ポートフォリオの作り方:マッチング率を高める【ターゲティングページ】を作ろう
今回お伝えするクリエイターのポートフォリオの「ターゲティングページ」とは、採用担当者へ「自分の能力や行動体質にマッチングする企業」を伝えるページのことです。ターゲットを明確にすることで、採用担当者は「そうそう!こういうことできる人欲しかったんだ!」と考えてくれるようになります。
場合によっては、「忘れてた!そうだ、こういう人のほうがウチには合っているかも!」と考えを変えることができます。
自分とマッチングするターゲットだけでなく、自分のやりたいことを述べるのも良いでしょう、そのやりたいことを「ウチならぜんぜんやってくれて構わない!」と思ってくれるかもしれません。
転職活動においてポートフォリオはかなり重要です。記入内容が指定されている「履歴書」や「エントリーシート」と違い、ポートフォリオは主体的に自由なアピールが行えるのです。
<訴求の弱いポートフォリオ>
・P0 表紙
・P1~P20 実績紹介
<訴求の強いポートフォリオ>
①表紙
②実績ページ
③ターゲティングページ
④差別化ページ
⑤レビューページ
⑥ウィルページ
⑦カバーページ
ターゲティングページは1ページで簡単にまとめる程度で構いません。しかし、このページがあるだけで、求人情報とのマッチングについて採用担当者の考えを引き出したり、促したりできるため、効果は絶大です。
ターゲティングページに盛り込む情報
一緒に働いた際に与えられるメリットを感じさせる
自分がマッチングするであろう業界、業種を伝えます。もしくは「こういうワークスタイルの企業であれば、自分は大きな力を発揮できる」といった打ち出し方でも良いでしょう。
以下のようなテキストがターゲティングページとしては良いと言えます。
これまで3社の広告代理店で
多様なサービスや商品のコピー経験があり
以下のような企業で
お力添えできると考えています!
・大規模な案件やハイブランド商品などで、責任の大きいコピー経験のある人材がほしい広告代理店
・書籍や動画のコピーやキャッチーな文章を作ってほしい制作プロダクション
・自社商品のメルマガからLPのコピーまで幅広いライティングができる人材を探している通販会社
スピーディーに「文章のアイデア」をたくさん出してほしい企業には特にマッチングすると考えています。
写真撮影とキャチコピー制作の2つの強みがあるので、物撮りが多い通販会社の方や撮影に加えて商品の魅力をキャッチーに伝わるようにしてほしいといった要望が多いEC企業には特にマッチングします。
写真の補正やレタッチに長けているデザイナーは珍しいと言われ、美容やファッション業界などの企業にはとてもマッチすると考えています。
「以下のような状況や要望のある企業にはマッチングします!」といったタイトルを付け、その下に、マッチングするような企業や業界を箇条書きするだけでも、かなりの効果があります。
そして、ページの最後に「上記以外の企業でも要望や状況に合わせて、社内外のメンバーと協力連携しながら最適なクリエイティブを提供してきました。」と添えても良いでしょう。
次のページに同僚やクライアントの評価や感想を集めた「レビューページ」を持ってくれば、信ぴょう性はかなり高まっていきます。
最後に:ターゲティングすれば、むしろ間口は広がる
ターゲティングにより、担当者は自ら必要性を考える
ターゲティングページの最もパワフルな効果は、①採用担当者にマッチングについて考える時間を与える、②採用担当者が考えていたマッチングの判断基準を変えさせる、この2つです。
採用担当者が必ずしも、自社を正しく捉え、求人情報にマッチングした人材を見つけるためのポートフォリオの判断基準を持っているとは限りません。
だからこそ、ターゲティングのページが必要なのです。ターゲット企業をこちらが提示することで、採用担当者はマッチングついてあれこれと考えるようになります。
こちらはターゲットを絞っていたとしても、他の業界の人が「この業界で力を発揮できているのであれば、当社でも大きな力になりそうだな」と考えるようになります。
ターゲティングすることで、むしろ、マッチングする確率は上がり、オファーをたくさん得られるポートフォリオになるのです。
ぜひ、ターゲティングページをポートフォリオにしっかりと盛り込んでみてください。
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