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VRが持つ5つの可能性:コンテンツに留まらないVRのチカラ
COLUMN 2020.3.29

VRが持つ5つの可能性:コンテンツに留まらないVRのチカラ

VRの技術がどんどん進歩し、VR導入のコストがどんどん下がれば、あらゆる分野でVRが活用されていくでしょう。

そこで、今回はVRがこれからの世界にもたらす影響や可能性について解説していきたいと思います。

可能性1:無意識レベルの問題をVRが解決する

私たちが相手に理由を尋ね、相手が答えた内容を「正解」と見なしがちですよね。しかし、これは相手の顕在意識が見なした「意見」に過ぎません。

例えば、私は「赤が好きだから、赤を選んだ」という答えが、本当は間違っている可能性があるのです。

そのため、アンケートのような手法で導き出した正解は、あくまでも、顕在意識をリサーチしているだけです。状況を振り返って、正しく自分の原因を理解し、それを回答するなんてことは、ハードルが高いと感じませんか?原因を追究するツールとしてアンケートは不完全なのです。

しかし、VRが登場すると、人の無意識レベルの情報を繊細にストックすることができます。

そもそもVRがVRとして成立するためには、VRが人の多面的な情報をトラッキングする必要があります。VRはユーザーの身体の動きをリアルタイムで詳細に把握しなければいけないからです。

言ってみれば、VRはこれまでとは桁違いの質と量の個人情報を収集可能にするツールとも言えるのです。

そのため、VR描画のために使われていたあらゆる人体情報を、別の分野で生かすことができます。

これはVRだけでなく、あらゆるウエアラブル機器に言えることでもあります。

株式会社日立製作所矢野和男フェローが著した『データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則』は、まさにそのことを証明しています。

この書籍はウエアラブルセンサを利用した大量のビッグデータから、人間の無意識レベルで起因している幸福度や生産性を追求し、証明しています。

VRによって集められるデータによって、人の感情や行動のより明確な原因や法則を突き詰めることが可能になるでしょう。

VRとは、脳科学がMRIによって進歩したように、人間の行動科学をより進歩させるツールになると言えるでしょう。

可能性2:仮想世界が現実とパラレルする

VRの興味深い可能性の一つに、国土や国家のバーチャル化を挙げることができます。日本でも、国交省が「バーチャルジャパン」という取り組みを始めています。

バーチャルジャパンとは、日本の国土をそのまま仮想空間に構築することを意味します。「そのまま」というのは、国土の広さも、そのままです。

実物の国土と寸分変わらないものがバーチャル空間にあるのです。これには驚きですよね。

まさしくパラレルワールドが出来上がるのです。

バーチャルジャパンのメリットは、役所や公共機関の機能がバーチャル化することによって利便性が高まることを挙げることができます。

日本国土のあらゆる情報をデータ化すれば、自動運転との相性が良くなります。データがきちんと残っているので、無人でドローンで荷物を配送することができます。もしかすると、ドローンはこちらの在宅時間をある程度予測し、不在の場合は、不在者のリアルタイムデータと同期させれば、帰宅のタイミングで荷物が届くような設定も可能になるでしょう。

バーチャルジャパンのメリットは、土木・建築業界では特に顕著になるでしょう。現場で実験することができず、ソフトの上でシミュレーションしていたものが、バーチャルジャパン内で行えるようになります。

つまり、実験やシミュレーションがより正確になることを意味します。

可能性3:物理コストが掛からないサービスが増えていく

単純に「移動が面倒だ」とか「現地に行けないから無理だ」といったことが減ってきます。

VR旅行、VR療法、VR訓練(リハビリ)など、サービスとしてニーズが高まるでしょう。特に日本は超高齢化社会になっていくため、高齢者の移動に対するストレスなどを軽減できるサービスがたくさん生まれるでしょう。

最終的にはパーティーや面接など、人対人のイベントもVR化するかもしれません。

オフィスに通勤するコストを無くすメリットがリモートワークにはありますが、オフィスのような集中力を保つことが難しい欠点もあります。

このことからも、VR空間にオフィスを作り、会社が組織として活動するということも考えられます。オフィスがバーチャル化することで、リアルのオフィスを持つ必要はなくなります。

可能性4:情報を材料にVRを生成できるようになる

3Dプリントのような感覚で、VRを作ることができるようになる可能性があります。VR空間をデザインし、VR空間を売買するようになるかもしれません。

一般の人がVRを単に受容するだけでなく、VRを積極的に作っていく可能性があります。

可能性5:VRにまつわる精神疾患や体の病気が登場する

SNSで個人のテキストや画像が溢れ返るように、将来的には個人のVRが溢れ返る時代がくるかもしれません。

しかしながら、VRのテクノロジーに、人間の古来からあまり大きな変化を遂げない普遍的な脳が付いていけるのかは疑問です、

スタンフォード大学の教授で、専門は心理学とコミュニケーション学。20年以上にわたり、VRが人間に与える影響を研究しているジェレミー・ベイレンソンは著書『VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学』において、「VR内での経験は、現実の経験と同様の生理学的反応を脳にもたらす」と指摘しています。

VRシステムは今までにない高い医療課を出すなど、使い所を間違わなければ、人体を救うイノベーションになり得ますが、使い所を間違うとその分危険です。

VR内での経験は、現実の経験と同様の生理学的反応を脳にもたらすことは、例えば、「敵やモンスターを殺すようなゲームでは、殺人を現実で体験したような感覚に陥り、罪悪感を覚える」などの指摘もあります。

これは、VRが人生の後発的に、明らかに先進的なテクノロジーとして感じるような世代にとっては大きな問題になり得ないかもしれません。

ただし、生まれた時からVRネイティブな世代にとっては、VRに惑わされる人生を過ごすかもしれません。もしかすると、VRの介入度によっては、VRネイティブは、リアルと仮想の間で混乱をきたすようになるかもしれません

本来、コンテンツはメディアを介して、メディアが「今-ここではない」ことの境界線の役割を担ってきました。

しかし、ウエアラブルの装着感、VRの没入感が、脳をリアルに落とし込むわけです。

私たちはVRに依存し過ぎることなく、適度な距離感を常に見極めていきたいですよね。

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