ポートフォリオの作り方:呼び込み役としての表紙を正しく作り込もう
皆さんはポートフォリオの表紙をどのように作り込んでいますか?さまざまなクリエイターのポートフォリオの表紙を見ていくと、「表紙にメッセージ性がない」ものが多く見受けられます。
企業の採用担当者はたくさんのポートフォリオをチェックしています。そのため、ポートフォリオの表紙のクオリティによっては、手に取らずに読まないという選択もあるかもしれません。
もしくは求人情報にマッチングするクリエイターを既に見つけ、他のクリエイターのポートフォリオは閲覧する必要性を感じていないかもしれません。
そんなときでも、表紙にメッセージがあり、相手の気を引くような訴求ができれば、ポートフォリオをしっかり閲覧してもらい、採用が逆転する可能性もでてきます。
転職を有利に進める、志望する企業に就職する、好待遇で転職を成功させる、そういった目的に即したポートフォリオを作るのであれば、表紙はスタイリッシュである必要はありません。
きちんとメッセージ性を入れ、採用担当者に「おぉ!この人は自社にフィットする人材かもしれない!」「おぉ、こんな能力持ってるなら、ちょっとページ読んでみよう!」と思ってもらう必要があるのです。
そこで、今回は呼び込み役としての表紙を正しく作り込むための情報構成術をお伝えします。
表紙に入れ込むべき情報
ポートフォリオの概要をキャッチーに示そう
表紙は、ランディングページのファーストビューのような感覚です。つまり、これから売り込む商品やサービスの概要を分かりやすく伝えるのです。
キャッチコピー、数ある実績からバランスよく抜き出した画像、自分の能力、自分に合いそうな企業、仕事仲間や顧客の声などを総合的に入れ込んでいきます。
例えば、以下のような文言をポートフォリオに入れて構いません。
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自分自身の強みや特徴、エピソード、評価や評判をキャッチーにまとめ、その情報が表紙に3~10個ほど入れ込んでみてください。
それだけで、「読み進めたくなる表紙」が出来上がります。なぜなら、そうやって作り込んで情報を打ち出したポートフォリオには個性が生まれるからです。
採用担当者は「ポートフォリオを見たい!」のではなく「良い人と出会いたい!」と感じています。つまり、自分が何者であるかを表紙からしっかり打ち出したポートフォリオのほうが、採用担当者が読み進めるモチベーションが湧いてくるわけです。
最後に:ポートフォリオの表紙で人生が変わる
ポートフォリオをより主体的に作り込もう
表紙は基本的に決まりがありません。そのため、一般的なクリエイターの場合、無難な見た目で作ってしまいがちです。
最近ではポートフォリオのデザインテンプレートがあるため、そのテンプレートを使う方もいるでしょう。
しかし、大事なのは見た目のデザインではありません。情報の設計です。そして、実績を見せるのではなく、「クリエイターとしての在り方」と「社会人としての在り方」を見せていく必要があります。
ポートフォリオできちんと自分を打ち出せるセンスのある人は、魅力的なクリエイターであり、社会人です。このことはクリエイターの本質を見抜ける人ほど理解していることです。
自分自身を売り込むことのセンスを垣間見えるのがポートフォリオです。ポートフォリオで自分を打ち出すことが上手なクリエイターは、企業の商品やサービスを打ち出す才能も持っています。
自分のことになると急に難しく感じたり、そもそもセルフプロデュースが苦手な人もいるでしょう。しかし、自分を俯瞰し、客観的に見つめ直し、きちんと売り込むことができれば、ポートフォリオ作りを通して、クリエイターとしての能力も高まっていきます。
ぜひ、今回の記事を参考に、ポートフォリオの表紙を作り込んでみてください。
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