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プロデューサーを目指す人必見!求められるキャリアとスキルをご紹介
COLUMN 2020.3.09

プロデューサーを目指す人必見!求められるキャリアとスキルをご紹介

プロデューサーはクリエイティブ業界の人にとって目標とされるポジションであり、世間一般から見ても華々しいイメージがある職業です。しかし実際には地道な業務も多く、プロデューサーに昇進するまでも昇進してからも、大変なことが多々あります。この記事では、プロデューサーを目指す上で必要なキャリアと、習得しておきたいスキルをご紹介します。

クリエイティブ業界のプロデューサーとは

まずは、プロデューサーとはどういった職業であるか、同じクリエイティブ系の職業であるディレクターとの違いも含めて解説します。

プロデューサーとは

プロデューサーとは、映像・Web・広告関連などのクリエイティブ業界における総責任者にあたります。制作現場で直接指揮するのではなく、クライアントとの交渉や予算管理、制作の進歩状況を把握してディレクターへ指示を出すのが主な役割です。プロデューサーは、ディレクターの上司にあたる職業です。クリエイティブ職の中で最高位の職業ともいえるので、プロデューサーになることを目標にしているクリエイティブ職の方も多くいます。

多くの知識と経験が求められる職業

プロデューサーの地位につくまでには、ADやディレクターとしてクリエイティブ業界で経験を積み、知識を蓄える必要があります。人気企画を考案、制作できる知識や、現場スタッフを統率する技術などは制作現場での経験がないと習得することは困難です。目安としては、ADからプロデューサーになるまでに少なくとも10年はかかるとされます。プロデューサーの業務を問題なく行うには、クリエイティブ業界に関する最新の知識や実務経験が不可欠です。

プロデューサーとディレクターの違い

クリエイティブ職の中でプロデューサーは総責任者であり、1つのプロジェクトに複数人いることは基本的にありません。一方、ディレクターは現場監督といえるポジションであり、撮影や編集などの部門ごとに1人ずついることが特徴です。

業務内容としては、予算確保やスケジュール管理などがプロデューサーの仕事で、企画および制作業務がディレクターの仕事だという違いがあります。プロデューサーは企画を実現できるようにサポートする役どころであり、ディレクターは宣伝効果や視聴率などが期待できる企画を考え出すことが主な役割です。ほとんどの場合は別々の人物が割り当てられますが、1人が兼任しているケースも少ないながら存在するようです。

プロデューサーが行う仕事とは

取引先となるクライアントへのヒアリング、ディレクターや放送作家との企画会議、スポンサーやクライアントに向けたプレゼンテーションなど、プロデューサーが行う仕事は多岐にわたります。さらに、技術スタッフの手配やタレント事務所への出演交渉もプロデューサーが行う仕事です。

基本的には、企画制作に必要な人材や予算の都合をつけることがプロデューサーの役割であり、同じクリエイティブ職であるADやディレクターとは仕事内容や必要なスキルが大きく異なります。

クリエイティブ業界のプロデューサーに求められるスキルとは

クリエイティブ系の職業の中でも、プロデューサーには対人関係のスキルが特に要求されます。具体的にどういったスキルが必要かを見ていきましょう。

積極性や行動力

プロデューサーとして実績を上げるには、自発的に案件探しやキャスティング業務を行える積極性と、企画内容を自ら考えてクライアントやスポンサーに提案できる行動力が必要になります。プロデューサーになると社外の人と関わる頻度が高くなるので、人と話すことが得意でなければ務まらない職業だといえます。当然ながら案件がなければ制作業務は始められないので、積極性と行動力はプロデューサーに不可欠なスキルです。

交渉力やコミュニケーション能力

会社の経営陣やクライアントへ企画を提案する際には、自身の目的を達成しながら、相手にとっても納得できる形で話を収められる交渉力が必要です。とにかく企画を通そうとして相手に合わせていると提案内容が矛盾しやすく、逆に時間がかかってしまいます。

相手のニーズをしっかりと分析、把握した上で、自身が通したい企画内容を明確に決めておくことが提案をスムーズに通すポイントです。プレゼンテーションを行う際の前提として、堂々とした立ち振る舞いや、相手の動向を読み取って会話できるコミュニケーション能力は習得しておくべきです。

企画力や発想力

プロデューサーは、放送作家やディレクターと連携して企画の加筆修正を行うことがあります。企画の品質を向上させる役割を担っているため、プロデューサーには優れた発想力や企画力が求められます。

常に高い影響力を持つコンテンツを制作していくには、必要に応じてさまざまなアイデアを考案、実行する能力が必要です。例えば予算が限られている場合、低予算で起用できるタレントを探したり、余分なコストを上手く見つけて削減したりできるスキルも必要です。

提案力

相手の目的や傾向に合わせてプレゼンの行い方を工夫することで、資金提供や案件の実施について同意を得られる確率は上がります。制作した企画がクライアントやスポンサーにとって有益であると納得させなければ、実際にどれだけ良い企画でも実行に移せません。逆にいえば、企画内容が多少平凡でも高い宣伝効果や収益があると判断されれば承諾を得やすくなります。

プレゼン方法で成約率が左右されるのはプロデューサー職に限った話ではありませんが、実績を上げる上で提案力は欠かせないスキルです。

マネージメント力

プロデューサーは多数の制作スタッフを指揮する役割を持ちます。案件を獲得した際には、案件の特徴とスタッフの能力、キャリアを見比べた上で最適な人員をプロジェクトに割当てる必要があります。

適切なマネージメントを行えるかどうかで、案件の進み方は大きく異なってきます。プロデューサーはチーム決定やスケジュール管理など全体的なマネージメントが主な役割です。しかし、現場の状況によっては個人単位の目標設定やスキル指導などを実施することもあります。プロデューサー業とマネージメント業は内容が似通っている業務なので、兼務しているパターンも少なからずあるようです。

プロデューサーを目指すのに役立つキャリア

プロデューサーを目指す場合、テレビ局もしくは番組制作会社に入社して業界経験を積む必要があります。大手テレビ局だと、四年制大学を卒業していることがほぼ必須条件です。偏差値が高いほど有利であり、大手テレビ局の社員には六大学出身者が多数います。地方局や番組制作会社は専門学校卒で入れるところもあり、実際に一般スタッフからプロデューサーまで昇進した実例もあるようです。ただし、体力的、精神的に厳しい仕事を続ける必要があることは把握しておくべきでしょう。

まとめ

プロデューサーは裏方業務がメインの職業であり、実績を上げていくにはクライアントとの信頼関係や、制作業務に関する知識が必須になります。テレビ局や制作プロダクションなどでキャリアを重ねながら、当記事で紹介したスキルを習得することがプロデューサーを目指す近道です。将来的にプロデューサーを目指す人は、必要なスキルを伸ばしつつ、テレビ局や制作プロダクションへの求職活動を行うことから始めていきましょう。

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