求められる「社内ライター」の絶大な価値。なぜ、企業にはライター社員が必要なのか?
企業の社員としてのライターが重要な理由
社内に埋もれたコンテンツに価値を付けられるから
デザイナーを雇っている企業は多いかもしれませんが、ライターを雇っている企業は少ないように思えます。オウンドメディアが隆盛を極めた際も、安価な外注ライターに大量の記事をアウトプットさせるという流れがありました。
しかしながら、そうやって出来上がったオウンドメディアのサイトのPV数は検索アルゴリズムのアップデートが進むに連れて急落しています。
結局、コンテンツを内製化できるところが強いんです。コンテンツの最も根源的なものはテキストです。ライティングして出来上がったものをデザインしたり、プログラミングしたり、イラストや映像に置き換えたりするわけです。
なので、会社に関するあらゆることを専門的にアウトプットできるライターというのは、実は最も必要な存在です。世の中にコンテンツがどんどん溢れているからこそ、よりしっかりとしたものを作ることができる人材を社内に作らなければいけません。
ライティングの質は「興味」と「経験」で決まる
だから、社内で業界に触れている社内ライターが必要
かなり質の高いライターになると、未経験のジャンルに対しても、感覚をすり合わせる力があるので、かなりの経験者のような文章を、初心者にも分かりやすく書くことができます。「医者じゃないのに、医者よりも細かく分かりやすく伝える」といった感じです。
しかしながら、経験をしてればしたほうが、センスは確実なものになります。結局は、経験によって、その分野に対して腑に落ちていることが、良質なライティングの第一歩になります。また、その分野のセンスは興味を持つ姿勢が育ててくれます。
だからこそ、自分たちの業界について良いライティングの制作物を作ろうとするならば、社内でその業界に多く触れることができ、興味と経験を増やせる人材がライターをやるべきなんです。
そうすれば、高単価のプロライターでも作れないオンリーワンのライティングが行えるようになります。
結局は社内ライターの方が費用対効果が良い
1記事当たりの単価もお得でしかも文章がどんどん洗練される
労働時間8時間であれば、1時間に2000文字だとしても、1日1万6000字をストックすることができます。月22日労働で合計35.2万文字のアウトプットが可能になります。1時間2000文字であれば、何を書くかにもよりますが、リサーチ込みでも十分に達成できるでしょう。
もし、外注するのであれば、1文字単価4円の外注ライターであれば、35万字で140万円(税抜き)の経費が掛かってしまいます。さらに言えば、22日も一気に書いてくれるわけがありません。
しかも、社員は書けば書くほど、文章が磨かれ、会社はその社員にライティングを頼み続けることができます。気づいた時には、「ずっとうちの会社にいて欲しい」「よそにいっては困る」という風になるでしょう。
社内ライターを一人でも育てれば、多くの社員をゼロからライターに育てることができる
ライター内製化は良質な一人の人間を育てることから
一人でも社内で文章のアウトプット感覚が身に付けば、社内で仕組みを作ったり、その社員ライターにマニュアルを作らせるなどといったフェーズに入ることができます。
自分の業界に対する文章のアウトプットとは、何もライターだけに求められるスキルではありません。企画書、メールでの営業、プレゼンなど、あらゆるコミュニケーションにテキストで自分の業界についてアウトプットする行動はついて回ります。
社内ライターがアウトプットしたものが、社員がいろんな場で活用できるツールとなっていくのです。
社内ライターはライターに留まらない存在になる
ライターを超えた圧倒的存在感を放っていく
会社で、会社が携わる業界に詳しくなり、その業界関するライティングを極める。つまり、業界についての知見が深く、それを手に取るようにアウトプットできるようになるということです。
そうなると、ライティングだけでなく、コンサルティングなどの能力も自然と身に付きます。顧客に対しては、フォローやナビゲーションが上手になり、喜ばれるようになるでしょう。
新しいビジネスモデルも閃きやすくなります。社内の経営者や管理職にとっても、顧客にとっても、とても良い存在となるわけです。
ライターで転職は1つの分野を掘り下げる機会になる
ライターでの転職の機会があれば、ぜひ、活かしていこう
一般的な企業(ライティングを提供している会社ではなく)にライターとして入っていくと、その企業に関する知見は確実に広がっていきます。インプットしてアウトプットを繰り返すので、自然と脳の可塑性が働きます。
1つの分野に向き合い掘り下げたことがあれば、次に別の全く知らないジャンルのライティングを振られたとしても、知を積み上げ、文章でアウトプットすることができるようになります。
そうした深めた分野のジャンルがどんどん多くなると、それらのジャンルどうしが横に繋がって、その本人ならではのより洗練された文章が書けるようになります。このレベルになると、転職を繰り返してもキャリアアップの連続ですし、独立してフリーでやっても仕事は引く手あまたでしょう。
ライターと言えば、フリーランスのイメージもありますが、企業が社内ライターを欲している時は、かなりやりがいのある仕事だと思います。
▼関連記事
・プロライターの相場単価・原稿料-webライティングからコピーライティングまで
・プロ・アマ問わず応募可能!コピーライターとしてチャレンジしたい広告賞
コピーライターになるには?求められる資格と仕事内容とは