ポートフォリオの作り方:強みを伝える【差別化ページ】を作ろう
今回お伝えするポートフォリオの「差別化ページ」とは、自身のクリエイターとしての特徴を打ち出すページです。単に作った実績を採用担当者に見てもらうよりも、こちらから「自分の強み」をプレゼンテーションすることで、他のクリエイターに比べて明らかな印象づけをすることができます。
転職を希望する企業が求めている強みや個性を持っている場合は、この差別化ページがあることで、採用に近づくことは言うまでもありません。
転職においてポートフォリオはかなり重要です。盛り込む内容が指定されている「履歴書」や「エントリーシート」と違い、ポートフォリオは主体的に自由なアピールが行えるのです。
<訴求の弱いポートフォリオ>
・P0 表紙
・P1~P20 実績紹介
<訴求の強いポートフォリオ>
①表紙
②実績ページ
③ターゲティングページ
④差別化ページ
⑤レビューページ
⑥ウィルページ
⑦カバーページ
差別化ページは、実績紹介後に持ってくると構成のバランスが良くなります。もしくは実績の前に持ってきても良いでしょう。
差別化ページに盛り込むべき情報
一緒に働いた際に与えられるメリットを感じさせる
能力の高さだけでなく、複数のスキルを持っていて、それが掛け算できれば分かりやすい強みになります。
また、クリエイティブスキルだけでなく、コミュニケーションの方法や普段から意識していることなども差別化の要素となるでしょう。
「他のデザイナーと違う6つの強み」や「動画クリエイターとして以下のような強みがあります!」といったタイトルを付けましょう。
そして、以下のようなテキストが差別化ページとしては良いと言えます。
「他のデザイナーと違う6つの強み」
とにかく何かを絞り出そうと努力するできる点が、ディレクターとしては心強く毎回良いチームワークを作ってくれています。
ライティングも得意
WebやDTPのデザインだけでなく、大手企業のメディアから通販会社の商品などのキャッチコピーや記事、ランディングページのセールスレターなど、多岐に渡るライティングのスキルと実績があります。自分のメディアを運営して収益を上げているため、SEOの知識やノウハウもあります。デザインだけでなく、ライティングも必要な場合は特にお力添えできると思います。
アイデアと提案をどんどん出します!
マーケティングとクリエイティブとデザインの観点から、企業の問題解決に向けた様々な提案することが得意です。これまでも企業向けセミナー、コンサルティング、または、会議に参加してアイデアだけを出すといったような仕事まで行っております。特に、企業の細かく深いニーズを引き出すヒアリングの部分でご好評頂いています。正直、デザインよりもスキルが高い部分と自負しております。
扱いやすさ◎
コミュ力◎
ライターとして多くの企業や個人の方のインタビューに答えたり、Web制作者としての多くのディレクション経験がありますので、クライアントに合わせたコミュニケーションを取ることができます。デザイン作業では、自分をいい意味で生かしながらも、自分を殺すことのバランスも取るように心掛けています。
ポートフォリオの実績ページは「成果物」を見てもらい、そのクオリティが求めているレベルかどうかをチェックする役割があります。
しかし、その成果物を作るまでの過程において、どのような力を発揮し、企業の中で同僚やクライアントとどのように振る舞いをするのか、そういった情報は実績だけでは判断しにくいのです。
そのために、積極的に他のクリエイターとは違う魅力を伝えながら、「働く人」として何を企業に与えられるのかを伝えることで、よりマッチングする確率が高くなります。
最後に:差別化できることは、商業クリエイターのセンスを示すこと
自分の強みを日頃から磨こう
転職として採用されることは、「社員」として認められることを意味します。だからこそ社員としての姿をポートフォリオで伝える必要があるのです。自分がどんなクリエイターであるのか、他のクリエイターと比較して、自分を打ち出すことはとても大切です。
差別化をきちんとポートフォリオで表現できるということは、クライアントの商品やサービスを他社と差別化するセンスを持っていることを意味します。
ポートフォリオできちんと自分を打ち出せるセンスのある人間は、魅力的なクリエイターなのです。
普段から自分が他のクリエイターと違って何をもたらすことができるのかを考えていきましょう。
既に強みであることはさらに磨き、新たな強みを得るために努力する、この行動も大切です。ぜひ、自身のポートフォリオに差別化ページをしっかりと入れ込んでみてください。
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