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未経験でイラストレーターになる方法とは?
TIPS 2020.2.06

未経験でイラストレーターになる方法とは?

イラストレーターは絵を描いて収入を得る仕事です。絵を描くのが好きな方ならば、一度は興味を抱いたことがあるでしょう。しかし、どうすればイラストレーターになることができるか知っている方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、「イラストレーターに興味はあるが経験はない」という方のために、イラストレーターという職業の概要や必要なスキル、そして就職方法をご紹介します。

イラストレーターとは

イラストレーターという仕事には、さまざまな知識や技能が求められます。また、絵を描く他の仕事とは全く異なる能力も求められます。まずこの章では、イラストレーターの仕事内容と、絵を描く他の仕事との違いについて解説します。

イラストレーターの仕事内容

イラストレーターの仕事は「絵を描くこと」です。仕事は絵のテーマや対象によってさまざまな分野に分けられます。本の挿絵・広告のデザイン・ゲームのキャラクターなど、イラストレーターの活躍する場面は非常に幅広いものとなっています。

特徴的な分野の例としては、似顔絵、工業製品・建造物の投影図のような図版、生物の解剖図などが挙げられます。似顔絵の描写では、相手の特徴を捉えつつ自分の画風へ上手く落とし込むだけでなく、描いている間に相手を退屈させない話術も求められます。図版や解剖図では、それぞれの分野に対する深い専門知識が必要とされます。
単に「絵を描く仕事」と言っても、画力以外にさまざまな技能が求められることもあるのです。

イラストレーターと似た職業との違い

絵を描く仕事はイラストレーターの他にもあります。たとえば画家・漫画家・グラフィックデザイナーが挙げられます。一見同じような仕事に見えるこれらの仕事と、イラストレーターの仕事はどのように違うのでしょうか。

画家が描く絵は基本的に「自分が描きたい絵」です。画家自身の感性のままに絵を描き、他者から評価されることで収入に繋がります。一方、イラストレーターは、描く絵を自分で決められるということはほとんどありません。企業や広告代理店からイラストの構図・テイスト、ときにはキャラクターの瞳の色に至るまで、依頼を受けた通りに絵を描くことで報酬を得ています。以上の違いから、絵を描くことに対する自由度は画家の方が高いといえるでしょう。

漫画家の場合、作品を仕上げるために必要な能力は画力だけではありません。漫画は物語であるため、ストーリーを作る脚本能力、魅力的なキャラクター設定や読者を引き込む演出力も必要です。また、漫画家はコマ割りされた絵を何枚も描いて漫画を作りますが、イラストレーターは一枚の絵で全てを表現します。このように、漫画家とイラストレーターは求められる能力が大きく異なります。

グラフィックデザイナーは、仕事の流れでいくとイラストレーターの下流に位置します。イラストレーターから納品されたイラストにコピー・テキスト・ロゴ・写真などを組み合わせ、一つの作品に仕上げるのがグラフィックデザイナーの仕事です。このため、イラストレーターには絵の分野に特化した能力が求められる一方で、グラフィックデザイナーにはクリエイティブ分野全般の能力が必要となります。

このように、絵を描く仕事の中でもさまざまな違いがあります。イラストレーターを目指す場合、指定された内容を一枚の絵で表現しきる高い画力と表現力が必要です。

イラストレーターに求められるスキル

イラストレーターと、類似した職業の違いについてご紹介しました。ここでは、イラストレーターに求められるスキルについて、大きく分けて4つご紹介します。

コミュニケーション能力

イラストレーターは依頼を受けて絵を描くため、クライアントとのコミュニケーションが欠かせません。依頼内容を正確に把握して作品全体の方向性に合った絵を描く必要があり、時にはより良い作品にするためにイラストレーター自身から提案をすることもあります。また、イラストレーターはフリーランスで働いている人も多く、その場合は営業活動も独力で行わなくてはなりません。
イラストレーターは「部屋にこもってひたすら絵を描いていればよい」というものではないのです。

読解力・表現力

イラストレーターには読解力と表現力が求められます。クライアントは「どのような絵が欲しいか」という希望があってイラストレーターに発注します。お金を貰って絵を描く以上、イラストレーターはクライアントの希望に、可能な限り正確に応えなくてはなりません。希望の内容を正確に理解するため、イラストレーターには依頼文を誤解なく読み取る「読解力」が必要です。

また、クライアントの希望を正確に理解できたとしても、その内容を絵で的確に表現できなくては意味がありません。言いたいことを絵で分かりやすく表す「表現力」もイラストレーターに欠かせない能力です。厳密にインプットして的確にアウトプットするような精密さがイラストレーターの必須スキルです。

オリジナリティ

クライアントの要望に答えることはもちろん大事ですが、可能な範囲でオリジナリティを追求することもイラストレーターには大切です。
依頼内容に忠実でも、没個性的な絵しか描けないようでは、あえてそのイラストレーターに発注する意味はありません。「あなたに絵を描いてもらってよかった」と思えるような価値を提供して初めて、クリエイティブな仕事をしていると言えるでしょう。

