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コピーライターの仕事で大変なことは?現役コピーライターに聞く苦労と悩み
COLUMN 2019.3.01

コピーライターの仕事で大変なことは?現役コピーライターに聞く苦労と悩み

コピーライターには、その仕事だからこその悩みがつきものです。今回、現役コピーライターの方にインタビューを行い、仕事にまつわる苦労・大変さ・悩みをまとめました。

Q.コピーライターの仕事内容とは?

コピーライターの苦労や大変な点を解説する前に、そもそも、コピーライターはどのような仕事を行っている職業なのでしょうか?その仕事内容の概要をご紹介します。

A.商品や企業等の広告に使用するキャッチコピーを書きます

コピーライターが携わる広告媒体は、テレビ・ラジオ・Web・雑誌・パンフレットなど、多岐に渡ります。その仕事内容もキャッチコピーをひたすら考え続けているわけではなく、クライアントや社内との調整・対応も欠かせません。

広告代理店の場合、社内はクリエイティブ・マーケティング・営業など、それぞれの部署に分かれていますが、案件ごとに担当者が決まり、部門を超えたチームとして広告制作を行うのが一般的です。そして、クリエイティブ部門も「コピーライター」を始め、「クリエイティブディレクター・アートディレクター・プランナー・CMプロデューサー」等、幅広い職種に分かれています。

この中でコピーライターは、基本的に「キャッチコピー」を書きます。クライアントからのオリエンテーションを受けて広告企画のコンセプトを把握し、各種プランニングに基づき、例えばTVCMではナレーションやスーパーを担当しますし、グラフィックではキャッチコピーを始めとする文字要素をフルカバーしています。その流れの中で、CMやポスターの写真・動画の撮影に立ち会うこともあります。

Q.コピーライターのキャリアパスごとの悩みは?

ここでは、コピーライターが抱えやすい一般的な悩みを、キャリアパスごとに分けてご紹介します。「新人」、「中堅」、「クリエイティブディレクター」の3段階で見ていきましょう。

A.新人:作業量の多さと忍耐力が試されること

商品を売りサービスを普及させるための表現をするのがコピーライティングです。

そこで、新人コピーライターが真っ先に課せられるのが、キャッチコピーをできるだけ数多く書くことです。アイディアの切り口を出し続け、考え続けます。1つの広告に対するキャッチコピーを大量に書くことは、「何を書くか」というアイディアの切り口を考える訓練になります。

しかしながら、当然、採用される可能性は限りなく低く、アイディアが出るまで考え続けます。この段階は時間・体力・アイディアに悩むことになりますが、同時に忍耐力を試されています。

A.中堅:量より質。そしてキャリアの方向性をどうするか

中堅に向かうに従い、徐々に、考えるコピーが量より質にシフトします。「何を伝えるか」というコアの部分が見つかれば、「どう伝えるか」の作業に移ります。コンセプト設計・アイディア出しからキャッチコピーに落とし込む作業です。また、ロジカルシンキングを必要とする企画書作りも始まり、小さな案件であれば、全体のディレクションを行うことも求められます。実力が認められるとディレクションとコピーライティングの兼務や、デザインを判断する業務も発生してきます。
このため、休日も仕事・アイディアを考え、兼任業務が増えるなど、次第に時間が不規則になります。時間と体力の悩みが目立つ段階です。

また、キャリアの方向性をどうするかという悩みも発生します。そのままクリエイティブディレクターを目指して社内でのステップアップをするのか、独立してフリーのコピーライターとして働く道もあります。

A.クリエイティブディレクター:大きな責任を背負うこと

クリエイティブディレクターは、コピーライティングよりも制作全体を取りまとめることが多くなり、関わるクリエイティブ全てに決定権を持つと同時に、大きな責任を負う立場となります。一般的に、早い人であれば30代前半でクリエイティブディレクターになることができますが、終業時間が不規則であることも多く、責任と併せて体調面への悩みも抱えがちです。

Q.コピーライターの仕事で大変なことは?

ここまでキャリアパスによって感じる苦労を説明してきましたが、ここからはコピーライターの仕事で大変に感じることをご紹介していきます。

A.クライアントワークの苦労

コピーライターは、消費者に届くようにコピーを書きます。しかし、消費者のためにライティングをするのではありません。ましてや、コピーライティングは芸術でもなく、あくまでも「得意先の嗜好・好き嫌い」に合致した表現を求められます。クライアントは商品が売れるかどうかを非常に気にするものです。そこにスポットを当てて解決策を提示できるように、コピーライティングには「生活者発想」が大切です。

そして、コピーの評価も、最終的にはクライアントのキーマンの判断に依るところがあります。どのようなコピーが評価されるかどうかは得意先のクライアントによって異なるため、場合によっては自分らしい表現が使えないことも起こります。あくまでも、コピーに対して費用を出すのはクライアントであることを忘れてはいけないのです。

A.コンペのプレッシャーの大きさ

クリエイティブ関係の業界では、仕事を獲得できるかどうかは、コンペティションの結果にかかっていることも多くあります。勝てば数千万~数億、負ければ0円という非常に高額な金額が絡む場面であり、全社の期待を背負っての提案が求められます。その分、プレッシャーが大きなイベントです。

A.体力が続くかどうか

コピーライターにはゴールが明確でなく、ある意味終わりのない仕事です。より良いものを作ることができれば良いとはいえ、その基準があいまいです。また、寝ている時も考えることができてしまう仕事のため、必然的に長時間の労働になりかねません。さらに、納期がある以上、大きなプレゼン前には長時間労働・休日出勤が避けられないことも多々あります。

A.人により大きく分かれる評価

コピーライティングは評価が主観依りやすい仕事です。そもそも、コピーの内容はクライアントのキーマンの判断によるところもあり、そのクライアントの評価・社内の評価も人によって千差万別です。このため、評価する人によっては評価が大きく分かれることもあり、頑張った分だけ評価される世界とは言えません。クライアントとの相性もあります、コピーライティングの仕事を「好きで続けられるかどうか」が重要なのです。

いかがでしたか?現役コピーライターに聞いた、この仕事ならではの大変さをご紹介してきました。「コピーに費用を支払うのはクライアント」と解説しましたが、広告業は広告を出すクライアントがいて、その商品の「売れ行きが良くなる」などの効果が現れることで、初めてビジネスとして成立します。

とはいえ、最終的なアウトプットに対して社会から反響があり、今まで厳しく接してきたクライアントも喜んでくれることは、何にも代えがたいやりがいです。この瞬間の喜びが、苦労・大変さへの対価と言えます。


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