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現役デザイナーに聞いた!グラフィックデザイナーのやりがいとは!?(1/3)
COLUMN 2019.1.29

現役デザイナーに聞いた!グラフィックデザイナーのやりがいとは!?(1/3)

現役のクリエイターにインタビューを通してクリエイターの仕事を明らかにしていきます。今回は現役「グラフィックデザイナー」の方に、グラフィックデザイナーの仕事とやりがいについて伺うことができました!全3回に分けてお届けする第1回です!

グラフィックデザイナーとは?

グラフィックデザイナーとはポスターや商品のパッケージをグラフィックデザインという技術を用いて制作する職業です。では、グラフィックデザインとは何なのでしょうか? 

Wikipediaによると…

グラフィックデザイン(英: graphic design)は、主として平面の上に表示される文字や画像、配色などを使用し、情報やメッセージを伝達する手段として制作されたデザインのこと
グラフィックデザインwikipediaより引用

とあります。 

ここでポイントとなるのが「情報やメッセージを伝達する手段」です。スーパーの安売りチラシをイメージしてみて下さい。大きく派手な値段のグラフィックが思い浮かびませんか?次に雑誌などの高級ブランドの広告ではどうでしょう?モデルの写真とブランドのロゴが配置されているだけのシンプルな見た目ですよね。この場合前者は「この金額で安売りをしています」という「情報」を伝達しています。後者は「私達はこんな雰囲気のブランドですよ」という「メッセージ」伝達しています。安売りチラシも高級ブランドの広告も「情報やメッセージを伝達」する為の手段としてグラフィックデザインという技術を用いて制作されています。 

グラフィックデザインとは何かなんとなくわかっていただけたでしょうか?ここからは、グラフィックデザイナーを目指している方に向けて就職先や仕事のやりがいについてお話していきます。

一般的には、広告プロダクションか出版に就職するのが主

グラフィックデザイナーを目指す一般的なキャリアパスとして、デザイン科のある美術大学や専門学校を卒業し、デザイン事務所、広告制作会社、印刷会社、出版社デザイン部などに就職します。グラフィックデザイナーと聞くと、Macでカッコよく働いているイメージがありませんか?実際の現場では写真の細部の修正、名刺の名前だけを打ちかえる、時にはファイル名を延々と変えるだけなど、細々した仕事を割り当てられてしまうことも…。 

「グラフィックデザイナー」を目指すのであれば、注意が必要です。実は上記のような細々した仕事は「DTPオペレーター」という職業に分類されるからです。DTPオペレーターは、デザイナーの指示に従いながら、デザイナーがデザインした原案(ラフ)をパソコン上で作っていく仕事です。PCで作業をしますがデザインを考えることはありません。DTPオペレーターからステップアップでデザイナーになることもできます。一方、初めからデザイナーとして就職する事がデザイナーとしての成長も速いので、就職の際は注意が必要です。

実際にどの様な仕事をしている?

大手広告プロダクションで制作チームに配属されたケースを例にお話していきます。
大手の制作会社になるとクライアント毎にチームがあります。チームは、トップにアートディレクター、3-4人のチーフデザイナー、で構成されます。新卒社員はチーフデザイナーのアシスタントとして先輩から指導を受けながら仕事としてのデザインを学んでいきます。 

入社直後、アシスタントデザイナーの頃は先輩の業務のアシストが主な業務です。例を出すと、入稿データの調整作業、写真のレタッチ、トンボに赤線を引く、文字校正など、細かい仕事がメインです。チーフデザイナーになると、クライアントとの打ち合わせや、全体のデザインに関わるようになれます。 

クライアントとの折衝が始まるとデザイナーとしての今後が見えてきます。最初にお話したように、デザイナーに必要とされているのは「情報やメッセージを伝達」することです。「クライアントの意向を誰にどう伝えるか?」案件ごとに異なる課題に対して、常に真剣に、時に柔軟に思考を巡らせる事が出来る人はデザイナーとして大いに活躍できるでしょう。詳しく事項で説明していきます。

グラフィックデザイナーのやりがいとは?どんな人に向いている?

