【WebクリエイターのためのSEO】適切なtitleやmeta descriptionの設定が必要な理由
WEBサイトを構成するページはユーザーに見てもらうためのコンテンツだけでなく、Googleなどの検索エンジンにどのように見せるか、拾ってもらうかということも非常に重要です。WEBページを構成するマークアップ言語HTMLでは、主に<head>のタグで表記されるhead要素で検索エンジン側にWEBページの内容を伝え、<body>のタグで表記されるbody要素でユーザーに見てもらうコンテンツを表現します。
今回はhead要素の記述で、特にSEO的に重要なtitleやmeta descriptionを中心に解説していきます。
headを構成するtitleとmeta description
head要素は主に「そのページの概要」を示し、「本文以外の情報の制御をする」ものを記述する箇所になあります。head要素にはユーザーに関わる部分もありますが、大半は検索エンジン向けの情報として記述する部分が多く含んでいます。
head要素については、<head>〜</head>のタグで囲まれた範囲のものあり、その中における記述の主なものには以下があります。
- title・・・そのページタイトルを指します。SEO上最も重要な箇所になります。
- meta description・・・そのページの概略を説明します。titleの次に重要です。
- meta keyword・・・そのページのキーワードを指定します。
- meta charset・・・文字コードの指定になるのでSEOには無関係です。
この中でSEOに関わる部分としては、1と2になるので次項以降でこちらを解説していきます。ただし3のmeta keywordも現在は検索順位を決める要素ではないものの、過去には要素になっていたこともありました。将来的にSEOの要素に関わってくる可能性もあるため、そのサイトが説明するキーワードについては、入れておく方がベターです。
※過剰なキーワード記載はペナルティになるので、5個前後が適切です。
titleに何を書くかがページの意図を決める
titleについては、head要素以外を含めても、SEOに影響する最も重要性の高いものの一つといっても過言ではありません。titleに設定した内容がどのように挙動するかというと、検索エンジンの検索結果のページタイトルとして青字表記され、実際そのページを開いている際のブラウザのタイトルバーに表示されます。
つまりそのWEBページの「顔」になるため、ここに何を表記するかがページの意図や最も伝えたい内容をかいつまんで検索エンジンに伝える箇所になります。
titleの記載のポイントとしては、大きく4つあります。
①タイトルの先頭にはページの内容を示す単語を入れる
検索エンジンはどんどん進化していますが、検索するユーザーは今でも単語で検索することも多いため、どんなページなのか冒頭に訴求することは引き続き重要です。
②タイトルはユーザーにページ内容を推測できるものにする。
よくあるのは、「トップページ」「サービス内容」など、単語のみになっていて、タイトルだけでページの内容(サイトの中身も)が分からないことです。例えば「トップページ」では、サイトの一番の強みとする要素をサイト名と一緒に記述するなどで大きく見え方を変えることができます。
③WEBサイト内の全てのページで、titleをユニークなテキストで記述する
各ページの内容の違いを判別できるように、titleは全てのページで異なるものにする必要 があります。Googleは違うURLだが同じ内容のページを「重複コンテンツ」としてペナルティにすることがあるため、この回避としてもtitleのユニーク化は必須になります。
④31文字以内で記述する
2018年12月現在のGoogleの仕様ではPC31文字、SPで20文字×最大3行のタイトルが検索結果に表示されています。この部分は定期的に変更がありますが、PCで32文字以上のタイトルだと検索結果からタイトルの一部が欠損してしまうため、31文字以内とした方がベターです。
titleの記述、特にそこを構成するキーワードについてはサイト全体の狙いを考慮しながら慎重に選んでいく必要があります。SEO的な検索順位の決定はもちろん、検索結果に表示された上で魅力的だと思われるtitleでないとそもそもクリックがされません。クリック率を上げるためにもよく考えて記述していきましょう。
titleの内容をより具体的に補完するmeta description
meta descriptionは、検索エンジンの検索結果でタイトル、URLの下の「スニペット」と呼ばれる説明テキストとして、記載される「ことがある」記述です。あくまでも「記載されることがある」というのが難しいところなのですが、スニペットは、該当ページの内容を適切に記述したものと検索エンジンが判断したものをピックアップして記載されます。
筆者の感覚値で恐縮ですが、おおよそ25%〜40%程度がスニペットとしてmeta descriptionをそのまま採用しているような印象です。meta description以外がスニペットとして採用される場合は、例えば該当WEBページ内の冒頭テキストなどが採用されていることが多いです。
必ずしもスニペットに採用されるかわからないmeta descriptionではありますが、直近ではGoogleはスニペットの掲載量を増やしたり、飲食店の評価サイトなどでは評価点やレビュー数をスニペットに記載するなど、かなりスニペットを重要している傾向があります。
WEBページのコンテンツ以外でWEBページを記載できる非常に重要な記述部分のため、しっかり記述しておきたいところです。
meta descriptionの記述のポイントは大きく3つです。
①WEBページの重要なキーワードを含める
検索エンジン上の検索結果のスニペットに、ユーザーが検索したキーワードが含まれている場合、そのスニペットのキーワード部分が太字で強調表示されます。つまりそのページに検索したキーワードの内容が含まれているということを明示できるため、クリック率にも貢献があります。
②適切な文字数で記述する
スニペットの文字数については、Google側が色々なテストを行なっており、定期的な変動があります。現在は100文字程度ですが、2018年5月頃まで文字程度に拡大したこともありました。またモバイルページでは80文字程度に圧縮されることもあるため、当面は80文字程度の記述がベターと思いますが、定期的にGoogleの検索結果の状況を見ていくことも必要です。
③(titleと同じく)各ページユニークな記述をする
meta discriptionはtitleに比べると、検索順位に与える直接的なSEO効果は少ないとされています。しかしながらmeta descriptionがスニペットに採用された場合の影響はクリック率にも大きく影響を与え、Googleもページ内容理解の手がかりとしているため、重要なことには変わりありません。ポイントを押さえてスニペットに採用されるような内容を記述してきましょう。
現在のSEOでは、ページコンテンツの質が非常に重要視されるようになってきていますが、あくまでもその質を判断するのは検索エンジンです。head要素で記述されるtitleやmeta descriptionは、ユーザーに対しても検索エンジンへ対してもそもそものページの内容を伝えていくものとして非常に重要な基本要素です。ページコンテンツの質を高めていくのと一緒にtitleやmeta descriptionも適宜リライトを行い、より伝わるWEBコンテンツの制作を意識していきましょう。
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