転職成功を目指すなら、ポートフォリオは「実績集」に留めてはいけない
多くのクリエイターのポートフォリオは単なる作品集・実績集になっている
何気なくポートフォリオを作っているクリエイターへ
ポートフォリオは、クリエイター(Webデザイナー、グラフィックデザイナー、フォトグラファー、イラストレーター、ライターなど)が活動する際に、非常に大切なツールです。
良いポートフォリオは「配るだけで仕事がどんどん舞い込んでくる」状況を作ってくれます。あなたの代わりに、営業マンとして、とても質の高いオファーを口説き落としてくれるのです。
多くのクリエイターのポートフォリオは、単なる作品集や実績集になっています。自分のための個展で配るのであれば、ポートフォリオは自由で構いません。
しかし、「潜在顧客に対して、自分のクリエイターとしての価値を認識してもらう」「仕事を発注してもらう」といった場合は別です。<ビジネス上のターゲット>へ向けて、<ビジネス上の目的>を満たすために作り込む必要があります。
というのも、発注側も発注のプロではありません。どんなに大きな仕事を取り扱う広告代理店でも、発注担当が、新卒からいきなりクリエイティブの世界に飛び込んできたリテラシーの低い場合もあるのです。
さらに、優秀なディレクターやプロデューサーは、多忙でいろんな引き合いがあります。ポートフォリオが彼らのアイキャッチとなり、ハートをキャッチするには、情報をうまく構成しなければなりません。
売れるポートフォリオの3つの条件
配るだけでオファー続出のポートフォリオとは
提出すれば、他のクリエイターと圧倒的な差がつき、転職オファーが続出するポートフォリオは、3つの条件を常に満たしています。
条件1:読んでいる人の自己対話を促している
あなたのポートフォリオを読みながら、自分自身のケースを顧みたり、解決したいトラブルを再認識したり、違った視点をヒントとして得たりするような感覚です。
条件2:読んでいる人のニーズが満たされ、未来のイメージが拡大する
あなたの力でニーズが満たされて、発注側の未来像がより良くなるイメージを持つということです。
条件3:ポートフォリオの作者に対して人間味を感じられる
自分の個性や想いを入れることで、人間らしい仲間としてのパートナーシップが築けるイメージを与えるために非常に大切です。
総じて、読んでいる人のあらゆる想像力を掻き立てるポートフォリオこそが、仕事に繋がるポートフォリオになります。
ポートフォリオにはクリエイターのセンスが詰まっている
「売れるポートフォリオ脳」を育てれば、あらゆるクリエイティブの力が底上げされる
良いポートフォリオは、あらゆる業界のクリエイターにとって、とても頼もしいビジネスパートナーとなるでしょう。たかがポートフォリオ、されどポートフォリオ。作品集・実績集をどう作り込むかで人生がはっきり変わります。
さて、多くのクリエイターにはキョトンとされるかもしれませんが、「ポートフォリオを制する者は、すべての集客を制する」と断言できます。
転職を成功に導くポートフォリオは、売れる営業と同じです。転職を成功に導くポートフォリオは、売れるLP(ランディングページ)と同じです。売れるデザインとも、売れる文章とも同じです。
転職を成功に導くポートフォリオは、売れるコンテンツを作ることに向き合う作業です。ポートフォリオを作り込むことを通して、コンテンツをコンバージョン(成約・購入・お申込み)させる脳を鍛えることができれば、どんな案件に対しても売れるコンテンツを作ることができるようになります。
単にキレイにデザインするだけでなく、ターゲットへの訴求が上手になり、売れるデザインを作れるようなデザイナーに成り上ります。単にすごいイラストが描けるだけでなく、媒体とターゲットにフィットした数字を動かせるイラストレーターになります。単に写真の撮影スキルが高いだけでなく、デザイン物を見越して潜在顧客のニーズに沿った写真を見越して撮影できるカメラマンになります。
総じて、<売れるポートフォリオ脳>を鍛えることで、売れるクリエイターへ成り上っていきます。しかも、それは自己発信、自分で生み出したり、自分で運営するコンテンツでも役立ちます。
転職を大きく成功させるポートフォリオの構成
訴求性の強いポートフォリオの作り方
訴求の弱いポートフォリオと訴求の強いポートフォリオには以下のような違いがあります。
<訴求の弱いポートフォリオ>
・P0 表紙
・P1~P20 実績紹介
<訴求の強いポートフォリオ>
①表紙
②実績ページ
③ターゲティングページ
④差別化ページ
⑤レビューページ
⑥ウィルページ
⑦カバーページ
転職においてポートフォリオはかなり重要です。入れ込む内容が指定されている「履歴書」や「エントリーシート」と違い、ポートフォリオは主体的に自由なアピールが行えます。だからこそ、上記のようなページ構成で、自分をきちんと伝えることが大切なのです。
ターゲティングページ
自分とマッチングするターゲットを伝えるページ。「自分の能力や行動体質がマッチする企業」を伝えるページです。ターゲットを明確化することで、採用担当者は「そうそう!こういうことできる人欲しかったんだ!」と考えてくれるようになります。場合によっては、「忘れてた!そうだ、こういう人のほうがウチには合っている!」と考えを変えることができます。
レビューページ
仲間やクライアントからの声を紹介するページです。第三者からクリエイターとしての声を貰うことで、ポートフォリオ全体の信ぴょう性をぐっと高めることができます。
差別化ページ
他のクリエイターと差別化を伝えるページ。
ウィルページ
クリエイターとしての想いを伝えるページ。最後に想いを伝えることでポートフォリオ全体が「締まった印象」になります。結果、ポートフォリオの読後感が非常に良くなり、あなたの印象度を高めることになり、それが採用に繋がるのです。
カバーページ
今後の可能性を広げるページ。表紙のカバーではなく、今後の転職をカバーするページです。ミスをカバーするページとも言えます。ポートフォリオで即決にならなかった場合にも、今後の可能性を高めてくれるためのカバーを意味します。締めくくりのウィルページの次に来る最後の最後のページです。
実績だけを単調に並べたポートフォリオになっていたクリエイターは、これらのページをポートフォリオに入れ込んでみてください。すると、相手の反応が大きく変わるでしょう
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