40代以上フリーランスがクリエイティブ業界で活躍するために必要なこと
「人生100年時代」、「一億総活躍社会」と言われ、40代・50代・60代はまだまだ働き盛り。100年の人生を想定すると、70歳になっても残り30年があるわけです。
40代(50代・60代)以上の企業勤めのビジネスパーソンの中には、「40代(50代・60代)からフリーランスになっても活躍できるんだろうか?」と疑問に感じている方もいるでしょう。
もしくは40代(50代・60代)以上で既にフリーランスになっていて、「今後も自分はフリーランスとして通用するんだろうか?」と不安になっている方もいるでしょう。
そこで、今回は、40代以上フリーランスがクリエイティブ業界で活躍するために必要なことについて掘り下げていきたいと思います。
前提:どんなビジネスでもスキルを持ったランサーであれば、稼ぎ続けるのは難しくない
一人で完結する事業ならば、ローリスクで適度なリターンを得られる
まず、前提としてお伝えしたいのは、フリーランスは、自分一人で完結するサービスや商品を持っていれば、安定して稼ぎ続けるのは難しくないということです。
例えば、ライターやデザイナー、エンジニアは専門家ですよね。自分の家でパソコンとネットがあれば、その他の大きな経費は掛かりません。
あとは、自分の専門性の質と個性を磨けば、自分や家族が生きていくには十分な対価を得ることができます。
それは世の中で発注したい仕事量に対して、個人一人が請け負える仕事量はあまりにもごく僅かであり、きちんと実力と個性を磨いておけば、必然的に自分が生計を立てられるほどの仕事が舞い込むからです。
もちろん、リアルなビジネス交流や出展会の参加、SNSやブログでの発信、クラウドソーシング系プラットフォームの登録、個人媒体からの広告など、認知施策や集客をしていく必要はありますが、個人で完結するビジネスは、集客に関してはそこまで戦略的に行わなくても、仕事が回らないほどに舞い込むようになります。
ですから、40代以上フリーランスがクリエイティブ業界で活躍し続けることは難しいことではありません。
まずは、この前提をマインドセットとして築いていけるかが重要だと言えます。
老害にならずに、「大人の余裕」を商品力にしたい
年の功がポジティブな印象になるように
40代以上のフリーランスは、年齢を重ねていることが強みになっていれば、とても大きく活躍できるようになります。
包容力のあるヒアリング、的確に導いてくれるディレクション、細やかで柔らかいデザイン、しっとりした深みのあるライティング、忠実な職人肌のプログラミングなど、余裕のある大人のパフォーマンスというのは、とても心地よいものがありますよね。
大人の人に頼みたい案件はたくさんあります。ライティング案件で、インタビューが必要な場合、大人のセンスや思考を持ったインタビュアーを起用したいと考えることもあります。
年齢はきちんと重ねていれば、それだけで強みになります。
自分の感覚を疑い、年下からもアドバイスを積極的に受けるなどして、大人の自分になるためにより必要なことを明確に炙り出していきましょう。
スキルや感覚のガラパゴス化を防ごう
新しい要素を取り入れたアウトプットを定期的に心掛ける
自分の引き出しを新陳代謝していない40代以上のフリーランスは、スキルや感覚がどんどんガラパゴス化していきます。
スキルや感覚がガラパゴス化していくと、本質的に低クオリティになる可能性が高くなります。そのため、情報弱者などのように、リテラシーの低い人から仕事を得てお金を稼ぐという流れになってしまいます。
フリーランスで稼ぐことだけに追われていると、スキルやセンスをアップデートする機会を失います。定期的に、じっくりとスキルやセンスを磨き続けていくことが大事です。
今の時代は、スキルの陳腐化がかなり早くなっています。そのことを考えると、40代以上だけでなく、20代のフリーランスも動き方次第では、すぐに飯が食えなくなる状況もあります。
スキルやセンスを定期的にアップデートしながら、自分のフリーランスとしての稼ぎを生みだすようなワークフローを確立したいところです。
案件を受けるときは、「自分のできること」だけでなく、「今の自分には少しハードルが高いけど、リサーチや新しいスキルを一気に拡張すれば提供できる」仕事をすると良いでしょう。
Webデザイナーの場合は、使ったことがない高度なオープンソースを扱えるようになって、次回の案件からはそれをテンプレ化して、価格に対してより高品質なデザインを提供できるようになります。
最後に:プレイヤーとして素直で真摯な紳士になろう
自分自身が重ねていく歳を大きな価値にしていこう
以上、40代以上のフリーランスがクリエイティブ業界で活躍するために必要なことについて掘り下げてきました。
20代からすれば、明日40代になれるわけではありません。20代のフリーランサーが40代になろうと思ったら、20年必要になるのです。
もちろん、20代のフリーランサーが、大人の魅力を突き詰めて研究して、鍛錬を繰り返し、案件やクライアントによって、大人らしさを演出することはできます。
しかし、本当に大人として年齢を重ねているという事実に置いては、若いフリーランサーは絶対に手に入れられません。
企業勤めにおける「年功序列」は終焉を迎え、「終身雇用」は崩壊していくでしょうが、しっかりと年齢を重ねて行けば、自然に年上が魅力的になり、仕事は年上に流れていきます。
フリーランスで活躍するなら、年齢を重ねるほど、周囲に対して、無知や未知に対して素直で真摯に向き合っていきましょう。
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