クリエイターが知っておきたいデジタルコンサルティングファームの知識
デジタルコンサルティングファームとは
最先端のテクノロジーを用いて、企業のデジタル化を支援するコンサルティング
コンサルティングファームとは、クライアントの①問題点の発見・可視化、②対応策や改善策の提案、を主軸とする会社を意味します。
デジタルコンサルティングファームとは、クライアントの問題の発見・可視化を行い、最先端のデジタルテクノロジーを用いて、対応策や改善策の提案をする会社を指します。
コンサルティングにデジタルが占める割合が増えてきている
コンサルティング即ち「デジタル支援」の時代に
日本国内におけるデジタルコンサルティングの市場規模を急速に拡大しています。
IT専門調査会社 IDC Japanのレポートによると、2017年には3921億円であったコンサルティング業界の市場規模が、2022年までの5年間で5612億円にまで到達すると予測されています。
デジタルテクノロジーが多様かつ急速に進化する中で、企業活動とデジタルの関係は非常に密接になってきています。
例えば、店舗販売でまったく日の目を見ない商品が、EC導入とSNSによるコンテンツ・マーケティングとMA(マーケティングオートメーション)の導入で、インターネット上で大きな売上とブランド価値を誇る商品になることもあります。
経営、販売、人事、管理、営業、経理など、あらゆる部署のコンサルティングをする中で、今やデジタルは切り離せない時代となっています。
デジタルコンサルティングは新規ビジネスの創出に取り組む機会も非常に多い
デジタルコンサルティングには起業家精神が求められる
デジタルコンサルティングは、デジタルが未開拓の企業へ、適切なデジタル導入を促し、既存の問題を解決するに留まりません。
デジタルコンサルティングは、新規ビジネスの創出に取り組む機会も非常に多いのです。それは、デジタルが企業に爆発的な変革を起こす可能性を常に秘めているからです。
そのため、デジタルコンサルティングは、ネガティブな課題を解決するだけでなく、新たな可能性を引き出すイノベーティブな発想が求められます。デジタルコンサルティングには、新規事業をデジタルと融合させ、企業を新たな方向性へ導くことも求められるのです。
デジタルコンサルティングが網羅する分野
デジタルコンサルティングは非常に混沌としている
デジタルテクノロジーは進化がスピーディーで多様な広がりを示しています。そのため、デジタルコンサルティングが網羅する分野はかなり混沌としているでしょう。
例えば、マーケティング戦略や事業拡大などのデジタルコンサルティングを考えただけでも、以下のような分野の視点から企業の問題を捉えていく必要があるでしょう。
・モバイルアプリ、UI/UX、EC、オウンドメディア
・コンテンツ・マネジメント
・コンテンツ・マーケティング
・カスタマージャーニーの作成
・CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)
・MA(マーケティングオートメーション)
・SFA(セールスフォースオートメーション)
・IoTやAIの活用
・ビックデータ分析事業
企業のニーズや予算は限定的なものであっても、デジタルの混沌とした状況から、あまりにも選択肢が多く、対応策や改善策を絞るスキルが求められます。
最後に:クリエイティブ企業はデジタルコンサルティング力を身につけていこう
最適なデジタルコンサルティングは経験の質と量で決まる
コンサルティングファームがデジタルにおけるコンサルティング能力を高める一方、デジタルに携わるクリエイティブな企業も、デジタルコンサルティングを提供できる可能性を秘めています。
特に、自社でコンテンツやプロダクトを運営し、デジタルツールを駆使しながら、改善や向上を行っている企業は、そのノウハウをそのまま他の企業へ適用させられる可能性があります。
単にデジタルクリエイティブを提供するだけでなく、運営や運用の経験を増やし、ノウハウ化していくことができれば、ある種のデジタルコンサルティングを行うことができるでしょう。
デジタルクリエイティブの現場でクライアントにサービスを提供し、自社のコンテンツやプロダクトをセルフコンサルティングしているからこそ見える世界があるはずです。
デジタルコンサルティングという視点で、クリエイティブ企業の成長を図ってみるのも良いかもしれません。
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