シェアリングエコノミーサービスとは?レンタルとの違い、なぜ、シェアリングが流行っているの?
シェアリングエコノミーサービスとは
「個人所有」から「全体共有」の時代へ
シェアリングエコノミーサービスとは、インターネットを介して個人間で貸し借りや交換することで成り立つ経済の仕組みを生かしたサービスを意味します。
つまり、「全体共有」サービスです
世の中に存在するシェアリングエコノミーサービス
シェアリングエコノミーサービスの種類
今の世の中はあらゆる物事を「全体共有」することができるようになっています。
<サービスの種類>
・カーシェアリング
・ファッションレンタル
・農業地シェア
・スキルシェア
・シェアハウス
シェアリングサービスの最も特徴的なのは、今まで所有する必要があったものを、一時的な借用や利用で済ませることができる点にあります。多額な資金で購入しなければ体験や依頼ができなかったモノやコトが、開かれた不特定多数へ向けてシェアされることで、一人一人が手軽にレンタルや利用が行えるようになったのです。
例えば、上記のカーシェアリングは、車を買う必要がなく車に乗ることができ、ファッションレンタルは、服を購入することなく高級ブランド物を身にまとうことができ、農業地シェアは、土地を買うことなく農業を体験できます。
カーシェアリングとレンタカーの違い
シェアリングとレンタルは何が違うのか?
シェアリングエコノミーの輪郭を捉えていく中で、多くの人が「それって、レンタルサービスと何が違うの?」と感じるはずです。実際に「レンタル」という言葉で展開しているシェアリングサービスはたくさん存在します。
そこでレンタルでもシェアリングでも一般的な認識度が比較的に高い、カーシェアリングとレンタカーの違いを例にしていきましょう。レンタカーとは、単純に車を有料で借りるサービスです。数時間から1ヶ月まで幅広い貸し出し料金形態ですが、都度借りているような使い方です。
一方、カーシェアリングは特定の自動車を会員間で共有し、それぞれが利用したい時間に借りることができるサービスです。
つまり、ランダムなタイミング(断続的)に利用する場合はレンタルです。逆に、日常的で連続的なタイミング(継続的)に利用する場合はシェアリングという認識です。
セミプロやちょっと詳しい人へスキルシェアリング
スキルをシェアするという概念
モノだけでなく、コトに関するシェアリングサービスが勢いよく増えています。例えば、企業がプロのデザイナーに仕事を依頼することも、「スキルシェア」と言えば、スキルシェアですが、そうした認識はしません。
従来はマーケットとして成立し得なかった「コトの共有」こそがスキルシェアです。では、それはいったいどういうことかとうと、セミプロやちょっと詳しい人へあらゆることを頼むことができるようになったということです。
例えば、折り紙を上達させたい人が、趣味で変わり種の折り紙を作っている人に、オンラインで折り紙の作り方を指導してもらうといったケースです。仕事でチラシを作る必要がある人が、専門学校に通っているデザイナーの卵に、チラシの作り方を習うのも立派なスキルシェアと言えます。
私達は、必ずしも列記としたプロにスキルを共有してほしいわけではありません。自分よりも少しできる人と円滑にそして快適にマッチングし、有意義な時間になることを目的としていることも多いのです。
スマホとネットが円滑にしたシェアリングエコノミーサービス
シェアリングエコノミーサービスが隆盛を極めた理由
モノもコトもシェアリングサービスが一気に増えたのは、シェアリングしやすい仕組みを時代が作りやすくなったからです。特にスマホとインターネットがシェアリングエコノミーの土壌づくりに大きく貢献しています。
サービスを展開する側からすれば、多くの不特定多数の人に届けることができ、シェアのスケジュールがどんどん埋まっていくことが求められます。それでいて、不特定多数のシェアリングを管理しやすくなれば、安価でシェアに出しても、サービスで利益を出すことができます。
また、スマホアプリで手軽にサービスを申し込んだり、全国から自分のニーズにマッチした物事を探すことができたり、オンラインで簡単にシェアしてもらうことができたり、サービスを利用する側のメリットがとても大きいものになってきています。
そのため、シェアリングエコノミーサービスが一気に広がっていったのです。
嫌消費とシェアリングエコノミー
「買う」のがリスキーな時代の価値観
これまでサービスや商品を所有する時代でした。終身雇用や年功序列が上昇的に成立していた時代は、購入する余裕があったのです。それは将来が安定で確定的であるため、購入したものを長期的に所有し、利用する見立てたがついたからです。
しかし、今の時代は変化が激しく、モノやコトは直ぐに廃れ、新しいものに取って代わっていきます。将来も不安定であるため、大きな買い物をしても、それが購入した金額ほどの価値を長期的に保ってくれるのか、その見立てもつけづらくなっています。
例えば、「若い世代は車を買わない」という嫌消費も、シェアリングエコノミーの観点から言えば、至極当たり前と言えるでしょう。若い世代は、テクノロジーの素早い変化を生まれた頃から感じ取っています。そのため、「物事を長期的に信用するということ自体がリスクである」という考えを持っています。
そのため、シェアするということが好まれているわけです。
単純にシェアしやすくなった
最後に:シェアリングエコノミーサービスから時代の本質を読み取ろう
今後も経済の常識は変化し続けていく
以上、シェアリングサービスの本質について分かりやすく説明してきました。シェアリングサービスとは時代の流れが自然に生んだものであることが理解できたと思います。
私達の経済的な行動は、時代の仕組みや置かれた環境によってその都度変わっていきます。突然変わったように見える経済活動も、日々の様々な影響から価値観がじりじりと変容し、その変容にいちはやく気づいた企業が新たなサービスを打ち出し、私達は自然にそのサービスにマッチしていくのです。
今後も経済の常識は変化し続けていくでしょう。日々の小さな変化を連続的に捉える視点を持つことができれば、いちはやく時代にマッチしたサービスを提供できるようにもなっていきます。ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。
▼関連記事
・プロライターの相場単価・原稿料-webライティングからコピーライティングまで
・クリエイターとは?クリエイターの定義
・グラフィックデザイナーの需要と将来性について