています。

森田:社内にいろんなデザイナーがいるし、才能豊かなクリエイターが多いので、彼らのクリエイションを思う存分発揮してもらって、いいものをどんどん作っていきたいです。あと海外の仕事も増やしたい。今はアジア圏の仕事が多いですが、もっともっと広げていきたいです。そのためにはNDCのプレゼンスを海外においても上げていく必要があります。

久芳:海外の人に日本のデザインを知ってもらうことで新しいアウトプットも生まれるかもしれないね。

森田:そうなんです、そういう手助けもできるようになりたいんです。文化の違いや言葉の壁など乗り越えなければいけないことはたくさんあるんですけどね。

久芳:僕はNDCから著名なプロデューサーを輩出できたら面白いなと思っています。社内ではすでに業界を牽引するデザイナーたちが多くいますが、プロデューサーの中にも、目立った存在がいてもいいと思っているんですよね。出ないとだめだなと。

森田:確かに、面白そう。

久芳:若手でも中堅でも自分も含めてですが、NDCのプロデューサーといえばこの人だ、っていう存在であるべきですね。

―スタークリエイターならぬ、スタープロデューサーですね!

久芳:それこそ、菰田くんとかね。

菰田:いやいや、そんな…

久芳:いやほんとに(笑)。レベルの高いクリエイティブを世の中に発信することはもちろんですが、そのコミュニケーションを通じて、NDCやプロデューサー職に憧れをもってもらえるように私たちも頑張っていきます。

―みなさん、お忙しいところありがとうございました!

取材・編集:早川博通( @hakutsu)
撮影:小野千明

▼日本デザインセンターのプロダクションマネージャーインタビュー記事

・ひとつとして同じ答えがない。毎回応用の連続。だから面白い。

株式会社日本デザインセンター プロデューサー

久芳剛史/森田瑞穂/菰田健太

久芳剛史(画像左)
1982年生まれ。成蹊大学卒業後、広告代理店を経て2011年に日本デザインセンターに入社。主に自動車メーカーのクライアントワークに従事し、Webサイト、カタログ、動画、SPツール等、幅広く担当する。最適な効果を常に意識し、社内外のスタッフを巻き込みながら新たな提案領域を日々模索している。
森田瑞穂(画像中)
1981年生まれ。上智大学卒。広告制作会社を経て2012年に日本デザインセンターに入社。原デザイン研究所にて主に展覧会案件を担当。その後、自動車メーカーのプロモーション案件や企業のブランディング案件等に携わる。2019年より主に色部デザイン研究所の案件を担当し、国内外の企業ブランディング等を手がけている。
菰田健太(画像右)
1996年生まれ。慶應義塾大学卒。デザインコンサルティングファームを経て2020年、新卒として日本デザインセンターに入社。自動車メーカーのWeb、カタログ制作のほか、不動産企業の新ブランド開発やスタートアップのコーポレート・サービスブランディング制作を担当。また伝統工芸品のリブランディングプロジェクトにも参画している。

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