やる気がでないフリーランスもきっとアガるモチベーションアップ術
自分でモチベーションを高める力がフリーランスには求められている
フリーランスあるある:やる気が出ずに結局納期前に一気に片付ける
フリーランスとして生き抜くために「セルフモチベートに長けている」というのは、非常に重要です。フリーランスの自由度は、その自由度をどう扱えるかによって、度合いが大きく異なります。自分自身でモチベーションアップできないフリーランスは、むしろ、自由とは逆の捕らわれの身といった社会生活を送ることになるでしょう。
そこで、今回は、やる気がでないフリーランスもきっとアガるモチベーションアップ術をご紹介していきたいと思います。
方法1:自分の心に響く名言集を読み直す
ベタ過ぎるが、脳科学的にも良好な手法
モチベーションが最高潮の対極と言えば、うつ状態ですよね。生理学・血液学・脳科学を専門にする高田明和さん著『うつのツボ 薬に頼らずラクになる』(朝日新書)では、
感動的な言葉を聞くとミラー細胞が刺激されて、「自分もそうしたい、そのようになりたい」など真似したいという感情が引き起こされ、元気になり、意欲がわいてきます。
と述べられています。そして、重要なのは、本当に琴線に触れる言葉を見つけ、それをストックし、やる気がない時に口に出して唱えるということです。多くの名言をストックしていたほうが、新鮮な刺激を用意できるので、言葉の刺激もより強くなります。
口に出して、よく喋ることで、言語中枢の空間認知能は活発に働き、アイデアがどんどん出やすい状況になります。やる気が高まりながら、作業効率もアップしていきます。
方法2:同業仲間との会話
同業仲間と自己拡大し合っていこう
人が最もモチベーションが高まるのは、「新しい自分の可能性を見出すことができ、自分の人生がより向上していくことが腑に落ちる瞬間」です。新しい自分の可能性に気付くことは「自己拡大」と呼ばれます。
マウンティングなどをし合うことのない同業仲間の好敵手を見つけ、定期的に自己拡大し合える関係になれば、力はとても漲っていきます。先ほども言いましたが、口に出して、よく喋ることで、言語中枢の空間認知能は活発に働き、心は晴れやかになり、アイデアがどんどんあふれてきます。
自分も成長し、同業仲間も成長することで、会う度に、より無限の可能性を見出し合うことができます。
対話の相手を自己拡大することは、相手を評価し、褒めることでもあります。ほめ言葉は、自己報酬系群を活性化させ、褒められた人の取り組み方や思考力を高めます。お互いに相乗効果で良くなっていく関係が出来上がります。
方法3:炭酸泉
気持ち良い状態で血液の巡りをよくしよう
温泉や銭湯は入るだけでリラックスできますよね。程よく体が疲れるサウナもありますし、寝る前に深部体温を下げる水風呂もあります。
一番のおすすめは、「ぬるめの炭酸泉入浴」です。ぬるめの炭酸泉入浴は副交感神経を優位にし、皮膚の血管を一気に拡張させ、さらに血流を良くします。炭酸泉温浴は「運動しない運動療法」とも呼ばれていて、体をリラックスさせ、体を回復しながら、運動のような血流を促す効果が期待できるのです。
血流が促されると、体に必要な物質の取り込みや、発痛物質や疲労物質の回収がスムーズに行われます。食事、睡眠、仕事、趣味などがすべて健やかになります。血行が促進されると、疲れ、痛み、こりなどが軽減するので、仕事へのストレスも軽減されます。
方法4:良質な睡眠
意外にもフリーランスが軽視する睡眠環境正常化
一般的なサラリーマンであれば、「出社」「帰宅」という場所のオンオフ、「9時~17時」という時間のオンオフが明確です。しかし、フリーランスの方は、常にプレイヤーとしての感覚に強いられている人も多いように思います。
フリーランサーの脳はご自身が思っている以上に疲れているかもしれません。フリーランスの人がやる気が出ないとき、
- そもそも疲れ切っている
- ちびちび休んでいる
- 大きな休息を取っていない
- 納期に余裕があるのに焦っている
- 早く終わらせたいと思って机に向かっている
といった状況になりがちです。だからこそ、大きな分断として、がっつり睡眠を取ることで、起床後、やる気がアップするのです。じっくりと休むと、どうしても動きたくなるので、頭も心も体も余裕のある睡眠で休ませるべきです。
マットレス、マクラを良いものに買い替えたり、寝室をきれいに掃除したり、睡眠環境を正常化させましょう。それだけで、仕事のサイクルがよく回ります。良質な睡眠を取ることに成功し、睡眠そのものを好むようになれば、休むのが上手になります。良い睡眠を取ること自体が仕事のモチベーションにもなります。
方法5:ランニング
「頭の疲れ」と「体の疲れ」を一緒にしよう
ランニングは、何も考えずに体を疲れさせる最も簡単な方法です。デスクワークが多いフリーランスであれば、体は意外と疲れずに、頭が疲れていて、「なんだかすっきりしない疲れ」が残ったまま、食事や入浴や睡眠へ向かうことになります。
ランニングを取り入れることで、体と頭の疲れのギャップをなくし、すっきりとした気持ちで食事を取ることができます。
- お腹が減ったという明確な感覚
- 体をリフレッシュしたいという明確な感覚
- きちんと体を休めたいという明確な感覚
これらの感覚が、仕事のオンオフの明確な気持ちを作り上げてくれます。
番外編:ストックモデルを地道に作る
1つ1つの仕事に余裕が芽生えれば、モチベーションは操作しやすくなる
ストックモデルとは積み上げ型のビジネスを指します。例えば、検索ニーズが非常に少ないスモールワードを狙った記事を書き続けて、広告収入が得られるWebメディアを作るのはストックモデルになります。
デザインテンプレート、素材集、プラグインといったものを販売するのも良いです。
地道でも良いので、収入の柱を増やす作業をコツコツ行うことで、自分が自分に可能性を感じるような認知を持つことができます。実際にかなりの精神安定剤になります。
収入の柱として、1万、3万、5万、10万、30万、50万…と増えていけばいくほど、平常な自分の余裕が高まって、そもそもストレスを感じづらくなっていきます。
最後に:脳に悪い言葉を注いでやる気を下げないようにしよう
自然にやる気を下げる行動や言動を改める
フリーランスがモチベーションをアップさせる方法を述べてきましたが、最後に、モチベーションを無駄に下げない方法も添えたいと思います。
脳神経外科医である林成之さんの著書『脳に悪い7つの習慣』(幻冬舎文庫)を参考に、モチベーションを下げない方法を、以下まとめました。
- 「自分さえよければいい」と思わない
- 「興味がない」と決めつけない
- 「好きじゃない」と決めつけない
- 「嫌だ」と口にしない
- 「疲れた」と口にしない
- 「無理かもしれない」と考えない
- 「だいたいできた」と安心しない
これらのことを「しない」という選択をすれば、今回紹介した「方法1:自分の心に響く名言集を読み直す」や「方法2:同業仲間との会話」で高めたモチベーションも持続していきます。
やる気が出ないときは、ぜひ、今回の記事も参考にしてみて下さい。
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