転職「特技」書き方・伝え方の極意10選
今回は、転職活動の際に特技の回答で悩んでいる方へ向けて、きちんと評価を高める特技の書き方と伝え方の極意を解説していきます。
極意1:特技は絶対に正直に書く
転職のテクニックが溢れかえった時代、一番のノウハウは「正直さ」です。なぜなら、テクニカルな文章は他の応募者と類似してしまうからです。
なので、「特技は正直に語り尽くす」ようにしましょう。
極意2:特技が弱い・ない場合は第三者評価を軸に伝える
明確な特技がない場合は、それを言ってしまいましょう。何かを絞り出すよりかは「自分では大きな特技と感じることはありませんが…」と加えたほうが、自己開示性が高く、他の情報でのアピールポイントの信用性も高まります。
できれば、第三者からよく評価される事柄、もしくは、今まで誰かに何かを施して喜ばれたエピソードを加えて下さい。他人からの評価やエピソードを展開し、「そのような行動を取れるのが自分の特技なのではないかと感じています」と結んでいきましょう。
極意3:書くは長く、話すは熱く
先ほど、「特技は正直に語り尽くす」と述べましたが、「尽くす」をより印象的にするには、書く場合は長く、話す場合は熱く、これが基本です。
文章の長さや喋りの熱さは、応募に対する本気度が伝わります。
極意4:親和性を入れ込む
会社が人材を判断しているポイントの1つに社内との親和性があります。これは会社によって様々です。新しい風としての親和性を欲している場合もありますし、現在の風土にマッチした親和性を欲している場合もあります。
例えば、あなたが「何事も好きになれる」という強みがあれば、それは、その会社に入っても、きちんと親和できる予測が立ちますよね。しかも、「長い間好きになって探求できる」のであれば、しっかり向き合ってくれそうですよね。
あなたがその会社の社風をチェックし、何かしらの親和性を発揮できるのであれば、それを特技に明示していきましょう。
その際に、きちんと、参考にした情報を詳しく入れ込みましょう。「御社の社員ブログで、プロジェクトを進めていくうえでの雰囲気やコミュニケーションを閲覧させていただいて感じた、私が御社で活かせる特技というのは…」といった切り口で語ることができれば、すでに自分自身をプレゼンテーションしていることになります。
しかも、ここまで正直に自分を売り込もうとする姿勢は、テクニカルさよりも、実直さを感じてくれる可能性のほうが高いです。会社のことに興味を持ち、自分との強みと照らし合わせて文章や語りを練ったことは、相手には好印象に映るはずです。
極意5:特技になったプロセスを入れ込む
よくある特技の流れは、「プレゼンテーションが得意なので、提案営業で月200万円以上を売ってきて、だから、御社のシステムのサービスの販売にも貢献できます!」といった感じでしょう。
ここに特技になったプロセスを入れると、より人間味が増します。「実は最初は他の同僚よりも数字が上がってなかったのですが、そこで、自分なりに営業ノウハウ本を研究したところ、2ヵ月に数字が伸びました!」とった具合です。
特技は特技になる過程があるはずです。気づいたら特技になっていたパターンの場合も、小さい頃の生活パターンや親の教育などが影響しているはずです。
特技になったプロセスを再度見つめ直すことで、特技を書く文章量が長くなり、話の伝え方も熱くなっていきます。
極意6:未来へ向けた語りも含めていく
特技の話というと既に身に付けたものを語ると思います。それでももちろん、構いませんが、特技のテーマについて未来を入れると、話に重厚感が増します。その特技を未来にはどうしたいのかを語るのです。「その特技があるからこそ、〇〇という強みが加わると、さらにその特技が多くの場面で活かせると思うので、今は〇〇を強みにすることに重きを置いてます!」といった具合です。
今後も強みをさらに強化していこうとする姿勢を述べることも、未来への語りになります。
極意7:行き過ぎた特技には弱みも添える
特技のセクションでも、弱みを入れておくと全体的な信ぴょう性が増します。例えば、コンペを勝ち抜くような企画書をスピーディーに作ることに長けていることを伝える際も、「ただ、誤字脱字が多く自分では気づかないという、弱点があるので、よく同僚にチェックしてもらっていました」と添えるだけで、本当に現実感が増します。
極意8:数字や結果を添付する
例えば、マラソンが特技だとします。フルマラソンのタイムが結構早いのであれば、記録表を添付するのも良いでしょう。コンテストでの受賞歴などがある場合は、表彰状のコピーなどを添付するなども良いです。
極意9:全体の情報とバランスを取る
特技がどんな特技であろうと、全体的な情報をもとに、その人を評価していきます。つまり、全体的なバランスの中で、特技だけが浮いてしまうといったことは避けたい部分です。
文章量もニュアンスも伝え方も全体のバランスを取っていきましょう。
極意10:自分の感情を入れる
最後になりましたが、特技に対して自分がどのような感情を持っているのかを含めると、よりあなたをイメージしやすくなります。特に履歴書やエントリーシートの書いて伝える系では、「単なるシートを見ている」から「あなたという人間を想像して見ている」という感覚に変えることができます。
あえて「実はかなり苦手意識があるのですが、特技になっていて、自分でもとても不思議な気持ちがあります!」というようなことを含めてもいいと思います。印象としてはかなり特徴的になると思います。
全体として大事なのは本質的な自分を伝えきること
以上、転職「特技」書き方・伝え方の極意を解説してきました。結局は、本質的な自分を伝え切ることに尽きると思います。本質的な自分をきちんと伝えることが、正しく自分を判断してもらうことに繋がり、自分がマッチするところだけに受かる結果を引き寄せるでしょう。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。
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