フリーランス法人化のメリットとデメリット
活躍しているフリーランスは法人成りしている
目指せるなら法人化はかなりオススメ
フリーランスが会社をつくるかどうか、ある程度活躍しているフリーランスの方なら、考えたことがあるかもしれません。
結論から言えば、フリーランスの法人化は背負うものを増やし、リターンを大きくするのでとてもオススメです。
フリーランスとして分かりやすい例に、芸能人がいます。例えば、とんねるずの石橋貴明さんは、有限会社アライバルの代表取締役で、個人事務所として法人成りしています。
太田プロに所属するHKT48指原莉乃さんは、母親が芸能事務所「34COMPANY」を地元大分にを設立し、指原莉乃さん自身も取締役に就任しています。
活躍する人ほど、自然と法人化する流れを踏んでいき、大きなメリットを享受しています。
今回は、フリーランスの法人化のメリットとデメリットについて、分かりやすく掘り下げていきたいと思います。
定番:利益500万円越えからのお得な税率
他の記事でも言われていますが、「事業の利益が500万円を超えたポイントあたり」から個人事業主の方が税率が高くなります。サクッと法人化フリーランサーとして活躍している人は、毎年、500万円の利益を生み出し続けているとも言えます。
法人化した時点で他のフリーランサーより余裕があることを提示できる
マッチングツールや自己発信ツールが増え、「起業をするだけなら当たり前の時代」となりました。そんな中、「より真っ当な起業戦士」であることをサクッと感じさせるのが、法人成りと言えます。
また、500万円以上の利益を生み続ける覚悟も同時に得られるので、身がきちんと引き締まるという後押し効果もメリットだと言えます。
メリット1:最大2年間、消費税の支払が免除される可能性がある
個人事業主時代に、売り上げが1000万円を超えると、翌年から消費税を払う必要が出てきます。
支払う消費税=(売り上げ金額に対する消費税)-(経費などで支払っている消費税)
しかし、法人化して会社を作ると、その会社に対してのルールの適用になります。会社は1年目からスタートし、前年の活動がないので、消費税は非課税になります。設立2年目は前年(1年目)がありますが、1年目の6カ月の課税売上高が1,000万円を超えなければ、消費税が免除されます。
メリット2:直接取引できる大手企業が増える
個人事務主に仕事を振らない企業は少なくありません。源泉徴収税のやり取りを嫌っていたり、個人事業主の信用度だったりの問題があるからです。
代理店経由で仕事貰うと、代理店の実績になりますよね。しかし、法人化して直接大手企業との取引が出るようになると、実績として明確に打ち出すことができ、ブランディング効果も期待できます。
その結果、法人化することで単価を上げやすくなったり、価格交渉の面でもメリットを受けられると言えます。
メリット3:節税テクニックが多い
基本的に法人化フリーランサーには多くの節税対策があります。
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<節税テクニック>
- 退職金を経費にできる
- 家族に役員報酬を支払うことができる
- 生命保険を経費にできる
- 税金が掛からない出張手当を作れる
個人事業主が生命保険に加入した場合、確定申告で限られた生命保険料控除を受けることしかできません。法人にすれば、生命保険に加入すれば保険の種類にもよりますが支払い保険料の全額~半額を経費処理することができます。
いろんな節税対策があり、そこが法人成りの楽しみとも言えます。
メリット4:決算期が選べる
個人事業主の確定申告期は、2月16日~3月15日ですよね。1月スタートの12月締めだと思います。しかし、会社は決算の時期が選べます。夏が好きだから、8月決算だとか、税理士が忙しくない時期だとか、縁起がいい月だとか、思い入れのある月だとかを決算期にすることができます。
会社としての年度のスタート月とクローズ月を決めることができるのは、フリーランサーとして生きるうえでは、結構大きなことだと感じています。自分らしい始まりと締めを選んで、心を健やかにすることで、モチベーションや身体の健康も向上させることができるからです。
メリット5:一応、社長(代表取締役)
腐っても社長、社員が自分一人でも社長という肩書が加わります。プライベートからビジネスのあらゆる場面で、「ハロー効果」と「初頭効果」を生み、あなたの印象が良い方向へ傾くことが多くなります。
メリット6:融資を受けやすくなる
法人化するだけで、いろんな融資が通りやすくなります。また、法人化して、軽い融資を得て、きちんと返済して、いったん金融機関への印象度を上げるという方法もあります。
少額の融資の返済で高めた信用度を利用し、やりたいことに対する大きな額の融資を引っ張ることがしやすくなります。
デメリット1:個人事業主よりも負担は大きくなる
結局、法人化のデメリット、フリーランサーが法人化を恐れるのは、「コスト負担増」というところに尽きます。
- 赤字でも毎年7万円の住民税が必要
- 保険料が2倍の感覚になる
- プレッシャーが抱える必要がある
- 毎月の税理士費用が掛かる
- 毎年の15万円~25万円の決算申告の費用が掛かる
国民健康保険料から、いずれは、社会保険料に切り替える必要があります。社会保険料は、「自分」という社員に対して、「会社分の負担分」+「社員の負担分」が発生します。
自分が社長で社員であれば、会社分の負担も、社員としての負担もしなければいけませんから、保険料が2倍になるようなイメージを抱くはずです。
しかし、社会保険にきちんと入ってることそれ自体は大きなメリットです。コスト負担増を乗り切って、心にも体にもうまく「慣らす」ことはできていくと思います。
表裏一体:きっちりとした税務や経理が求められる
法人化を考慮する際に、「きっちりとした税務や経理が求められる」ことをデメリットとして捉えるフリーランサーが多いと感じます。
きっちりとした税務や経理が求められることは、社会に正当に参画している感覚が得られる超メリット
煩わしいことに向き合い乗り越えるチャンスでもあります。逆に、税理士を利用すれば、税務や経理への負担も減らせますし、毎年、細かい数字が正しく真っ当に残っていきます。
最後に:会社にせざるを得なくなるくらい稼げるフリーランサーになろう
フリーランス法人化のメリットとデメリットについてお伝えしてきましたが、法人化を目指すモチベーションが少しでもアップしたのであれば、とても幸いです。
社員を雇うつもりがないのであれば、フリーランスとして個人事務所のような法人を作るのはとても良い選択の一つと言えます。
自分らしく稼ぎを増やしながら、社会的な立場をクリーンかつ上昇させていきましょう。
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