自分らしく働くとは?自分らしい働き方を手に入れる方法
社会人であれば、自分らしく働きたい、自分らしくいられる職場環境を手に入れたい、そう思うことは当然だと思います。
そこで、今回は「自分らしく働く」をテーマに、自分らしい働き方を手に入れるための方法について解説していきたいと思います。
「自分らしく働く」とは
仕事における自分らしさとは何か?
自分らしく働くという感覚は、「本質的な自分によるコントロール感」に由来すると言えます。
自分の力量や度量、器量によって、仕事をコントロールできているという感覚です。
私たちは、自分に確実性を感じられるときに心が安定します。脳が確実性をそもそも好んでいるからです。未来の不透明感と自己コントロール感の欠如は感情的な側面を刺激する大脳辺縁系の強い反応を引き起こします。
また、選択権や自己コントロール感を持てないままストレスを経験することは、他の経験でストレスを経験するよりも、受けるストレスが大きいと言われています。
自分の力量や度量、器量によるコントロール感を感じられることが、自分らしく働けることだと言えます。
今の自分が、必ずしも「自分らしさ」ではない
自分らしさは経験とスキルを高めることで拡張できる
先ほど、「自分らしく働くこと」を「自分の力量や度量によるコントロール感を感じられること」と定義しました。
自分らしいとは、自分の本質のことで、自分の本質とは、自分の力量や度量です。
そして、私たちは常に「今の自分」が自分らしくあれるかを重要視します。
しかしながら、「今の自分」が、「本当の自分らしさ」ではありません。
なぜなら、自分の力量や度量は増やすことができるからです。
力量や度量、器量、つまり、経験やスキル、人間性が高まれば、自分の本質は広範囲で高水準になります。
広範囲で高水準の自分らしさを持つということは、どの職場でも、より自分らしくいれる可能性が高まるということです。
自分らしく働けないとき、自分に足りないものが必ずある
自分らしくないと感じたときの対処法
自分らしさを発揮できていないと感じたとしたら、それはチャンスです。その環境でより自分らしさを感じられるように努力できれば、あなたの「自分らしさ」は拡張されたことになります。
ただし、どんなスキルを身につけていくか、その選択は非常に重要です。私たちに与えられた時間は限られています。私たちは全てを手に入れるスーパーマンを目指すことはできません。
自己対話を重ね、「そのステージにおける自分らしさが本当に必要なのか」を判断する必要があります。
様々なケースにおける「なりたい自分」を想定し、「なりたい自分」に優先順位をつけていきましょう。
すると、どんな場所で、どんな自分の状態で、どのように働きたいのか、その答えがより見えてきます。その「答え」に沿った自分らしさを突き詰めていけば良いのです。
その答えに沿って、自分の力量や度量、器量を高めていけば、自分らしく働くことを手に入れることができます。
自分らしく働くための最もパワフルなスキルはコミュ力である
自分らしい働き方とコミュニケーション
会社は組織です。組織は人間関係が発生します。自分らしく働くための最もパワフルなスキルはコミュニケーション力と言えるでしょう。
多様な対人関係を苦にしないスキルは、どんな職場でも、自分の居心地を自分らしく仕立て上げてくれるはずです。
自分らしい働き方を手に入れたいのであれば、自分のコミュニケーション力を日々高めていくことです。
自分の枠から積極的にはみ出し、いろんなコミュニケーションの経験を重ねていくのです。
それとは逆に、会話がどうしても苦手なピジネスパーソンは、コミュニケーションによる影響を受けづらいキャリアを積んでいくという手法があります。
例えば、専門家として高いスキルを身につければ、自分のポジショニングが明確になります。専門分野に関しては、自分の裁量で任せてもらえることが多くなり、自分らしく仕事ができるようになります。
明確なポジショニングをキャリアとして掴んでいくこと、自分らしい働き方を手に入れる方法と言えるでしょう。
最後に:究極の自分らしさとは自分へのこだわりを捨てること
こだわりに執着しないマインドこそ、自分らしさである
自分らしく働くことを掘り下げていくと、最終的に、「究極の自分らしさ」とは、「どんな職場でも、自分を捨てることを苦にしないこと」と言えるかもしれません。
要は、「自分についてはどうでもいい」と本気で思えることです。
自分へのこだわりを捨てながら、仕事へこだわれることが、究極の自分らしさだと言えるでしょう。
究極の自分らしさを手に入れるためには、多様なビジネススキルを高めながら、自尊心や自己肯定感を大きく満たしていく必要があるでしょう。
スキルと心に圧倒的な余裕があるからこそ、あらゆる出来事がストレスやダメージにならず、自分をセルフコントロールしていくことができます。
これぞ、最強の「本質的な自分によるコントロール感」と言えるでしょう。日々の自分に向き合い、自分らしい社会的な境地を手に入れ続けられるように、今回の記事も参考にしてみてください。
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