デザインソフト使用スキル

現代のイラストレーターの商売道具はパソコン・ペンタブ・各種デザインソフトなどのデジタル機器です。特にデザインソフトを使いこなせるかどうかで作品のクオリティ・スピードが変わります。
今の世の中はさまざまなものがデジタル化しました。絵描きという分野でも、「紙や布に絵具や墨を塗って、……」というだけの時代ではありません。

デジタル機器を用いる利点は2つあります。1つ目は、作品をデータとして直接クライアントに送信できる点です。作品を郵送する必要がなく、納品に手間がかからないため、仕事の流れをより早くすることができます。2つ目は、デザインソフトを用いると手書きでは難しい描写を容易に行える点です。絵の表現力が広がり、幅広いテーマの絵が描けるようになります。
デジタル機器から得られる恩恵は非常に大きく、これからイラストレーターを目指す方は、パソコンやペンタブ、デザインソフトの扱いに慣れておきましょう。

未経験でイラストレーターになるには

ここまで、イラストレーターの概要と必要なスキルについてご紹介してきました。ここからは、「イラストレーターになりたいけれど経験がない」という人がイラストレーターになるための方法をご紹介します。

大学・専門学校へ通う

イラストレーターになるメジャーな手段の一つとして、美術系の大学や専門学校などへ通うことが挙げられます。実力勝負の世界であるイラストレーターに学歴は関係ありませんが、卒業後の進路によってどちらを選ぶべきかが変わってきます。
大学の場合は美術に関する内容を総合的に学ぶため、卒業後の進路をイラストレーター以外にも広くとることができます。一方、専門学校では大学よりも専門的に学ぶため、卒業後に即戦力となれる場合があります。
いずれの場合も卒業までにお金と時間がかかるため、短期的にはコストが大きいという欠点があります。

職業訓練校へ通う

イラストレーターは多くの場合デザイナーを兼ねており、職業訓練校ではデザインについて学ぶことができます。職業訓練校は大学や専門学校と比べて学費が安かったり、無料であったりする点が特徴です。また、デザイナーからイラストレーターになれば仕事の幅もイラストレーター単独より広がり、経済的な余裕に繋がるでしょう。

一方で、職業訓練校は入校に条件があり、授業で学べるのはあくまでデザイナーとしての内容だけである点には考慮が必要です。デザイナーからイラストレーターになるには、イラストレーターの勉強を独学で行う必要があります。

クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングを利用して、イラストレーターとしての経験を積むことも選択肢の一つです。クラウドソーシングとは、企業がインターネットを介して不特定多数の人に仕事を発注する業務形態のことです。

記事執筆や文章翻訳、Webアプリ開発などさまざまな内容の仕事がありますが、その中にイラスト制作の仕事も多数あります。実務経験など何らかの実績がないと応募できない場合もありますが、中にはスキルや経験を問わない仕事もあります。実際の仕事を通じて経験を積み、本格的にイラストレーターへの道へとつなげていきましょう。

ただし、多くの案件は倍率が高く、必ずしも目当ての仕事を受けられるとは限りません。また、案件の中には報酬が不当に安い「地雷」案件もあるので、仕事を受ける際にはよく吟味する必要があります。

個人で活動する

個人クリエイターとして活動して知名度を上げていく方法もあります。インターネットの発展によって、イラスト投稿サイトやSNSなどで個人の描いた絵を容易に公開できるようになりました。例えば、イラストコンペに参加して企業の目に留まれば、そこから仕事の依頼がくることもあるでしょう。

個人活動の利点として、コストがほとんどかからず、かつ利益は全て自分のものにできる点が挙げられます。完全に実力勝負のため、評価が上がれば上がるほど報酬も多額になります。イラストレーターとして大金を稼ぎたい方に向いているかもしれません。

一方で、評価されない限り収入は皆無です。また、完全に独学となるため上手く実力を伸ばせずに行き詰ってしまう可能性もあります。

未経験可の求人へ応募する

イラストレーターを社員として募集する企業の多くは、新卒以外実務経験を必須としていますが、中には未経験でも応募可能な求人もあります。周りは全て現役のイラストレーターとなるため、刺激を受けながらイラストレーターとして成長していける、一流イラストレーターへの近道といえます。

ただし、イラストレーターの求人は未経験であっても求められる技術水準が高い傾向があるため、未経験可の求人を狙う場合は、技術の研鑽を怠らないようにしましょう。また、イラストレーターの求人へ応募する際には、履歴書と職務経歴書に加え、「ポートフォリオ」という自分の過去の作品をまとめた作品集を作成し提出するべきでしょう。

まとめ

イラストレーターは画力のみならず、コミュニケーション能力や表現力、オリジナリティなど多くの能力が求められる仕事です。分野によっては各種の専門知識が求められることもあります。未経験でイラストレーターへ就職するには、「学校で勉強する」、「独力で実力を世間に広める」などの手段がありますが、いずれも容易なことではありません。

世に広く知られるイラストレーターとなるのは確かに難しいことですが、不可能な夢ではありません。イラストレーターへの道を進みたいと思ったならば、まずは一歩踏み出してみましょう。

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