Webデザイナーのサイト改善などに必須!Webマーケティングを知ろう
「Webデザイナーになるためには、Webデザインだけ勉強しておけば大丈夫」と思っている方はいらっしゃいませんか。
確かにWebデザインを学習して身につければ、デザイン性の高いWebサイトを作れるようにはなるでしょう。しかしそれだけでは真のWebデザイナーにはなれません。Webデザイナーとして仕事に就きたい、あるいは独立したいという場合は、Webデザイン以外のWeb関連知識を習得しなければなりません。
特にWebマーケティングは学習しておいた方がよいでしょう。Webマーケター的視点を身につけることで、クライアントに納品したWebサイトの集客効果が思ったより高くなかった場合に、改善点を洗い出せます。そしてWebサイトを効率よくアップデートして集客効果を高めたりできるようになります。
今回はWebデザイン改善などにも必要なWebマーケティングとは何か、そしてWebマーケティングを身につけるメリットもご紹介していきます。「Webデザイナーとして仕事をするには何が必要か知りたい」という方は、Webマーケティングの重要性が分かるのでぜひご覧ください。
Webマーケティングとは
そもそもWebマーケティングとは何でしょうか?Webマーケティングとは、文字通り「Webを通じてマーケティングを行う」という意味です。マーケティングとは「商品やサービスが売れるような市場を作るため、さまざまな企業活動を行うこと」であり、それをWeb経由で行うためWebマーケティングと呼びます。
現代ではテレビや新聞といったマスマーケティングに代わり、WebサイトやSNSといったWebツールを用いてのWebマーケティングが主流になりました。Webマーケティングは予算の少ない中小規模の企業でもコストを抑えて導入できるため、シェアが広まったわけです。
そしてすでに述べたように、WebサイトもWebマーケティングを実行するための代表的ツールの一つです。デザインの凝ったWebサイトを作っても、そのサイトから予想通りのマーケティング効果を得られるとは限りません。成果を出し続けられる効果的なWebサイトを作るためには、Webマーケター的視点からユーザーの行動を分析して、それをWebサイトに落とし込む必要があります。
WebマーケティングをWebデザイナーが知っておくメリット
ここからはWebマーケティングを習得することで、Webデザイナーにどのようなメリットがあるのか記載していきます。
・効果の出るWebサイトを作成できるようになる
・効果的にWebサイト改善ができる
・他Webツールとの効果的な連携を模索できる
効果の出るWebサイトを作成できるようになる
Webマーケティングを学習していないと、ただクライアントの希望通りにWebサイトを作成するだけになる可能性があります。しかしそれでデザイン性の高いWebサイトを作っても、集客には結びつきません。Webサイトを訪問するユーザーが見たいのはデザインではなくて、中のコンテンツだからです。
ユーザー視点に立ってコンテンツまで考慮したWebサイトを作成するには、Webマーケターとしての視点が欠かせません。例えばターゲットユーザーのデータをもとにWebサイトにどんな内容を求めているかを分析し、それに見合った内容のページを追加します。またターゲットユーザーに合わせてフォントの種類やサイズ、内部記事内容、「CtoA(ユーザーに購買や問い合わせアクションなどを行ってもらうための仕掛け)」ボタンなども作り込みます。
そして完成したWebサイトは、本当にクライアントの収益に結びつく優良なWebサイトになるはずです。このように、Webサイト集客に必要なユーザーファーストの視点に基づいて優良なWebサイトを作れるようになるのが、WebデザイナーがWebマーケティングを学習するメリットです。
効果的にWebサイト改善ができる
Webサイトは作って終わり、ではありません。適切に「PDCAサイクル」を回しながら内容を改善していく必要があります。
Webデザイナーだけではなく、Webマーケターとして「Google Analytics」といったページ分析ツールや、「Ptengine」といったヒートマップツールを活用できるようになれば、適切なPDCAサイクルを回しながらWebサイト改善ができます。
例えばGoogle AnalyticsではWebサイト内ページごとの流入数、PV数、新規顧客数、リピーター獲得数やコンバージョン率などを細かく分析できます。使いこなすのには時間がかかりますが、慣れればどのページがコンバージョンに重要な役割を果たしているか、そしてどのページが「SEO」的に効果の薄いページになってしまっているかなどを把握できます。
またPtengineではページごとではなく、各ページ内のどの要素に問題があるかをサーモグラフィー調のグラデーションで計測できます。例えばページ内でメニューがよく押されていればその部分は赤色になり、よく使われている優良な部分だという判断ができます。またCtoAボタンの色が青など寒色に近ければ、ボタンを押すハードルが高いなどの問題があることが分かります。
こうした分析ツールの結果をもとにWebサイトページや要素を変更すれば、無駄な作業を行わずに効率よくWebサイト改善作業ができます。
他Webツールとの効果的な連携を模索できる
現代ではWebサイトに限らずSNSやアプリなど、多数のWebツールが存在しています。そしてWebサイトを単独ではなく、SNSと連携させて動線を増やしたりといった施策が一般的です。こういったWebツール同士の連携の場面でも、Webマーケティングが役立ちます。
例えばWebサイトを公開したばかりで集客効果が得られない場合でも、Web分析で集客効果があると分かったSNSアカウントをWebサイトに紐づければ、より短期で集客効果をWebサイトに持たせられるようになります。また逆にすでに集客効果のあるWebサイトを新規開設したSNSアカウントと連携させれば、短い期間でSNSアカウントを育成できます。
WebサイトやSNSアカウントなど各Webツールのどれがどういう風に人気があるのかは、Webマーケターとして各ツールの分析を行わないと分かりません。そしてWebマーケター的視点を持てるようになれば、「このWebサイトはあのSNSアカウントやアプリと連携させると効果が高そうだ」という確度の高い推測が可能になります。
Webマーケティングの最新情報もチェックしておこう
Webマーケティングというのは移り変わりの激しい分野です。例えばSNSの普及により、「インフルエンサーマーケティング」という新しいマーケティング手法が登場し、SEO面では、「Google」がユーザーファーストの視点でアルゴリズムを逐一更新しています。
このような状況でWebマーケティングをいったんかじったからといって、よいWebデザイナーになれるわけではありません。デザイントレンドだけでなく、Webマーケティングの最新情報までチェックできるようになるのが、真のWebデザイナーへの道につながります。
Webマーケティングの最新情報は、各マーケティング会社が提供しているオウンドメディアで入手できます。また著名なWebマーケターをSNSでフォローすれば、通知でWebマーケティングの最新情報が入ってきます。ぜひ自分に合った方法でWebマーケティングの最新情報をチェックできるようになってください。
まとめ
今回はWebデザイナーにとって重要な、Webマーケティングについて解説してきました。
Webデザイナーとして学習した分、高いデザイン性のWebサイトを作りたいのは分かります。しかしそれもユーザーが見てくれなければ、売れない絵画と同じ状態になっていしまいます。
ユーザーが頻繁に見てくれる本当に価値のあるWebサイトを作るには、Webマーケターとしての視点が欠かせません。ぜひWebマーケティングも学習して、真のWebデザイナーになってください。
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