よく勘違いされることですが、デザインとアートは違います。共通点は基本的なデッサンや平面構成といった美術的な技術だけと言ってもいいでしょう。アーティストは自分のために作品を作り、創作活動を維持する為に作品を売るというのが王道のスタイルです。アーティストのクライアントはアーティスト自身ではないでしょうか。一方で、グラフィックデザイナーはほとんど場合において、クライアントが存在します。言い換えると、クライアントから仕事の依頼がなければグラフィックデザイナーではないという事です。 

デザイナーの仕事はクライアントの問題・課題を解決する事です。自分の好み・得意なデザインが問題解決にならない事もあるでしょう。もちろん、以前の仕事を評価してくれて発注を頂くは多々あります。もう少し詳しく言うと、クライアントと同じ目線に立ち、共通の課題としてデザインに取り組む事ができなければ、デザイナーにはなれません。人対人なので意見がぶつかる事も、良く出来たデザインが選ばれないこともよくあります。それでも、諦めずに、投げ出さずにクライアントと一緒に課題解決するんだという強い気持ちがデザイナーに必要なスキルです。 

「Tポイントマークのロゴ」や「ユニクロ」のアートディレクターを務めた「佐藤可士和」さん。とても有名なアートディレクター・デザイナーです。佐藤可士和さんがトータルブランディングをしたことで有名なのが、軽自動車「HONDA Nシリーズ」です。HONDAの抱えていた軽自動車市場での低迷を打破するどころか、「N」に込められた「新しい」「次の」「日本の」「乗り物」のキャッチコピーも世間にすぐ受け入れられ、ヒット商品になりました。佐藤可士和さんはグラフィックデザイナー出身でありながら、HONDAの抱える問題を解決する為にNシリーズに開発から携わっています。クライアント側の目線に立って問題解決する為には、時には自分の領域すら飛び越えることもデザイナーとして必要な能力なのかもしれません。 


グラフィックデザインの話に戻りましょう。例えばブランドロゴマーク、「Nシリーズ」のように、ロゴマークはブランドや商品のイメージ、雰囲気を伝えることが使命です。イラスト的なものから文字だけのものまで、千差万別です。イラストを用いたロゴマークなどは「アーティスト」の仕事と思われがちです。しかし、ロゴマークデザインは様々なデザインの技術の集合体とだけ言っておきます。ロゴマークを変更しただけで顧客の問題を解決した事例はたくさんあります。近年のロゴマーク変更の成功事例として民泊サイト「airbnb」が有名です。今では世界中でこのサービスが利用されユーザーに素晴らしい体験をもたらしています。 

グラフィックデザイナーに向いているのはどんな人かというと、デザイナーそれぞれに答えがあるかと思います。クライアントの向こう側、つまりユーザーを意識できるかどうか?ではないかと私は考えています。私は、デザイナーはサービス業という意識で仕事をしています。人を満足させる為にグラフィックデザインという手段を用いています。美術が好き、貢献意欲が強い、好奇心旺盛、人付き合いが好き、という人は是非デザイナーになりましょう。クライアントごとに違う案件で毎回新しいものを作ることができ、目に見える形で出来上がる。上手くいけばクライアントもユーザーにも喜んでくれる。その達成感、充実感は何度繰り返しても得難いものです。デザイナーでしか味わえないのではとさえ思っています。 


最初は上手くいかない事ばかりでしょう、やりがいを感じなくなってしまう時もあります。失敗して周りに大迷惑をかけることも絶対に経験します。それでも、めげずに少しずつ実績を積み重ねてきました。すると、少しずつでも必ずデザインスキルはアップしていきます。諦めなければ必ず人に頼られるようなグラフィックデザイナーになれます!


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