BtoB向けWebサイト作りで重要な5つのポイント
B to Cサイトは、私たちが「一般消費者」の立場に立つことができ、あらゆるイメージをしながら制作することができます。B to Cサイトは情報収集もしやすいです。
一方、B to Bサイトは、業界を把握するところから始めないといけません。間違ったリテラシーでWebサイトを制作するリスクが常にあるのです。
そこで、今回はB to B向けWebサイト作りを行う際のポイントについて掘り下げて解説していきたいと思います。
ポイント1:クライアントに興味を持つ
興味は最大の武器
B to B向けサイトの制作はマインドセットも非常に大切です。その最も大切なマインドセットが「広い視野と深い思慮で興味を注ぐこと」です。
B to B向けサイト制作成功の秘訣は、制作チームが、「B(発信企業)とB(ターゲット企業)」になりきることです。
あたかも、Bの業界にどっぷり浸かっているようなリテラシーと知識を持っていれば、サイト制作は大きな成功を呼び寄せることができます。
興味を行動で示すのは「ヒアリング」です。聞く力は興味があれば高まります。
そして、興味をどんどん刺激するには、「不慣れな情報を一定量咀嚼していくこと」にあります。
どんな情報も最初は関心を持てないかもしれませんが、知っていけば、嗜めるようになるのです。
そのため、クライアントと直接コミュニケーションを取るディレクターだけでなく、デザイナーやライターともB(発信企業)とB(ターゲット企業)の知識や情報を共有し合うことが大切になります。
ポイント2:Webサイトの目的を徹底して決める
Webサイトで実現したいことを羅列する
まずは、Webサイトでクライアントが達成したい目的を徹底して洗い出します。
この目的をヒアリングする過程で、企業の経営的な課題、事業のシステム的な課題など、あらゆる課題が同時に出てくるでしょう。
B to B向けサイトに限らず、Webサイト1本が完全に独立して動くという企業はあまりありません。
Webサイトに反応があれば、同時に企業内の人間にもサイトに関連する動きがあるはずです。
Webサイト単体で成し遂げたい目的なのか、他のシステムと連結させたいのか、作った後の運営も含めて、様々な目的をピックアップしていきます。
ポイント3:Webサイトの目的に優先順位を付ける
Webサイトのコアな役割を決めてしまう
1つのWebサイトで実現できることには限りがあります。様々な目的を1つのサイトで実現しようとすると、閲覧者は情報を追えなくなってしまいます。
特にB to Bサイトは専門性が高いため、目的の軸に明確に決め、読み手をスムーズにエスコートする必要があるのです。
売上の増加なのか、お問い合わせの獲得なのか、見込み客との接点を作るのか、優先順位を決めていきましょう。
場合によっては、サイトを小分けにする選択も出てくるでしょう。
ポイント4:読み手のリテラシーポイントを明確に設定する
どれくらい翻訳するべきなのかをラインを決める
B to Bサイトでダメな例は、発信側の企業が、自社の世界のワーディングでサイトを完結させることです。
これでは、受け手側の企業担当者がまったく理解できない現象が起きます。
ワーディングとは、文章などを書くときに、ペルソナにより響かせるために最も適した言葉を選定し、言葉づかい、言い回しを統一することです。
まさにB to B向けWebサイト制作の肝であり、一番力を掛けるべきところだとも言えるでしょう。
B to Bサイトのデザインの質は情報設計で大方決まります。情報設計は、Webサイト制作では、「ページによってどんな情報を含めるか」といった単位で考えられますが、B to Bサイトの場合はもっと細かく、そもそもの情報自体を翻訳しなおすところから始める覚悟が必要です。
専門用語がSEOとして重要な役割を果たしているのであれば、その専門用語を利用しながらも、その用語を分かりやすく端的に説明していかなければなりません。
ターゲットとなる企業担当者が、どれぐらいのリテラシーなのかをきちんと設定していきましょう。
読者リテラシー設定をクライアントとの間で共有していなければ、クライアントが社内でWebサイトをチェックする際に、情報を間違った方向に翻訳される可能性があります。
読み手のリテラシーポイントを共通認識し、そのポイントにズレていないか、クライアントと制作チームが足並みを揃えるようにしていきましょう。
ポイント5:デザインやコンテンツをダイレクトに届ける
分かりやすさは必要だが、エッジを効かせる必要はない
B to Bサイトの閲覧者は、自分の気分やペースでネットサーフィンしている個人ユーザではりません。企業の中である役割や目的を果たすためにスピーディーに情報を探っています。
大事なのは分かりやすさです。アニメーションをふんだんに使う必要はありません。
漫画で分かりやすくすることも大事かもしれませんが、サイト全体が漫画である必要はありません。より分かりやすく理解したい人のために漫画を設定すると良いでしょう。
先ほども伝えましたが、そもそもワーディングを工夫して、設定したリテラシーレベルの読者がテキストや図表のみで情報を咀嚼できるレベルを目指したいところです。
Webに動画を埋め込む際は、その動画にどんな内容が入っているのか、事細かに表記する必要があります。1分~3分にはどんな内容が入っているのか、動画の目次を書くことで、閲覧者はその動画を閲覧するべきかどうかを正確に判断できるようになります。
無駄な情報を見ると、サイト自体が無駄なものだという認識を持ち、離脱します。
デザインやコンテンツをダイレクトに届ける意識を持つようにしましょう。
最後に:B to Bに強くなれば、クリエイターとしてより活躍できるようになる
第一線で活躍するために、B to Bの創作力を高めよう
以上、B to B向けWebサイト作りで重要なポイントを掘り下げていきました。B to Bサイトを細かく丁寧に作るクリエイティブ力があれば、他のクリエイターよりも抜きんでることができます。
B to Cでは、いい加減で済んでいた部分が、B to Bでは向き合うべき部分になります。B to Bの制作力はB to Cの制作力にも生きてきます。
B to BのWebサイト制作力を高めて、幅広いWebサイトが作れるクリエイターになっていきましょう!
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