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Webサイトを正しく認識させよう!クローラビリティ改善のポイント
COLUMN 2020.6.23

Webサイトを正しく認識させよう!クローラビリティ改善のポイント

Webサイトは、検索エンジン内の検索結果に表示されることで真価を発揮します。

インターネットにアップロードされたWebサイトは、まず「クローラー」に読み込まれます。クローラーによるWebサイト認識がうまく成功しなければ、SEO上も悪い影響が出ます。Webデザイナーとして働くならば、クローラーに認識されやすいWebサイトを制作できるようにしたいものです。

今回はクローラーに関係する「クローラビリティ」とは何か、そしてその重要性や改善のポイントなどをご紹介していきます。「自分の制作したWebサイトが、思ったように検索結果に表示されない」と困っている方は、ぜひご覧ください。

クローラビリティとは

クローラビリティとは、「Webサイトに対するクローラーの巡回しやすさ」を指します。

クローラーはインターネット上からWebサイトを探し出し、その内容を読み込む役割を果たします。読み込まれた内容はインデックス(データベース)に保存され、検索エンジンを利用しているユーザーにランキング表示されます。

ユーザーに対してWebサイトを閲覧してもらうためには、まずクローラーにWebサイト内リソースを読み込んでもらう必要があります。いち早くクローラーにWebサイト内巡回を行ってほしい際は、「Google」の「サーチコンソール」などを使ってクロール依頼を掛けることもできます。

クローラビリティはSEOに大きく影響する

クローラビリティは、SEOに大きく影響します。

たとえばクローラビリティが高いWebサイトAと、クローラビリティが低いWebサイトBが存在するとします。

Aのほうではクローラーが頻繁に訪れ、Webサイト内リソースを認識します。結果的にさまざまな検索結果に対してさまざまなWebサイト内ページが表示され、ユーザーの目にWebサイトが触れやすくなります。

対してBはクローラーが積極的には訪れないので、Webサイト内リソースがうまく読み込まれません。結果的にインデックスされないページが増え、検索結果に表示されにくくなります。

このようにクローラビリティが高いWebサイトのほうが、低いWebサイトより検索エンジンに認識されやすくなり優遇されます。ですからWebサイトを制作する際は、クローラビリティを意識する必要があります。

クローラビリティを改善するポイント

ここからは、クローラビリティを改善するポイントを解説していきます。

・コンテンツSEOの観点から、質の高いコンテンツを制作する
・Webサイト構造を分かりやすくする
・Webサイト内回遊性を上げて、クロールしやすくする
・Webページ読み込み速度を改善する
・XMLサイトマップを設置してクローラーに読み込ませる

コンテンツSEOの観点から、質の高いコンテンツを制作する

まずは「コンテンツSEO」の観点から、ユーザーを満足させられる質の高いコンテンツを制作しましょう。

いくら頻繁にWebサイト内に記事をアップロードしても、質が低いと意味がありません。テーマとなるメインワードを中心に関連ワードも盛り込み、ユーザーの悩みを完全に解決できるようなコンテンツ作りが重要です。

質の高いコンテンツは内容も分かりやすく認識しやすいので、クローラーが積極的に巡回してくれるようになります。

Webサイト構造を分かりやすくする

クローラーに正しくWebサイトリソースを認識してもらいクローラビリティを高めるためには、Webサイト構造もポイントです。

たとえば
・サイト内に<h1>タグは一つだけにする
・<img>タグはalt属性で内容を説明する
・ページリンクは<a>タグで設定する

など各Webサイト要素ごとに適切なタグを打てば、「この要素はこういう役割がある」とクローラーも把握しやすくなります。

Webデザイナーとしてタグの各役割をしっかり理解して使い分けられるようにしておくのは、ユーザーのためだけでなくクローラーのためにも重要です。

Webサイト内回遊性を上げて、クロールしやすくする

クローラーにWebサイト内ページをうまく読み込ませるためには、Webサイトの回遊性もポイントになってきます。

たとえば内部リンクのほとんどないWebサイトと関連性の高い内部リンクなどが複数貼ってあるWebサイトでは、内部リンクが複数貼ってあるWebサイトのほうがクロールされやすいです。内部リンクが複数貼ってあるWebサイトは、リンクからさらに下層のページをたどったりと回遊するのが簡単なためです。

また外部から被リンクをたくさんもらっていると、外部から自分のWebサイトへクローラーが流入してくれるのでクローラビリティが高まります。

ただし質の低いリンクは返ってクローラビリティを損ねてしまうので、内部リンクも被リンクも不正をせず質の高いものを用意しましょう。

また回遊性を上げるためには、URLの正規化も重要です。

クローラーは、「www」や「https」の有り無しを明確に判断します。つまり同じURLでもwwwがある場合とない場合、またhttpsとhttpの場合でURLが分けられてクロールされてしまいます。

URLが分散しているとクローラビリティが低くなるので、統一する必要があります。

たとえばhttpsとhttpのWebページが混在している場合は、すべてのURLを「https」に統一します。またwwwありでユーザーがWebサイトへアクセスしてきた場合は、「301」リダイレクトを設定してwwwなしのほうへ自動誘導できるように準備しておきます。

こういった対策により、クローラビリティは向上します。

ステータスコードについては他にも「404」など必要なコード設定を行い、無駄なクロールが発生しないようにしておきましょう。

Webページ読み込み速度を改善する

Webページの読み込み速度改善は、ユーザビリティだけでなくクローラビリティにも有効です。Webサイトの読み込み速度が速ければ速いほどクローラーが1ページをクロールする時間が減り、よりサイト内の多くのページをクロールしてくれるようになるからです。

・画像はむやみに大きいサイズを使用せず、リサイズして圧縮する
・CSSやJavaScriptは改行コードを削除したりして、軽量化(min.js)しておく
・AMPを導入し、スマホで素早くWebサイトが読み込まれるようにする

上記のような対策で、Webページ読み込み速度は確実に改善します。速度が気になる場合は、「Google」の「PageSpeed Insights」などで分析を行ってみましょう。

XMLサイトマップを設置してクローラーに読み込ませる

クローラーにWebサイト内構造を理解してもらうために、「XMLサイトマップ」を用意するのも有効な手法です。

XMLサイトマップ設置によりWebサイト内にどんな下層ページがあるか、またどんなつながりを持っているかをクローラーが素早く判断できます。XMLサイトマップ作成後は、サーチコンソールなどで存在を伝えるのも忘れないようにしてください。

XMLサイトマップを手動作成すると時間が掛かるので、Web上のツールを使いながら作成を効率化しましょう。

まとめ

今回はクローラビリティとは何か、そしてその重要性や改善のポイントなどをご紹介してきました。

これからWebサイトを作成する際も、また作成後に改善を行う際もクローラビリティは重要です。回遊性や読み込み速度を重視したWebサイトを制作すれば、クローラビリティだけでなくユーザービリティ向上にもつながります。

ぜひクローラビリティ対策をしっかり行い、広くユーザーに閲覧されるWebサイトを作ってください。

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